徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    助産診断技術学Ⅰ(妊娠期)

科目番号11742担当教員名山田 健代単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次1年
授業概要
助産師には妊婦が心身共に健康的なマタニティーライフを過ごしその家族と共に地域での快適な生活が送ることができるようにサポートすることが望まれている。そこで妊娠の生理について学び、基礎的学習に基づいて適切な妊婦健康診断ができるように学びを深める。さらに妊婦及び胎児の状態について、助産師として正常・異常を判断できるように、対象によりよいケアを提供するために基礎的実践能力を高める。また、正常を逸脱せずマタニティーライフを過ごすために妊婦に日常生活の支援やマイナートラブルに向けての保健指導、食事指導が具体的にできる力を養うことを目指して学ぶ。これまでの学びを統合し、妊婦が安全で満足できるような妊娠生活を支援できるよう学修する。
到達目標
妊婦および胎児、さらにはその家族にとってよりよいマタニティーライフを過ごすための基本理論と知識を理解できる。妊娠期における正常経過の診断及びケア、正常からの逸脱の診断、及びケアができる。
①知識(理解):妊娠の生理、妊娠の確定診断、正常な妊娠経過について説明できる。正常から逸脱する可能性のあるハイリスク妊婦の状態について説明することができる。妊婦に歯の衛生と栄養の知識、母子健康手帳の活用方法を説明できる。
②態度(関心・意欲):多種多様なニーズおよび母子や性と生殖における多くの課題に関して関心をもち、妊婦に具体的な保健指導を行うために助産師としての自覚を磨き、専門職業人として学び続けることができる。
③技能(態度):妊娠期を健やかに過ごすための日常生活ケアを行うことができる。
④思考・判断:妊娠経過が正常から逸脱していないか判断し保健指導することができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】妊娠の生理 ①妊娠とは講義・ディスカッション妊娠の成立機序について事前学習 助産学講座6 助産診断・技術学Ⅱ[1]妊娠期 第2章 事前学習(60分)
【2】妊娠の生理 ②胎児の成長と発達講義・ディスカッション妊娠の成立機序について事前学習 助産学講座6 助産診断・技術学Ⅱ[1]妊娠期 第2章 事前学習(60分)
【3】妊娠の生理 ③胎児の成長と発達講義・ディスカッション助産学講座6 助産診断・技術学Ⅱ[1]妊娠期 第2章 事前学習(60分)
【4】妊娠の生理 ④妊娠による母体の変化
      ⑤妊娠期のマイナートラブル
講義・ディスカッション助産学講座6 助産診断・技術学Ⅱ[1]妊娠期 第2章 第6章 事前学習(60分)
【5】妊婦のメンタルヘルス講義・ディスカッション助産学講座6 助産診断・技術学Ⅱ[1]妊娠期 新聞・ニュースなどで妊娠期のメンタルヘルスに関する情報を調べておく(30分)
【6】ハイリスク・異常妊婦のアセスメント講義・ディスカッション助産学講座6 助産診断・技術学Ⅱ[1]妊娠期 第3章 妊娠期の異常・ハイリスク妊娠について事後学習(60分)
【7】妊婦健康診査(森本 ゆかり)講義・ディスカッション助産学講座6 助産診断・技術学Ⅱ[1]妊娠期 第5章 妊婦健診診査項目や母子健康手帳について事前学習(30分)
【8】妊娠期の歯の衛生 (歯科医:吉岡昌美)講義助産学講座3 基礎助産学[3]母子の健康科学 第4章 母子の歯科保健 事前学習(30分)
【9】母子の栄養 妊婦・授乳婦 乳幼児の栄養(管理栄養士:佐藤香代子)講義助産学講座3 基礎助産学[3]母子の健康科学 第2章 母子と栄養 妊娠期の栄養について復習(60分)
【10】母子が健康になる食と身体の知識 ①~医食同源~(梅山明美)講義梅山先生の資料に基づいて、事後に復習を行なう(60分)
【11】母子が健康になる食と身体の知識 ②~医食同源~(梅山明美)講義梅山先生の資料に基づいて、事後に復習を行なう(60分)
【12】胎児診断における助産師の役割とケア①(林 伸彦先生)講義・ディスカッション助産学講座6 助産診断・技術学Ⅱ[1]妊娠期 第4章 妊娠期の異常・ハイリスク妊娠について事後学習、胎児診断に関する情報を集めておく(60分)
【13】胎児診断における助産師の役割とケア②(林 伸彦先生)講義・ディスカッション助産学講座6 助産診断・技術学Ⅱ[1]妊娠期 第4章 妊娠期の異常・ハイリスク妊娠について事後学習、胎児診断に関する情報を集めておく(60分)
【14】妊婦への支援① 妊娠期の食事生活 献立発表発表・ディスカッション妊娠期の食事の献立メニューを作成し、その特徴を発表する。妊娠期の献立をつくり、発表のための資料作成(180分)
【15】妊婦への支援② マイナートラブルと妊娠各期の保健指導発表・ディスカッション助産学講座6 助産診断・技術学Ⅱ[1]妊娠期 第6章 妊娠各期の特徴から日常生活に適応できるケア、妊娠期のマイナートラブルなどの支援についてグループワークを行う。
(60分)
評価方法
①発表資料の提出・発表(食事)10%、発表資料の提出・発表(マイナートラブル)10%、グループワーク・ディスカッションの参加度および貢献度10%
②試験70%
で総合的に判断する。
試験の解説は、試験実施後に解説しフィードバックする。
教科書
助産学講座3基礎助産学[3] 母子の健康科学  
助産学講座6 基礎助産学「助産診断・技術学Ⅱ」 [1]妊娠期 
病気がみえる-産科-第4版 メディックメディア 
産婦マタニティー診断ガイドブック第5版 医学書院
産婦人科診療ガイドライン2020 日本産婦人科学会
参考図書
マタニティアセスメントガイド第5版 医書出版部
最新産科学 正常編 異常編 文光堂
母子健康手帳の交付・活用の手引き
備考
オフィスアワー(山田健代):毎週水曜日、16:30~18:00
山田健代:2004~2006年パルモア病院、2007年~2010年ナカムラクリニック、2016年吉野川医療センター 助産師