徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    がん看護学 Oncology Nursing

科目番号11976担当教員名上田 伊佐子単位1単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次4年
授業概要
がんは近年では医療の進歩に伴い慢性疾患として位置づけられ,がんと診断された後も長期に生きることが可能になってきました。その半面で,がん患者は治療に伴う身体的苦痛や,再発・転移の恐れ,不確かさ,家庭・社会生活での役割変化,自己概念の変更などの多くの問題を抱えています。
がん患者は「がんサバイバー」と表現され、単なる医療の受け手ではなく,がんを乗り越えて生きる主体者として捉えられるようになってきています。がんサバイバーを取り巻く多様な状況を理解し、がんサバイバーががんと共にうまく生きていくことができるような支援の基礎的な内容を学習します。さらには県下の高校生のがん教育をサポートするビア・エデュケーション活動を行います。
到達目標
1)態度(関心・意欲):がんサバイバーシップの支援について関心を持ち、意欲的に取り組むことができる。
2)知識(理解):最新の手術療法、化学療法、放射線療法に伴う看護援助について理解し、説明できる。
3)思考・判断:緩和ケア・がん患者のトータルペインについて思考できる。
4)技能(表現):文献学習でがんサバイバーががんと共に生きていくための看護支援について探求したことを表現できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】授業ガイダンス
がん看護の国内外の動向とがんサバイバーシップの概念
講義(一斉講義形式、Think-Pair-Share)【予習】シラバスを熟読してくる(30分)
【2】がん治療に伴う看護1:手術療法を受ける患者へ援助―術後の機能障害、機能喪失への支援講義(一斉講義形式、Think-Pair-Share)【予習】認定NPO法人 健康と病いの語り DIPEx Japanのサイトを見てくる(30分)
【3】がん治療に伴う看護1:化学療法を受ける患者への援助講義(一斉講義形式、Think-Pair-Share)【予習】第4章がんの治療 B 薬物療法をレポートにまとめる(30分)
【4】がん治療に伴う看護2:ホルモン療法、免疫療法を受ける患者へ理助 講義(一斉講義形式、Think-Pair-Share)【予習】第5章がん治療に対する看護 C ホルモン療法、免疫療法における看護をレポートにまとめる(30分)
【5】がん治療に伴う看護3:緩和ケア・がん患者のトータルペイン講義(一斉講義形式、Think-Pair-Share)【予習】緩和ケア・がん患者のトータルペインをレポートにまとめる(30分)
【6】思春期・若年成人(AYA)世代のがんの現状と課題講義(一斉講義形式、Think-Pair-Share)【予習】思春期・若年成人(AYA)世代のがんの現状と課題をまとめる(30分)
【7】がん体験者への心理的支援
がん教育のビア・エデュケーション活動(発表準備)
演習【予習】ビア・エデュケーション活動の発表準備の構想を立てる(60分)
【8】がん体験者への心理的支援
がん教育のビア・エデュケーション活動(発表)
演習【予習】ビア・エデュケーション活動の発表を準備する(60分)
評価方法
ビア・エデュケーション活動(70%)、授業への意欲・関心(30%)を総合的に評価する。
グループ学習はルーブリックでフィードバックする。
教科書
小松浩子(著者代表)系統看護学講座 別巻 がん看護学(第1版)、医学書院
参考図書
その他参考書:必要に応じて授業の中で紹介,資料配布
備考
現在、がんはわが国における死亡率の一位です。これを機会に受講者ががん看護学への興味を広げて、臨床での学びにつながることを期待しています。ビア・エデュケーション活動も魅力です。
【科目ナンバー】DBCC409L
【オフィスアワー】 月曜日16:30〜18:00 研究室(3号館10F)
【実務経験】
1985年4月〜1988年3月 徳島大学病院看護師
1988年4月〜2015年3月 徳島県立富岡東高等学校看護科専攻科および川崎医療福祉大学において看護学教員
2006年〜 日本がん看護学会に所属