徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    ウイメンズヘルス

科目番号11696担当教員名森脇 智秋単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期通年 対象年次1年
授業概要
助産師は、リプロダクティブヘルス/ライツの視点をもった性の科学者として各ライフステージの人々へ支援が求められている。そこで、本科目では性の分化・発達、男女の性行動の違いからジェンダー・性の多様性など性の概要や第二次性徴に伴う性ホルモンの変化・各ライフステージの健康課題・疾患について説明する。また社会的な問題である性の暴力やDVについては、当事者に関わっている人の講義を受け、より身近に感じられるよう工夫をしている。不妊の問題や周産期に起こる健康課題を支えるために、体験者の語りからケアを考えられるように構成している。受胎調節や思春期への支援は演習や学外実習を踏まえ、より具体的に実践できるよう展開していく。
到達目標
ライフサイクル全般にわたって深い倫理観をもった性の科学者である助産師として活動ができるために、リプロダクティブヘルス/ライツの視点からライフサイクルの健康課題の基本理論と援助技術を修得する。
      ①知識(理解):性の分化と発達、男性と女性の性交と性の反応の違いについて述べることができる。第二次性徴に伴う性ホルモンの変化や各ライフステージの健康課題・疾患について説明できる。
②態度(関心・意欲):ジェンダーを意識し、性について多様に考えることができる。日常生活の中でDVに関する関心を広げ、問題意識を高めることができる。不妊や周産期の健康課題を抱える人に寄り添えることができる。
③技能(態度):受胎調節に知識をもって、家族計画の指導を行なうことができる。
④思考・判断:各ライフステージにおこる健康課題の生活指導について、対象事例に応じて述べることができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】セクシャリティーの概念 セクシャリティーの分類と発達講義・ディスカッション助産学講座2 母子の基礎科学「性の行動と機能」について事前学習をしておく。(30分)
【2】リプロダクティブ・ヘルツ/ライツ  性と生殖にかかわる健康課題講義・ディスカッション性と生殖に関わる健康課題について、最近の情報を集めておく。(30分)
【3】思春期の健康課題と支援講義・ディスカッション第二次性徴にともなう性ホルモンの変化、性周期について事前学習 助産学講座5基礎助産学「助産診断・技術学Ⅰ」第5章事前学習。(30分)
【4】成熟期の健康課題と支援講義・ディスカッション助産学講座5基礎助産学「助産診断・技術学Ⅰ」第5章事前学習。(30分)
【5】性暴力・DVへの支援(デートDV の予防)講義・ディスカッション助産学講座5基礎助産学「助産診断・技術学Ⅰ」第5章事前学習。(30分)
【6】家族計画に関する基礎知識講義助産学講座5基礎助産学「助産診断・技術学Ⅰ」第6章事前学習。(30分)
【7】受胎調節実施の実際1講義・演習助産学講座5基礎助産学「助産診断・技術学Ⅰ」第5章事前学習。(60分)
【8】受胎調節実施の実際2講義・演習助産学講座5基礎助産学「助産診断・技術学Ⅰ」第5章事前学習。(60分)
【9】ライフステージと疾患(思春期、性成熟期に見られる疾患)一斉講義形式 (スライドは、写真や図表を多数使い、分かりやすくしました)思春期とはどのような特色のある時期か、若年女性のダイエットの悪影響とはなにか、性成熟期にはどのような疾患が多いかを調べてくる。(講義担当は東敬次郎)。(30分)
【10】ライフステージと疾患(腫瘍性疾患)一斉講義形式 (スライドは、写真や図表を多数使い、分かりやすくしました)女性の癌にはどのようなものがあるか。性成熟期に最も問題となる癌はどれか(小さなお子さんがお母さんを失うことになる癌とは)? (講義担当は東敬次郎)。(30分)
【11】ライフステージと疾患(更年期、老年期)一斉講義形式 (スライドは、写真や図表を多数使い、分かりやすくしました)更年期障害とは何か。骨粗鬆症を予防するにはどうすれば良いのか、3割の高齢女性が悩む尿失禁はどうしておこるのか、調べてくる。(講義担当は東敬次郎)。(30分)
【12】不妊とケア  (はぐくみたまご 適齢期を考える会 佐藤泰子 )講義・ディスカッション不妊治療経験者の語りから、不妊治療の時に必要なケアについて考える。不妊治療について、事後学習60分
【13】ペリネイタルロス(周産期の子どもの死亡)のケア 講義・ディスカッション事前の文献学習が必要。ぺリネイタルロスに関する図書を読む(90分)
【14】中学校・高校への健康教育 学外演習助産師が行う性教育の活動に実際に参加する。事前に性教育についてデモを行なう。(30分)
【15】中学校・高校への健康教育 学外演習助産師が行う性教育の活動に実際に参加する。性教育に参加した後、「助産師が行う性教育」について事後にレポートを提出(60分)
評価方法
この科目の評価は演習評価10%、試験80%、レポート10%で総合的に評価する。試験は、セクシュアリティー・各ライフステージの健康課題・性ホルモンなど(森脇智秋担当範囲)70%、ライフステージと疾患(東敬次郎担当範囲)の部分を配点は30%とし、試験が60点以上満たすことが単位認定条件である。
教科書
助産学講座2基礎助産学[2] 母子の基礎科学  助産学講座5基礎助産学「助産診断・技術学Ⅰ」
参考図書
「若者の性」白書 第7回青少年の性行動全国調査報告 小学館  思春期の性 岩室紳也 大修館書店
備考
積極的な態度で授業に取り組み、性についてディスカッションしましょう。
オフィスアワー(森脇智秋):毎週水曜日、16:30~18:00 、(東敬次郎):毎週月曜日、16:30~18:00 (金曜日以外はいつでも質問に来てください)
実務経験(東敬次郎):平成11年~平成27年:徳島市民病院産婦人科医師