徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    生物物理学2

科目番号00159担当教員名北村 美一郎単位1.5単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次3
授業概要
【授業概要】生物系・物理系薬学の基礎となる生化学や物理化学について学習する。
【到達目標】生物物理学は、生物に係わる現象を物理学的なアプローチで解析し、理解しようとする学問である。ここでは、生物物理学1で学んだ内容をふまえて、シグナル伝達分子およびそれに関わるタンパク質の機能や、生体診断技術などについて学ぶ。また、物理製剤学などの医療薬学分野を学ぶ上でも重要である界面化学およびコロイド化学について理解を深める。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】薬学における生物物理学1:原核生物と真核生物の違い、高等動物の成り立ち、動物、植物、微生物の細胞の構造の違い[C8(4)-1-2,F(5)1-1,2]講義 
【2】薬学における生物物理学2」膜電位と能動輸送、神経系の興奮と伝導の調節機構、シナプス伝達の調節機構、細胞内外の物質や情報の授受に必要なタンパク質の構造と機能[C1(3)3-6,C8(3)1-1,2,C9(3)3-1]  
【3】シグナル伝達分子とそれに関わるタンパク質の機能:一酸化窒素(NO)の生合成と生理活性[C2(3)-2-5,9,C9(3)1-1,C9(5)2-6]  
【4】シグナル伝達分子とそれに関わるタンパク質の機能:アセチルコリン・アミノ酸系神経伝達物質(グルタミン酸、GABA、グリシン)の生合成と生理活性[C9(5)3-2,4]  
【5】シグナル伝達分子とそれに関わるタンパク質の機能:カテコールアミン(ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン)の生合成と生理活性[C9(5)3-1]  
【6】シグナル伝達分子とそれに関わるタンパク質の機能:生理活性アミン(セロトニン、メラトニン、ヒスタミン)の生合成と生理活性[C9(5)2-4]  
【7】シグナル伝達分子とそれに関わるタンパク質の機能:生理活性ペプチドの生合成と生理活性(痛覚シグナル伝達)[C9(5)2-5,3-3]  
【8】シグナル伝達分子とそれに関わるタンパク質の機能:エイコサノイド・脂質メディエータの生合成と生理活性、[C9(5)2-1,2,3]  
【9】シグナル伝達分子とそれに関わるタンパク質の機能:化学的組成・産生部位によるホルモンの分類、ホルモンの分泌機構と生理作用[C9(5)1-1,1-2,3]  
【10】シグナル伝達分子とそれに関わるタンパク質の機能:ホルモンの分泌機構と生理作用、ホルモン異常による病気[C9(5)5-1]  
【11】シグナル伝達分子とそれに関わるタンパク質の機能:Gタンパク質を介した情報伝達機構(視覚、味覚、嗅覚)、Gタンパク質と記憶・学習のメカニズム[C9(5)5-2,3]  
【12】生体診断技術:画像診断技術(X線検査、CTスキャン、MRI、PET)の原理、画像診断薬(造影剤、放射性医薬品)[C2(3)-2-7,8]  
【13】界面化学1:界面における平衡、吸着平衡[C1(3)1-6,7]  
【14】界面化学2:界面の性質、界面活性剤[C16(1)2-1,2]  
【15】コロイド:沈降現象、分散系[C1(4)2-2, C16(1)2-4,5]  
評価方法
定期試験(85%)、受講態度(15%)により総合的に評価する。
教科書
ベーシック薬学教科書シリーズ 物理化学、石田寿昌 編、化学同人、2007年、ISBN-4759812539(この教科書を用いる他の授業科目:生物物理学1、物理化学3)
参考図書
NEW薬理学 改訂第6版、田中千賀子・加藤隆一 編、南江堂、2011年、ISBN-4524260889、薬学生のための臨床化学 改訂第3版、後藤順一・片山善章 編、南江堂、2010年、ISBN-4524402625
備考
・原則、授業で配布する資料の予備は保管しないので、出席者からコピーさせてもらうこと。ただし、3〜12回については、講義プリントの余りを生物物理学講座前に置いておくので、欠席者は各自持っていくこと。
・講義前日までに、本シラバスを読み、教科書の該当する箇所を読んで、予習しておくこと(13〜15回)。
・講義で配布されたプリントは、学習ポートフォリオ・バインダーなどに入れて保存し、読み返して、よく復習すること。
・携帯電話はマナーモードに設定し、机の上に置いたり服のポケットなどには入れず、カバンの中にしまうこと。
・授業中の食事は禁止する(飲み物だけは許可する)。
・この科目は、桐野 豊、伊藤悦朗、北村美一郎、松尾亮太の4名で担当する。