徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    医療倫理学(Medical Ethics)

科目番号00270担当教員名立山 善康単位1.5単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次2年〜
授業概要
<10回講義:生命倫理とケア>昨今、医療技術の急速な進歩によって、臓器移植や生殖治療といった、従来は自然にまかされてきた領域に、人工的な操作を加えることができるようになった。それにともなって、こうした医療技術を、どのようにして人間の幸福につなげていくべきかという、これまでにはなかった哲学的・倫理的問題が生じている。本講義では、そうした諸問題を、他者の成長を援助する行為としてのケア、ケアリングの観点を生かしながら考察する。
<外部講師による講義>医療従事者の立場から提供される倫理の具体的諸問題を通じて、考察を深める。また、薬害被害者の体験を直接聞くことにより、薬害を生じた背景、医療従事者としての使命について認識を深める。
到達目標
生命の尊さを認識し、人の誕生から死までの間に起こりうる種々の出来事を医療の立場から対応するための倫理的基盤を学ぶ。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】生命倫理とは何か【A(1)1-1、A(1)3-1】講義と質疑生命倫理についての本または資料を調べる。
【2】脳死は人の死か【A(1)1-1、A(1)1-4】講義と質疑脳死について図書館、ネットなどで調べる。
【3】臓器移植の現状について【A(1)1-1、A(1)1-4、A(1)3-1】講義と質疑同じく、臓器移植について調べる。
【4】臓器移植の問題点について【A(1)1-1、A(1)1-4、A(1)3-1】講義と質疑臓器移植の問題点を調べる。
【5】臓器移植の是非【A(1)1-1、A(1)1-4、A(1)3-1】講義と質疑臓器移植についての考えをまとめる。
【6】安楽死をめぐる情勢【A(1)1-1、A(1)1-4】講義と質疑安楽死について調べる。
【7】安楽死の是非【A(1)1-1、A(1)1-4】講義と質疑安楽死についての考えをまとめる。
【8】生殖治療の問題【A(1)1-1、A(1)1-2、A(1)3-1】講義と質疑生殖治療について調べる。
【9】生殖治療の現状について【A(1)1-1、A(1)1-2、A(1)3-1】講義と質疑生殖治療の問題点をまとめる。
【10】代理出産の是非【A(1)1-1、A(1)1-2、A(1)3-1】講義と質疑代理出産について考えをまとめる。
【11】〈外部講師による講義〉医師の立場から提起される医療に関わる倫理的問題点を理解し、よりよいチーム医療のための薬剤師の役目を知る。【A(1)1-3、A(2)1-1〜3、A(2)2-2〜4】講義と質疑 
【12】〈外部講師による講義〉医師の立場から提起される医療に関わる倫理的問題点を理解し、薬剤師として地域社会との関わりや生涯にわたる学習の重要性を学ぶ。【A(1)1-3、A(2)1-1〜3、A(2)2-1〜5】講義と質疑 
【13】〈外部講師による講義〉薬害被害者による講演。薬害の実例を知り、薬剤師として医薬品の利点とリスクを認識できる。【A(3)3-1〜4、B(1)4-3】講義と質疑 
【14】〈外部講師による講義〉薬害被害者による講演。薬害について具体例を挙げ、その背景を概説できる。薬のリスク管理について概説できる。【A(3)3-1〜4、B(1)4-3】講義と質疑 
【15】薬の専門家に対する地域社会のニーズを理解し、生命の尊さと医療のかかわりについて討議し、自分の考えを簡潔に表現できる。【A(1)1-5、A(2)1-1〜3、A(3)3-1〜4】講義と質疑 
評価方法
<10回講義>定期試験(30%)、出席点(30%)、<外部講師による講義>出席点(20%)、レポート(20%)により評価する。
教科書
『ヒューマニズム・薬学入門』日本薬学会編、東京化学同人
参考図書
『医療倫理学の方法−原則・手順・ナラティヴ』宮坂道夫、医学書院
『医療倫理学』小川芳男、北樹出版
備考
【1〜10】立山、【11〜14】外部講師、【15】山口が担当する。