徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    母性看護学概論

科目番号11967担当教員名佐原　玉恵単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年
授業概要
母性看護の基本となる理念について概説し、母性看護に必要な基礎的知識、理論について教授する。女性のライフサイクルという視点から女性の健康の保持増進に必要な看護の特徴について理解させる。社会における女性の健康問題に焦点をあて、その中での母性看護の役割について教授する。
到達目標
(1)知識（理解）：母性看護に必要な概念や理論について理解でき、母子保健の現状と社会における問題に注目し、法律、施策の面から対象者へのケアを考えることができる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
(2)態度（関心・意欲）：自ら積極的に学び、教科書、そのほかの書籍、DVDなどから知識を得、理解を深める努力をする。(3)技能：学びの成果をレポート課題や、授業での意見交換に反映することができる。
(4)思考・判断：学んだ内容を活用し、母性に関連する社会における問題をとらえ、考察することができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】女性の生理的特徴
男女の生殖器の形態・機能について理解する。		一斉講義形式【予習】母性看護の基礎を学ぶ。とくに生殖器の構造と機能、ホルモンの作用と排卵のメカニズムをを調べてくる。　(担当：東敬次郎)60分程度
【2】不妊症の治療と看護
不妊症とは何か。不妊の原因、検査、治療について理解する。		一斉講義形式【予習】赤ちゃんがほしいと思っている生殖期の夫婦の10％は不妊である。様々な原因とその対策を調べてくる。　(担当：東敬次郎)60分程度
【3】妊娠と胎児の性分化
妊娠とは何か。その成立に必要な条件は何か。胎児の性の決定はどのように行われるのか、理解する。		一斉講義形式【予習】卵子と精子は、合体する前に準備をする。配偶子の成熟過程である減数分裂を調べてくる。　(担当：東敬次郎)60分程度
【4】性感染症とその予防
性感染症の感染経路、症状、治療について理解する。予防するにはどうすれば良いかも学ぶ。		一斉講義形式【予習】健康な成人男女の2割〜3割は感染の既往が認められるクラミジア感染症を調べてくる。　(担当：東敬次郎)60分程度
【5】成熟期の健康障害
この時期にみられる、月経前緊張症、月経困難症(子宮内膜症など)、生殖の悪性腫瘍(子宮癌、卵巣癌、乳癌など)について理解する。		一斉講義形式【予習】子供がまだ小さいのにお母さんが亡くなるケースもある乳癌。頻度・症状・治療法を調べてくる。　(担当：東敬次郎)60分程度
【6】更年期と老年期の健康障害
更年期、老年期の女性には、それぞれ特有の疾患がある。これらの疾患の特徴と治療法を理解する。		一斉講義形式【予習】更年期〜老年期の女性は、どのような疾患で悩んでいるのか。更年期障害を調べてくる。　(担当：東敬次郎)60分程度
【7】生命誕生と母性看護の役割　 生命誕生のDVDを視聴し、命の大切さ、神秘さに関心を持つことができる。母性看護の役割について理解できる。　　　講義・グループワーク【予習】妊娠の機序について理解しておく。母性看護の役割について調べてくる。　(担当：佐原玉恵)60分程度
【8】母性・母子関係　　　　　　 母性・母子関係について理解できる。事例を用いて母性関係を促進または阻害する要因について考え、意見を述べることができる。講義・グループワーク【予習】母性・母子関係に関する理論について調べてくる。(担当：佐原玉恵)60分程度
【9】親になること、形成期にある家族　 親への役割移行、親役割について理解できる。事例から形成期にある家族の特徴について理解できる。　 講義・グループワーク【予習】親役割について調べてくる。家族の発達段階について調べてくる。(担当：佐原玉恵)60分程度
【10】セクシャリティ、リプロダクティブヘルス/ライツ　 セクシュアリティについて理解できる。リプロダクティブヘルス/ライツの視点から女性の健康問題をとらえることができる。　講義・グループワーク　【予習】女性の健康問題にはどのようなものがあり、なぜ問題が起こるのか調べてくる。(担当：佐原玉恵)60分程度
【11】母性に関する倫理的課題　 母性における倫理的課題にはどのようなものがあるのか考えることができ、意見を持つことができる。倫理的問題をもつ対象者への看護者としての態度について理解できる。講義　【予習】倫理的課題に何があるか調べ、レポートのテーマを考えてくる。(担当：佐原玉恵)60分程度　
【12】母子保健統計　 　現代社会における国内外の母子保健の現状を理解する。講義・グループワーク　【予習】母子保健の現状について日本と海外の現状について調べてくる。(担当：佐原玉恵)60分程度
【13】母子保健システム、政策、法律　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　母子保健の現状から、日本における問題をとらえ、必要な施策について話し合うことができる。　　　　　講義・グループワーク　【予習】日本の社会における問題を調べ、必要な政策について調べてくる。(担当：佐原玉恵)60分程度
【14】ライフサイクル各期の健康と看護　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ライフサイクル各期の健康問題と看護について理解できる。講義　【予習】思春期の特徴を調べてくる。(担当：佐原玉恵)60分程度
【15】家族計画・受胎調節　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　家族計画の意義を理解し、必要な受胎調節の方法について理解できる。　講義・演習【予習】受胎調節法について調べてくる。(担当：佐原玉恵)60分程度
評価方法
授業の予習復習の状況10％、授業への貢献度10％、課題達成度20％、定期試験60%による総合評価　定期試験実施後Google classroomなどでフィードバックする。
教科書
�（貔�看護学概論　母性看護学⓵　医学書院、
�∧貔�看護学各論　母性看護学�◆＾絣惱餘�
参考図書
クラウス、ケネル　親と子のきずな　（医学書院）
ルヴァ・ルービン　母性論　母性の主体的体験　（医学書院）
母と子のアタッチメント　心の安全基地　ボウルビィ（医歯薬出版）
母子保健の主なる統計　（母子保健事業団）　　
備考
科目ナンバー　DBWN201L 授業初日にガイダンスを行う。ノートを作成し、自己学習をしっかりすること。教科書、その他必要な書籍は読むこと。
前半部分の授業については医学的な知識であり、すべての基本となる知識である。復習を怠らないこと。わからないことは積極的に質問すること。
オフィスアワー　　毎木　16：00〜17：00　佐原玉恵
オフィスアワー　　毎月　16：30〜18：00　東敬次郎

実務経験(東敬次郎)：平成11年〜平成27年：徳島市民病院産婦人科医師
（佐原玉恵）1987-2001　徳島大学病院助産師　2002-2008 徳島大学医学部保健学科看護学専攻　助教