徳島文理大学 | Webシラバスシステム |
TOP | 戻る | |
徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 30395 | 担当教員名 | 野地 裕美 | 単位 | 1.5単位 |
---|
科目群 | 専門 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 4年 |
---|
授業概要 |
---|
生体内での代謝による化学物質の変化は、医薬品の薬理作用や有害作用の発現と密接に関連しており、特に重要である。本講義では、種々の薬物代謝酵素の性質と化学物質の代謝や代謝活性化のしくみを中心として化学物質の毒性発現のしくみについて学習するとともに、化学物質による発がんや組織障害についても学習する。 |
到達目標 |
化学物質による健康被害を防ぐために、化学物質の毒性発現や解毒のしくみについて理解し、化学物質の毒性に関する基本的知識、態度、思考を修得する。 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
---|---|---|---|
【1】 | 化学物質の体内動態:代表的な化学物質の吸収、分布、代謝、排泄の基本的なプロセスについて説明できる。C12(1)1-1 | 講義 | 薬剤学1、2で学習した薬物の体内動態に関する講義内容を復習する。 |
【2】 | 第I相反応による異物代謝(1):酸化反応に関与する酵素を列挙し、その反応機構を説明できる。C12(1)1-2 | 講義 | 薬剤学2で学習したシトクロムP450の構造、性質、反応様式に関する講義内容を復習する。 |
【3】 | 第I相反応による異物代謝(2):酸化反応がかかわる代謝・代謝的活性化について概説できる。C12(1)1-2 | 講義 | 課題プリント |
【4】 | 第I相反応による異物代謝(3):酸化反応がかかわる代謝・代謝的活性化について概説できる。C12(1)1-2 | 講義 | 課題プリント |
【5】 | 第I相反応による異物代謝(4):還元反応がかかわる代謝・代謝的活性化について概説できる。C12(1)1-2 | 講義 | 課題プリント |
【6】 | 第I相反応による異物代謝(5):加水分解反応がかかわる代謝・代謝的活性化について概説できる。C12(1)1-2 | 講義 | 課題プリント |
【7】 | 第II相反応による異物代謝(1):抱合反応(グルクロン酸抱合、硫酸抱合、グルタチオン抱合)がかかわる代謝・代謝的活性化について概説できる。C12(1)1-3 | 講義 | 課題プリント |
【8】 | 第II相反応による異物代謝(2):抱合反応(アミノ酸抱合、アセチル抱合、メチル抱合)がかかわる代謝・代謝的活性化について概説できる。C12(1)1-3 | 講義 | 課題プリント |
【9】 | 化学物質による発がん(1):発がん性物質の代謝的活性化機構を列挙し、その反応機構を説明できる。C12(1)1-1〜4 | 講義 | 課題プリント |
【10】 | 化学物質による発がん(2):発がんに至る過程について概説できる。遺伝毒性試験(Ames試験など)の原理を説明できる。C12(1)1-1〜4 | 講義 | 課題プリント |
【11】 | 化学物質による組織障害:肝臓、腎臓、神経などに特異的に毒性を示す代表的な化学物質を列挙できる。C12(1)3-2 | 講義 | 課題プリント |
【12】 | ヒトの健康に関わる化学物質(1):農薬、PCB、ダイオキシンなどの代表的な有害化学物質の急性毒性、慢性毒性の特徴について説明できる。C12(1)3-3 | 講義 | 課題プリント |
【13】 | ヒトの健康に関わる化学物質(2):重金属や活性酸素による組織障害のしくみを説明し、それらから生体を防御する生体因子について説明できる。C12(1)3-3、4 | 講義 | 課題プリント |
【14】 | 化学物質による中毒と処置:代表的な中毒原因物質の解毒処置法を説明できる。C12(1)4-1 | 講義 | 代表的な中毒原因物質の中毒量、標的器官、中毒症状、救急処置法、解毒法を書籍やネットで検索する。 |
【15】 | 職業病とその予防:代表的な労働災害、職業病について説明できる。労働衛生管理について説明できる。C11(3)5-1 | 講義 | 新聞やネットから労働災害に関連したニュースをピックアップする。 |
評価方法 |
---|
定期試験(90%)、授業態度(10%)により評価する。 |
教科書 |
衛生薬学 第3版、佐藤政男、中川清一他、南江堂、2011年、ISBN978-4-524-40271-7 |
参考図書 |
健康と環境、日本薬学会編、東京化学同人、2016年、ISBN-978-4-8079-1711-2 考える衛生薬学 第4版、平山 晃久 編、廣川書店、2008年、ISBN-978-4-567-47054-4 衛生薬学 —健康と環境—、井村 伸正、渡部 烈 編、丸善、2008年、ISBN978-4-621-07953-9 コンパス衛生薬学第2版、南江堂、2016年、ISBN-978-4-524-40322-6 薬物代謝学 第3版、加藤隆一、山添康、横井毅、東京化学同人、2010年、ISBN-978-4-8079-0711-3 |
備考 |
---|
【受講心得】 医療科学1での学習内容の他に、C13(4)1〜5(薬剤学1、2で学習) SBOの内容をしっかり復習しておくこと。 選択科目ではありますが、CBTや薬剤師国家試験において頻出される範囲である。履修することが望ましい。 【オフィス・アワー】 金曜日15時〜18時、それ以外にも適宜、薬学研究棟7階衛生薬学講座 【DP配分】 DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7 0.1 0.5 0.3 0.5 0 0.1 0 香川薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分(DP1〜7の合計が担当科目の単位数となる)。 |