徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    生物物理学2

科目番号00217担当教員名伊藤 悦朗単位1.5単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次3年
授業概要
生物系・物理系薬学両方の基礎となる物理化学や生体診断技術について、総合的に学習する。
到達目標
生物物理学は、生物に係る現象を物理学的なアプローチで解析し、理解しようとする学問である。ここでは、物理化学1、3ならびに生物物理学1で学んだ内容をふまえて、基礎の物理系薬学から薬剤学などの医療系薬学分野への橋渡しとして、界面化学やコロイド化学について学ぶ。さらには生物系・物理系薬学両方にとって重要な生体診断技術について理解を深める。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】界面化学1。界面における平衡、吸着平衡。界面における平衡について説明できる。吸着平衡について説明できる。代表的な物理平衡を観測し、平衡定数を求めることができる。C1(3)1-6,7,8講義と質疑教科書「物理化学」12章を読む。教科書「製剤化のサイエンス」の第1部を読む。
【2】界面化学2。界面の性質、界面活性剤。界面の性質について説明できる。代表的な界面活性剤の種類と性質について説明できる。C16(1)2-1,2講義と質疑教科書「物理化学」11章を読む。教科書「製剤化のサイエンス」の第1部を読む。
【3】界面化学3。1回目と2回目の講義に関する演習。C1(3)1-6,7,8,C16(1)2-1,2演習と質疑教科書「物理化学」11、12章を読む。教科書「製剤化のサイエンス」の第1部を読む。演習問題を復習する。
【4】コロイド1。沈降現象。拡散および溶解速度について説明できる。沈降現象について説明できる。流動現象および粘度について説明できる。C1(4)2-1,2,3講義と質疑教科書「物理化学」13章を読む。教科書「製剤化のサイエンス」の第1部を読む。
【5】コロイド2。分散系。乳剤の型と性質について説明できる。代表的な分散系を列挙し、その性質について説明できる。分散粒子の沈降現象について説明できる。C16(1)2-3,4,5講義と質疑教科書「物理化学」13章を読む。教科書「製剤化のサイエンス」の第1部を読む。
【6】コロイド3。3回目と4回目の講義に関する演習。C1(4)2-1,2,3,C16(1)2-3,4,5演習と質疑教科書「物理化学」13章を読む。教科書「製剤化のサイエンス」の第1部を読む。演習問題を復習する。
【7】界面化学とコロイドのまとめ。これまでのまとめ。C1(3)1-6,7,8, C1(4)2-1,2,3,C16(1)2-1,2,3,4,5中間試験教科書の当該箇所を復習する。中間試験の復習
【8】生体診断技術1。臨床分析の分野で用いられる代表的な分析法を列挙できる。免疫反応を用いた分析法の原理、実施法および応用例を説明できる。C2(3)-2-1,2講義と質疑配布資料を復習する。
【9】生体診断技術2。酵素を用いた代表的な分析法の原理を説明し、実施できる(知識・技能)。電気泳動法の原理を説明し、実施できる(知識・技能)。C2(3)-2-3,4講義と質疑配布資料を復習する。
【10】生体診断技術3。代表的なセンサーを列挙し、原理および応用例を説明できる。C2(3)-2-5講義と質疑配布資料を復習する。
【11】生体診断技術4。代表的なドライケミストリーについて概説できる。C2(3)-2-6講義と質疑配布資料を復習する。
【12】生体診断技術5。代表的な画像診断技術(X線検査、CTスキャン、MRI、超音波、核医学検査など)について概説できる。C2(3)-2-7講義と質疑配布資料を復習する。
【13】生体診断技術6。画像診断薬(造影剤、放射線医薬品など)について概説できる。C2(3)-2-8講義と質疑配布資料を復習する。
【14】生体診断技術7。薬学領域で繁用されるその他の分析技術(バイオイメージング、マイクロチップなど)について概説できる。C2(3)-2-9講義と質疑配布資料を復習する。
【15】8回から14回の講義に関する演習。C2(3)-2-1,2,3,4,5,6,7,8,9演習と質疑配布資料を復習する。演習問題を復習する。
評価方法
定期試験(90%)、課題レポート(10%)により評価する。
教科書
1年生の物理化学1で用いた教科書。すなわち、物理化学、石田寿昌(編)、化学同人、2007年、ISBN978-4-7598-1253-4 製剤化のサイエンス 改定5版、寺田勝英、高山幸三(編)、ネオメディカル、2012年、ISBN978-4-904634-0509
参考図書
備考
「製剤化のサイエンス」は3年後期製剤学1でも教科書として用いる。