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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 20422 | 担当教員名 | 二宮 昌樹 | 単位 | 1.5単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 必修 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 4年 |
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授業概要 |
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悪性新生物(がん細胞)の異常増殖による悪性腫瘍は、日本人の死因のトップである。近年悪性腫瘍の研究および治療法の開発が進み、早期発見早期治療へ向けた体制が構築されつつある。この授業では、病態としての悪性腫瘍を理解し、悪性腫瘍に対する薬物(抗悪性腫瘍薬)の適応・作用機序・副作用・薬剤耐性機構を学習する。また悪性腫瘍ごとの病態と薬物治療を学ぶ。さらに、がん性疼痛をはじめがん終末期の病態・薬物治療についても学習する |
到達目標 |
悪性腫瘍の定義や組織型分類および病期分類、検査、疫学、リスクや予防要因について概説できる。 悪性腫瘍の治療における薬物治療の位置づけを概説でき、抗悪性腫瘍薬の薬理および臨床適用を説明できる。 抗悪性腫瘍薬に対する耐性獲得機構、副作用の軽減のための対処法を説明できる。 代表的な癌化学療法のレジメンについて概説できる。 個々のがんについて、病態と薬物治療を説明できる。 がん終末期およびがん性疼痛の病態と治療を説明できる。 代表的な抗悪性腫瘍薬の構造と薬効の関連を概説できる |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 悪性腫瘍について:悪性腫瘍の定義、組織系分類・病期分類、悪性腫瘍の検査、疫学、リスク要因と予防要因E2(7)7-1, E2(7)7-2 | 講義 | |
【2】 | 悪性腫瘍について:正常細胞とがん細胞のちがいを理解する。C6(7)1-1, C6(7)1-2, C6(7)2-1, C6(7)3-1, C6(7)3-2 | 講義 | |
【3】 | 抗悪性腫瘍薬(1):薬物治療の位置づけ、開発の歴史、抗悪性腫瘍活性のあるアルキル化薬・代謝拮抗薬の薬理と臨床適用E2(7)7-3, E2(7)8-1 | 講義 | |
【4】 | 抗悪性腫瘍薬(2):抗生物質・植物アルカロイドの薬理と臨床適用 E2(7)8-1 | 講義 | |
【5】 | 抗悪性腫瘍薬(3):ホルモン関連薬・白金錯体の薬理と臨床適用 E2(7)8-1 | 講義 | |
【6】 | 抗悪性腫瘍薬(4):分子標的薬、その他の薬理と臨床適用 E2(7)8-1 | 講義 | |
【7】 | 代表的な抗悪性腫瘍薬の構造と薬効の関連 E2(7)10-1 | 講義 | |
【8】 | 抗悪性腫瘍薬の対する耐性獲得機構を説明できる。E2(7)8-2 | 講義 | |
【9】 | がん化学療法レジメン管理と副作用支持療法・副作用軽減のための対処法 E2(7)8-3、E2(7)8-4 | 講義 | |
【10】 | 血液がんの化学療法:白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫 E2(7)8-5、E2(7)8-6 | 講義 | |
【11】 | 頭頸部がん、骨・軟部肉腫腫瘍、腎・前立腺がんの化学療法 E2(7)8-1、E2(7)8-7、E2(7)8-10、E2(7)8-12 | 講義 | |
【12】 | 消化器がんの化学療法(胃癌、食道癌、肝癌、大腸癌、胆?・胆管癌、膵癌)E2(7)8-8 | 講義 | |
【13】 | 肺がんの化学療法 E2(7)8-9 | 講義 | |
【14】 | 乳がん、子宮がん、卵巣がんの化学療法 E2(7)8-11、E2(7)8-13 | 講義 | |
【15】 | 緩和ケア、がん性疼痛の治療 E2(7)9-1、E2(7)9-2 | 講義 |
評価方法 |
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定期試験(90%)、課題レポート・小テスト・受講態度(10%)により評価する |
教科書 |
参考図書 |
備考 |
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これまで生物系科目で学んだ細胞増殖、細胞死、がん細胞、がん遺伝子・がん抑制遺伝子についての知識が必要になるので、復習をしておくこと悪性腫瘍の概要と抗悪性腫瘍薬の薬理について宮澤が担当し、病態・薬物治療について二宮が担当する。1-8は宮澤、9-15は二宮が担当する。2015年度以降の新入生科目である。 |