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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】健康教育論Health Education

科目番号	12309	担当教員名	橋本　文子	単位	1単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	前期	対象年次	4

授業概要
プリシード・プロシードモデルを用いて地域で生活する個人/家族の生活と健康を多面的・継続的に情報収集し、対象者を取り巻く環境も含み対象の力量をアセスメントし、対象者が主体的に健康課題を解決するための支援方法として健康教育の立案、実施、評価のプロセスを学ぶ。
到達目標
1.知識（理解）健康教育の展開方法について説明できる。 2.技能（表現）健康教育企画書・指導案の作成ができる。 3.思考（判断）ロールプレイを用いて健康教育の実施・評価・事後フォローについて考察できる。 4.関心（意欲・態度）健康教育における保健師の役割についてグループメンバーと討論できる。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	公衆衛生看護活動における健康教育：目的・目標、対象と場、健康教育の対象等は公衆衛生看護学実習と関連させて提示する。	講義・演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：テキスト「公衆衛生看護技術」6章を読み地域における健康教育の位置づけについてノートに整理する。復習：公衆衛生看護学実習（市町）の地域概要と健康指標についてレポートにまとめる。
【2】	健康教育の技術、教育媒体：話し合いによる学習方法、教材の選定。	講義・演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：テキスト「公衆衛生看護技術」6章を読み小集団に対する学習援助の技術についてノートに整理する。復習：公衆衛生看護学実習（市町）の健康指標を基に健康課題について考察しレポートにまとめる。
【3】	健康教育の展開過程：プリシード・プロシードモデルを用いて健康教育を企画立案する。健康教育の準備（企画書の作成）対象のニーズを把握し、アセスメントを行い健康教育の企画立案ができる。	講義・演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：公衆衛生看護学実習（市町）の健康課題をプリシードプロシードモデルの枠組みに整理してまとめる。復習：予習課題（プリシードプロシードモデル）に不足していた情報を収集し加筆修正する。
【4】	健康教育の展開過程：プリシード・プロシードモデルを用いて健康教育を企画立案する。健康教育の準備（企画書の作成）	講義・演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：プリシードプロシードモデルの第3段階について情報を整理しまとめる。復習：健康教育としてプリシードプロシードモデルのどの要因に働きかけるのかを考察しレポートにまとめる。
【5】	健康教育の展開過程：プリシード・プロシードモデルを用いて健康教育を企画立案する。指導案の作成	講義・演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：健康教育の対象やテーマについて優先順位（重要性改善可能性）をつけてレポートにまとめる。復習：予習レポートを授業のグループワークで合意された優先順位をもとにして加筆修正する。
【6】	健康教育の展開過程：プリシード・プロシードモデルを用いて健康教育を企画立案する。指導案の作成	講義・演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：健康教育企画書案を作成する。復習：授業での学びをもとに健康教育指導案を修正する。
【7】	健康教育の実施：対象の年齢や教育内容によって、適切な教育媒体（教材）を選択し組み合わせることができる。	演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：教育内容に参加者の特性（地域の特性）を関連させて健康教育指導案を作成する。復習：授業での学びをもとに健康教育指導案を修正する。
【8】	健康教育の実施：教育媒体（教材）作成。	演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：教材（スライド等）案を作成する。復習：授業での学びをもとに教材を修正する。
【9】	健康教育の実施：シナリオ作成とリハーサル。学習目的に対応し、教育方法、教育技術(講義、実習、実験、演習等)を組み合わせることができる。以下の保健指導技術について学ぶ内容とする。①話しやすい雰囲気をつくる技術、②参加者の反応に対応できる技術、③参加者に効果的な問題提示をする技術、④プレゼンテーションの技術	演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：健康教育のシナリオ案を作成する。復習：授業での学びをもとに健康教育シナリオを修正する。
【10】	健康教育の実施：ロールプレイングと実施後の振り返り。計画に基づき対象への健康教育が実施でき、評価・改善ができる。デモンストレーションの振り返りでは保健指導技術の⑤参加者の自主性に働きかける技術⑥グループダイナミクスを活かす技術について省察する。	演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：健康教育シナリオをもとに2回以上リハーサルする。復習：授業での学びをもとに小集団に対する学習支援の技術について考察しレポートにまとめる。
【11】	健康教育の実施：ロールプレイングと実施後の振り返り。計画に基づき対象への健康教育が実施でき、評価・改善ができる。健康教育シナリオをブラッシュアップし、デモンストレーションを行う。前述の保健指導技術①から⑤の視点について省察する。	演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：健康教育シナリオをブラッシュアップ（グループダイナミクスを活かした展開を追加）し2回以上リハーサルをする。復習：授業での学びをもとに健康教育シナリオを修正し公衆衛生看護実習において実際に実施するシナリオを完成させる。シナリオに頼らずに健康教育が実施できるように予行練習する。
【12】	健康教育の実施：ロールプレイングと実施後の振り返り。計画に基づき対象への健康教育が実施でき、評価・改善ができる。公衆衛生看護実習における本番の健康教育と同様に実施する。参加者役は健康教育実施後にアンケート項目について評価する。	講義・演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：健康教育参加者の理解度や満足度を測定するアンケート用紙を作成する。復習：授業での学びをもとにアンケート項目内容を修正する。
【13】	健康教育の実施：ロールプレイングと実施後の振り返り。計画に基づき対象への健康教育が実施でき、評価・改善ができる。修正した展開方法（シナリオ）で健康教育を実施する。参加者役は健康教育を実施に修正したアンケート項目について評価する。	講義・演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：前回のアンケート結果をもとに健康教育展開方法を修正し、修正した展開方法で実施できるように予行練習する。復習：授業での学びをもとにアンケート項目を修正しアンケート内容を完成させる。
【14】	健康教育の実施：ロールプレイングと実施後の振り返り。計画に基づき対象への健康教育が実施でき、評価・改善ができる。公衆衛生看護実習における本番の健康教育と同様に実施する。健康教育実施後に改善された点を中心に学びを共有する。	講義・演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：健康教育の展開プロセスとして作成したプリシードプロシードモデルの枠組み、健康教育指導案、健康教育シナリオ、健康教育実施後アンケートの一式を整理してまとめる。復習：課題レポート（健康教育の技術）についてまとめる。
【15】	まとめ：公衆衛生看護学における健康教育と保健師の役割住民や他の専門職と役割分担し連携する技術について、グループワークや予習課題レポートをとおして学ぶ。	講義・演習・グループワーク	予習・復習は各1時間程度である。予習：保健師活動における技能技術について検索しグループワーク用資料を作成する。復習：課題レポート「健康教育に活かす保健指導技術」を作成する。

評価方法
課題レポート70％、グループワーク30％レポートの講評は個別面接でフィードバックする。
教科書
保健師課程のテキスト
参考図書
適宜紹介する

備考
保健師課程必修科目 ①オフィスアワー：水曜日（16:30～18:00）橋本研究室 ②実務経験：1982年～1999年　徳島県保健所保健師