徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    看護倫理学

科目番号20487担当教員名森田 敏子単位1単位
科目群一般必修・選択選択開講期前期 対象年次2
授業概要
倫理観に基づいた看護実践ができる素地を養うために看護職者の責任と倫理、倫理的態度、道徳と法律と倫理の違い、職業倫理について概説する。また、倫理理論(善なる幸福、目的論、義務論)と生命倫理の歴史を概観し、生命倫理原則(自律、善行、無害、正義)と看護倫理(善行と無害、正義、自律、忠誠、誠実)の意味を検討する。また、研究倫理について確認する。さらに、保健師助産師看護師法および看護職の倫理綱領を学び、看護場面における倫理的課題への気づきと対応、分析手法(jonsenらの症例検討シート、意思決定のための10ステップモデルなど)について概説する。以上を踏まえ、臨地実習で経験した倫理的課題を考察し、倫理感性を育てる。
到達目標
1.看護職者の責任と倫理、道徳的思考、倫理的態度、道徳と法律の違い、職業倫理とは何かについて説明できる。
2.倫理理論を踏まえ、生命倫理誕生の歴史的な出来事について説明できる。
3.生命倫理原則(自律、善行、無害、正義)と看護倫理(善行と無害、正義、自律、忠誠、誠実)の意味ならびに看護研究倫理の必要性について説明できる。
4.保健師助産師看護師法および看護職の倫理綱領を確認し、看護専門職としての自覚を高め、看護場面における倫理的課題に気づき、その対応、分析手法について説明できる。
5.看護実践場面で遭遇する事例について、倫理的問題に気づき倫理的対応を検討できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】看護職者の責任と倫理、道徳的思考、倫理的態度、倫理と道徳と法律の違い、職業倫理、専門職と職業倫理講義予習と復習
【2】倫理理論(善なる幸福、目的論、義務論)と生命倫理の歴史(患者の人権意識の高まりと医療技術の発展、
ニュルンベルク綱領、ジュネーブ宣言、ヘルシンキ宣言、リスボン宣言など)
講義予習と復習
【3】生命倫理原則(自律、善行、無害、正義)と看護倫理原則(善行と無害、正義、自律、誠実、忠誠)の意味と研究倫理講義予習と復習
【4】保健師助産師看護師法および看護職の倫理綱領、個人情報の保護とインフォームドコンセント講義予習と復習
【5】看護場面における倫理的課題への気づきと対応、倫理的感受性講義予習と復習
【6】倫理的課題分析(jonsenらの症例検討シート、意思決定のための10ステップモデルなど)講義予習と復習
【7】臨地実習で経験した(経験するかもしれない)倫理的課題の事例検討と考察グループワーク予習と復習
【8】看護実践場面で遭遇する事例について倫理的問題の気づきと倫理的対応の検討、まとめ、最終テストグループワーク
テスト
予習と復習
評価方法
授業ミニッツ30%、事例検討と考察20%、最終テスト50%
教科書
1.松葉 祥一ほか:系統看護学講座 別巻 看護倫理 医学書院、2015.
2.公益社団法人日本看護協会監修:新版 看護者の基本的責務 定義・概念、基本法、倫理、日本看護協会出版会、2014.
参考図書
小西恵美子編:看護倫理 よい看護・よい看護師への道しるべ 改定第2版、南江堂、2014.
備考
1.日常生活における倫理的問題への対応について考えてみましょう。
2.臨地実習場面における倫理的問題への対応について考えてみましょう。