徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    化学療法学

科目番号00206担当教員名宮澤 宏単位1.5単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次3年
授業概要
この授業では、病原微生物による感染症、がん細胞の異常増殖による悪性腫瘍に対する薬物(化学療法剤)について、その適応・作用機序・副作用・薬剤耐性機構を学習する。
到達目標
抗菌薬を作用点に基づいて分類できる。
代表的な抗菌薬の基本構造を示すことができる。
代表的な抗菌薬を抗菌スペクトルに基づいて分類し、有効な感染症を列挙できる。
代表的な抗真菌薬、抗原虫・抗寄生虫薬、抗ウイルス薬を列挙し、作用機序および臨床応用を説明できる。
代表的な抗悪性腫瘍薬の基本構造を示すことができる。
代表的な抗悪性腫瘍薬を列挙し、作用機序を説明できる。
主要な化学療法薬の主な副作用を列挙し、その症状を説明できる。
副作用軽減のための対処法を説明できる。
主要な化学療法薬の耐性獲得機構を説明できる
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】化学療法学概論
化学療法薬とは何かを理解する。化学療法薬の種類、分類を理解する。C7(2)3-1 、C14(5)2-1,2
講義と質疑教科書13章を読む。
課題レポートに取り組む
【2】抗菌薬(1)細菌細胞壁合成阻害薬:-ラクタム系抗菌薬
C14(5)2-3
講義と質疑教科書14章の該当箇所を読む。
課題レポートに取り組む
【3】抗菌薬(2)細菌細胞壁合成阻害薬:その他
C14(5)2-3,11
講義と質疑教科書14章の該当箇所を読む。
ここまでの復習
【4】抗菌薬(3)タンパク質合成阻害薬
C14(5)2-4,5,6,11
小テスト
講義と質疑
教科書14章の該当箇所を読む
小テストの復習
【5】抗菌薬(4)細菌細胞膜障害薬、代謝拮抗薬
C14(5)2-7,8,11,12
講義と質疑教科書14章の該当箇所を読む。
抗菌薬の構造の確認
【6】抗菌薬(5)抗結核薬
C14(5)2-9,11,12
講義と質疑教科書14章の該当箇所を読む。
ここまでの復習
【7】抗真菌薬、抗原虫・抗寄生虫薬:病原性のある真菌、原虫、寄生虫に対する薬物を学ぶ。 C14(5)3-1、C14(5)4-1小テスト
講義と質疑
教科書14章の該当箇所を読む。
小テストの復習
【8】抗ウイルス薬、その他:ウイルスが原因となる疾患に対する薬物、感染症に関係する生物学的製剤を理解する。 
C14(5)5-1,2、C14(5)2-10
講義と質疑教科書14章の該当箇所を読む
抗菌薬の種類と名称についての整理
【9】抗菌薬の副作用と耐性:主要な抗菌薬の副作用およびその症状を理解する。また細菌の耐性獲得機構を理解する。 
C14(5)6-1,2、C10(3)2-1
講義と質疑教科書15章を読む。
ここまでの復習
【10】前半のまとめ中間試験中間試験の準備
中間試験のふりかえり
【11】抗悪性腫瘍薬(1):悪性腫瘍の病態、薬物治療の位置付け、有効な治療例を知る。 C14(5)7-1,2,3、C14(5)8-1中間試験の振り返り
講義と質疑
悪性腫瘍について調べる。
【12】抗悪性腫瘍薬(2):抗悪性腫瘍活性のあるアルキル化薬、代謝拮抗薬、抗生物質 C14(5)8-2,3,4講義と質疑教科書14章の該当箇所を読む
抗悪性腫瘍薬をまとめる
【13】抗悪性腫瘍薬(3):植物アルカロイド、ホルモン関連薬
C14(5)8-5,6
講義と質疑教科書14章の該当箇所を読む
ここまでの復習
【14】抗悪性腫瘍薬(4):白金錯体、分子標的薬、その他
C14(5)8-1,7
小テスト
講義と質疑
教科書14章の該当箇所を読む
抗悪性腫瘍薬のまとめ
【15】抗悪性腫瘍薬の副作用と耐性:抗悪性腫瘍薬の副作用を知り、副作用軽減のための対処法、抗悪性腫瘍薬の対する耐性獲得機構について理解する。C14(5)9-1,2,3講義と質疑教科書14章の該当箇所を読む
副作用と副作用軽減法のまとめ
評価方法
定期試験(80%)、レポート・小テスト(20%)により評価する。
教科書
薬科微生物学(第5版)、加藤文男ほか編集、丸善、2010年、ISBN-4621078457
参考図書
化学療法学、上野芳夫、大村智監修、南江堂、2006年、ISBN-4524402489
21世紀の考える薬学微生物学、池澤宏郎編集、廣川書店、ISBN-4567520343
新しい微生物学、大野尚仁ら編集、廣川書店、ISBN-4567520556
備考
2年次の「微生物学1」「微生物学2」の内容をよく復習しておくこと。