徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬理学４(Pharmacology 4)　【旧カリ：薬理学Ｄ】

科目番号20258担当教員名小西　史朗単位1.5単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次3年
授業概要
【授業概要】
薬理学1〜3で学んだ知識を復習し、応用力や問題解決のための力をつけるため、薬理学Dでは演習問題を自力で解くことを中心に実施する。その後、問題への解答・解説によって、薬理学的な考え方や問題解決の能力を涵養する。実際には、演習問題を中心とした配付資料を用いて演習をおこない、演習の前後の講義によって解答・解説を行なうことで、理解を深めることをめざす。
【受講心得】
薬理学は疾病治療の基礎であり、薬理学1〜3で学んだ項目を病態生理学・生化学・細胞生物学・機能形態学の知識と関連づけて、よく復習することが理解を深めるための必須条件である。特定の薬効をもつ治療薬の群（体系）に属する類似薬を集めて図表としてまとめ、適応・副作用・禁忌・投与上の注意点などの項目について視覚化して整理すること（“見える化”学習法）も理解を助けるのに効果的である。復習には、ひたすら演習問題を解き、解説を十分に理解することである。演習問題としては、CBT問題などでは力がつかないので、国試過去問と取り組むことが大切である。
到達目標
薬理学A〜Cで学んだ薬物の作用、作用機序、副作用や禁忌に関する基本的知識を体系的に復習し、同一体系に属する類似薬の特徴や差異を論じられるようにする。これによって、疾病治療における薬物の有用性と限界を理解して、薬理学の知識をより深められるようになる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】中枢神経系薬理1：　全身麻酔・催眠・鎮痛薬　C-13-(2)-1-1・C13-(2)-1-2・C13-(2)-1-3演習と解説演習問題を解きながら、教科書・プリント・参考書をよく復習する。
【2】中枢神経系薬理2：　てんかん・パーキンソン病の治療薬・アルツハイマー病・脳血管障害の治療薬C13-(2)-1-4演習と解説演習問題を解きながら、教科書・プリント・参考書をよく復習する。
【3】中枢神経系薬理3： 　うつ病・統合失調症の治療薬　C13-(2)-1-5演習と解説演習問題を解きながら、教科書・プリント・参考書をよく復習する。
【4】末梢神経系薬理1：自律神経系に作用する薬物（直接型及び間接型交感神経作用薬とその遮断薬） C13(2)2-1演習と解説薬理1の該当分野で配布したプリントによる復習と演習問題の復習
【5】末梢神経系薬理2：自律神経系に作用する薬物（直接型及び間接型副交感神経作用薬とその遮断薬, 自律神経節作用薬）C13(2)2-2, C13(2)2-3演習と解説薬理2の該当分野で配布したプリントによる復習と演習問題の復習
【6】末梢神経系薬理3：知覚神経系・運動神経系に作用する薬物（局所麻酔薬, 筋弛緩薬など）C13(2)3-1, C13(2)3-2, C13(2)3-1, C13(2)3-2, C13(2)3-1, C13(2)3-2演習と解説薬理1の該当分野で配布したプリントによる復習と演習問題の復習
【7】炎症・アレルギーと薬（ステロイド性抗炎症薬と非ステロイド性抗炎症薬, 関節リウマチ治療薬, 抗アレルギー薬）C13(3)6-1, C13(3)6-2, C13(3)6-3演習と解説薬理2の該当分野で配布したプリントによる復習と演習問題の復習
【8】代謝系に作用する薬1：　糖尿病治療薬、脂質異常症治療薬C-13-(3)-5-1・C-13-(3)-5-1演習と解説演習問題を解きながら、教科書・プリント・参考書をよく復習する。
【9】代謝系に作用する薬２： カルシウム代謝調節・骨代謝に関連する治療薬、高尿酸血症・痛風治療薬C-13-(3)-5-4・ C-13-(3)-5-2・C-13-(3)-5-3演習と解説演習問題を解きながら、教科書・プリント・参考書をよく復習する。
【10】腎臓・消化器系作用薬1：�〕�尿薬・鉱質コルチコイド・抗利尿ホルモン C-13-(3)-3-1 �⊇銃鷸慊可掾膽Ｎ徒堯�消化性疾患治療薬 C-13-(3)-2-1・C-13-(3)-3-2演習と解説演習問題を解きながら、教科書・プリント・参考書をよく復習する。
【11】腎臓・消化器系作用薬2：肝臓疾患治療薬・膵臓疾患治療薬・催吐薬・制吐薬 C-13-(3)-3-3・C-13-(3)-3-4・C-13-(3)-3-5演習と解説演習問題を解きながら、教科書・プリント・参考書をよく復習する。
【12】呼吸器系作用薬： 呼吸興奮薬、鎮咳・去痰薬、気管支ぜん息治療薬 C-13-(2)-5-1・C-13-(2)-5-2・C-13-(2)-5-3演習と解説演習問題を解きながら、教科書・プリント・参考書をよく復習する。
【13】心臟・血管系作用薬1：抗不整脈薬・心不全治療薬　C-14-(2)-2-2・C-14-(2)-2-3演習と解説演習問題を解きながら、教科書・プリント・参考書をよく復習する。
【14】心臟・血管系作用薬2：虚血性心疾患治療薬・高血圧治療薬　C-14-(2)-2-4・C-14-(2)-2-5演習と解説演習問題を解きながら、教科書・プリント・参考書をよく復習する。
【15】心臟・血管系作用薬3：高血圧治療薬　C-14-(2)-2-5演習と解説演習問題を解きながら、教科書・プリント・参考書をよく復習する。
評価方法
定期試験（80%）、課題レポート・まとめ図表の作成（10%）、演習問題宿題（10%）
教科書
新薬理学テキスト(第2版), 佐藤進(編集) 廣川書店, ISBN-978-4-567-49492-2
参考図書
NEW薬理学(改訂第6版), 田中千賀子・加藤隆一(編集), 南山堂, ISBN-978-4-524-26088-1
標準生理学（第8版), 小澤瀞司・福田康一郎（監修), 医学書院, ISBN978-4-260-01781-7
薬理学（ベーシック薬学教科書シリーズ16), 金子周司（編集), 化学同人, ISBN-978-4-7598-1266-4
最新薬理学, 赤池昭紀, 石井邦雄（編集), 廣川書店, ISBN-978-4-567-49020-7
パートナー薬理学,重信弘毅・石井邦雄（編集）,南江堂, ISBN-978-4-524-40223-6
コンパス薬理学, 櫻田司（編集）, 南江堂, ISBN-978-4-524-40268-7
標準医療薬学 薬物治療学, 越前宏俊・鈴木孝（編集）, 医学書院, ISBN978-4-260-00575-3
備考
演習形式で実施するので、予習・復習を確実にする。これによって薬理学・薬物治療学関連のCBT対策を補強する。
第1〜3回、8・9回、13〜15回は小西史朗(薬理学講座）、第4〜7回は得丸博史（薬学教育講座）、第10〜12回は宋時栄（病態生理学講座）が担当する。