徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬理学C=薬理学３（Pharmacology 3）

科目番号00254担当教員名小西　史朗単位1.5単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次3年
授業概要
【授業概要】
薬理学では、薬物が生体と相互作用して効果を発揮する仕組み、つまり薬物の作用機序を理解するため講義形式を中心に授業をおこなう。また特定の課題について自主的な調査、報告も実施し、その後の解説を通してさらに理解を深める。
【受講心得】
機能形態学、細胞生物学、生化学、病態生理学の知識を総合的に活用し薬の作用を理解することが必要。予習は必ずしも必要ではないが、何よりも復習が重要である。「一に復習、二に復習、三・四がなくて五に復習！　今日できることは明日に延ばさないこと」。図書館を活用して関連図書を最低でも一冊は読むこと。知識を整理し、新しい知識を学修するには読書が最適の方法である。
到達目標
薬物と生体の相互作用の様式を把握し、薬物の作用機序を理解し、疾病治療における薬の役割に関する知識を深めることを薬理学の目的とする。薬理学３では、循環器系に作用する薬（とくに心不全・不整脈・虚血性心疾患・高血圧の治療薬）、消化器系に作用する薬物（胃・十二指腸潰瘍、肝・膵臟疾患の治療薬、催吐・制吐薬）、腎臓作用薬（各種の利尿薬）、血液・造血系に作用する薬物（貧血の治療薬、抗血栓・血栓融解薬と止血薬）、代謝系に作用する薬物（カルシウム代謝と骨粗しょう症治療薬、糖尿病・脂質異常症治療薬など）について理解を深めるようにする。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】貧血とその治療に用いられる造血薬の作用機序について説明できる。C13 (3) 4-3講義と質疑教科書13章の該当範囲を読む。
【2】抗血栓・血栓融解に対する治療薬および止血薬とその作用機序について説明できる。C13 (3) 4-1, 2講義と質疑教科書13章の該当範囲を読む。
【3】代謝系作用薬1：　痛風が発症するメカニズムと痛風治療薬について説明できる。C13 (3) 5-3講義と質疑教科書11章の該当範囲を読む。
【4】代謝系作用薬2：　カルシウムの代謝調節と骨粗鬆症治療薬について説明できる。C13 (3) 5-4講義と質疑教科書17章の該当範囲を読む。
【5】循環器作用薬１：�／澗，�よび血管系の代表的な疾患を挙げることができる。C14-(2)-2-1　��不整脈の病態生理、適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる。C14-(2)-2-2講義と質疑予習はいらないが、不整脈に関連した図書を読む。よく復習すること。
【6】循環器作用薬2：心不全の病態生理、適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる。C14-(2)-2-3講義と質疑予習はいらないが、心不全に関連した図書を読む。よく復習すること。
【7】循環器作用薬3：高血圧の病態生理、適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる。C14-(2)-2-4講義と質疑予習はいらないが、高血圧に関連した図書を読む。よく復習すること。
【8】循環器作用薬4：�ゝ�血性心疾患の病態生理、適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる。C14-(2)-2-5　�∧頂廟�動脈硬化症・心原性ショックについて説明できる。C14-(2)-2-6講義と質疑予習はいらないが、虚血性心疾患に関連した図書を読む。よく復習すること。
【9】腎臓作用薬1：腎臓の生理・病態生理が説明できる。C13-(3)-3-1講義と質疑腎臓・泌尿器系に関する機能形態学、病態生理学の学習内容を整理しておく。宿題を解き、よく復習する。
【10】腎臓作用薬2：利尿薬を作用機序別に分類し、臨床応用および主な副作用について説明できる。C13-(3)-3-1講義と質疑同上
【11】消化器系作用薬1：胃・十二指腸潰瘍治療薬を挙げ、薬理作用とその機序、主な副作用について説明できる。C13-(3)-2-1　講義と質疑消化器系（消化管）に関する機能形態学、病態生理学の学習内容を整理しておく。宿題を解き、よく復習する。
【12】消化器系作用薬2：�，修梁召両嘆輯鐇�疾患に対する代表的治療薬を挙げ、薬理作用とその機序、主な副作用について説明できる。C13-(3)-2-2　�∈電婆堯�制吐薬を挙げ、薬理作用とその機序、主な副作用について説明できる。C13-(3)-2-3講義と質疑同上
【13】消化器系作用薬3：肝臓疾患および膵臓疾患に対する代表的治療薬を挙げ、薬理作用とその機序、主な副作用について説明できる。C13-(3)-2-3・C13-(3)-2-4講義と質疑消化器系（肝臓、胆嚢、膵臓）に関する機能形態学、病態生理学の学習内容を整理しておく。宿題を解き、よく復習する。
【14】代謝系作用薬3：糖尿病とその合併症の病態生理、適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる。C14-(3)-5-1講義と質疑予習はいらないが、糖尿病に関連した図書を読む。
よく復習すること。
【15】代謝系作用薬4：脂質異常症の適切な治療薬、作用機序、副作用およびその使用上の注意について説明できる。C14-(3)-5-2講義と質疑予習はいらないが、脂質異常症に関連した図書を読む。よく復習すること。
評価方法
定期試験（90%）、課題レポート・小テスト（10%）により評価する。
教科書
新薬理学テキスト(第2版), 佐藤進(編集) 廣川書店, ISBN-978-4-567-49492-2
参考図書
NEW薬理学(改訂第6版), 田中千賀子・加藤隆一(編集), 南山堂, ISBN-978-4-524-26088-1
パートナー薬理学,重信弘毅・石井邦雄（編集）,南江堂, ISBN-978-4-524-40223-6
コンパス薬理学, 櫻田司（編集）, 南江堂, ISBN-978-4-524-40268-7
標準医療薬学 薬物治療学, 越前宏俊・鈴木孝（編集）, 医学書院, ISBN978-4-260-00575-3
備考
薬理学は１〜３(基礎)および４（応用）の4部から構成される。
第1回〜4回は栗生俊彦（薬理学講座）、第9回〜13回は宋時栄(病態生理学講座）、第5〜8回、14・15回は小西史朗が担当する。