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【科目名】権利擁護と成年後見制度

科目番号	10070	担当教員名	櫻井　進	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	後期	対象年次	1年

授業概要
【授業の概要】法学Ａで学んだ「日本国憲法」を基礎として、社会福祉士に要求される「権利擁護と成年後見制度」、特に民法上の「成年後見制度」を中心に学びます。【到達目標】社会福祉士や精神福祉士の仕事は、日常的に何らかの援助を必要としている人々に接することが多いので、これらを志す人には鋭い人権感覚を身につけてもらうことです。つまり、この科目で学ぶ成年後見制度などを利用する人たちは、判断能力の点で援助を必要としている人たちです。だからこそ、「援助」の名の下に人権侵害をしてしまうことのないように、相手の立場に立って考えることのできる鋭い人権感覚を身につけて欲しいと願っています。
到達目標

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	はじめに：導入
【2】	日本国憲法の理解と行政法①
【3】	日本国憲法の理解と行政法②
【4】	民法の理解①：総則・自己決定と代理・物権と債権・契約の類型と契約責任
【5】	民法の理解②：契約と消費者保護、不法行為と損害賠償責任
【6】	民法の理解③：親族法・相続法・社会福祉関連法の理解
【7】	成年後見制度①：成年後見の概要
【8】	成年後見制度②：補佐の概要・補助の概要・
【9】	成年後見制度③：申立の流れ
【10】	成年後見制度④：任意後見制度
【11】	成年後見制度⑤：成年後見人等の義務と責任・成年後見制度の最近の動向と課題
【12】	日常生活自立支援事業と成年後見制度支援事業
【13】	権利擁護にかかわる組織・団体：家庭裁判所・法務局・市町村・社会福祉協議会等・児童相談所
【14】	権利擁護にかかわる専門職の役割：弁護士・司法書士・公証人・医師・社会福祉士の活動の実際
【15】	成年後見活動の実際：諸事例から

評価方法
試験と平常点（授業におけるパフォーマンス等）によって評価します。
教科書
『権利擁護と成年後見制度』（第2版）（中央法規）（授業の指針となります。受講者は必ず購入してください）。
参考図書
『社会福祉士小六法2011』（ミネルヴァ書房）（条文を参照することは、実定法を学ぶ際の基本です。受講者は必ず購入してください）。「更生保護制度」の授業でも使います。また、法学Aで使った『ソーシャルワーカのための法学』がよい参考書になります。

備考
講義は定刻通り（時間通りに開始・終了）行います。講義とは、履修人数にかかわらず、学生と教員とが相互に協力し、刺激しあいながら作りあげていくものだと思っています。