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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】理学療法概論

科目番号	00023	担当教員名	平野　康之	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	必修	開講期	前期	対象年次	1年

授業概要
【授業概要】理学療法の導入部として、理学療法および理学療法士の全体像を把握できるように、評価測定などの体験も踏まえながら総合的・体系的に学習する。また、理学療法の概念や歴史、業務内容などを理解するとともに、リハビリテーション医療における理学療法士の役割および他の関連医療職との連携、地域貢献などについても学習する。【到達目標】 ①理学療法の全体像を理解し、業務内容や活動範囲などの大まかな概要が説明できる。 ②評価・測定などの体験を通して、理学療法に対する関心を持ち、医療人としての意識を高める。 ③２年次以降の専門科目との相互関連が理解できる。 ④体験やグループワークなどを通して、積極的なコミュニケーションが図れる。
到達目標

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	オリエンテーション、理学療法体験①全身管理の評価：バイタルサイン1(体温、脈拍などの評価・測定を体験し、その目的や方法などの基本的な内容について理解する）
【2】	理学療法の概念と歴史（理学療法の概念や位置づけ、諸外国ならびに日本における理学療法の発展の歴史などについて理解する）、理学療法体験②全身管理の評価：バイタルサイン2（呼吸数、血圧の評価・測定や聴診器を用いた聴診などを体験し、その目的や方法などの基本的な内容について理解する）
【3】	理学療法士の関係法規と職業倫理、理学療法の定義（理学療法士に関わる法律や倫理、理学療法の意義や役割について理解する）、理学療法体験③全身管理の評価：その他（意識レベル、経皮的酸素飽和度などの評価・測定を体験し、その目的や方法などの基本的な内容について理解する）　『小テスト1』
【4】	理学療法士の組織と教育（理学療法士の組織の成り立ち、卒前・卒後教育の体系などについて理解する）
【5】	理学療法の対象と方法（病院や地域などの理学療法士が活動する分野と対象を知り、運動療法や物理療法といった実際行う治療方法やその適応などについて理解する）、理学療法体験④形態測定（メジャーを用いた四肢の長さや周径などの計測、角度計を用いた関節可動域の測定を体験し、形態測定の目的や方法などの基本的な内容について理解する）
【6】	障害構造の捉え方（障害構造の変遷や国際生活機能分類（ＩＣＦ）を中心とした障害の捉え方などについて理解する）、理学療法体験⑤筋力検査（徒手や機器を用いた筋力測定を体験し、その目的や方法などの基本的な内容について理解する）　　『小テスト2』
【7】	理学療法士の活動分野（病院や施設などの理学療法士が活躍する分野やその領域の特徴、業務内容などについて理解する）、理学療法体験⑥感覚（人が持つ触覚や痛覚などの感覚についての評価を体験し、その目的や方法などの基本的な内容について理解する）
【8】	理学療法体験⑦重心とストラテジー（重心動揺計や各種バランステストなどの重心や姿勢調節機構の評価を体験し、その目的や方法などの基本的な内容について理解する）
【9】	理学療法体験⑧物理療法（温熱療法や牽引、水治療法などの物理的な手段を用いた治療を体験し、その目的や方法、治療効果などの基本的な内容について理解する）　　『小テスト3』
【10】	理学療法体験⑨リハビリテーション機器と研究（筋力測定機器や呼気ガス分析装置などのリハビリテーション機器をどのように臨床で活用するのかを紹介し、デモンストレーションを踏まえ、客観的な評価と理学療法における研究の必要性について理解する）
【11】	理学療法体験⑩日常生活動作と補助具（階段昇降や立ち上がりなどの日常動作、杖や車いすといった補助具の使用を体験し、その目的や方法などの基本的な内容について理解する）
【12】	地域、在宅における理学療法と連携（訪問リハビリテーションや健康産業などの地域、在宅における理学療法の現状、関連職種との連携のあり方などについて理解する）　『小テスト4』
【13】	医療事故とリスク・マネジメント（医療事故の内容やその責任、実際のリスク・マネジメントの方法、対策などについて理解する）
【14】	理学療法の記録とまとめ方（記録の目的、ＳＡＯＰやフォーカスチャーティングなどの記録方法、症例発表などのまとめ方などについて理解する）　『小テスト5』
【15】	理学療法士に必要な接遇とホスピタリティー（医療職に必要な言葉づかいや所作などの接遇、ホスピタリティーの概念などについて理解する）、総括、その他

評価方法
平常点（出席状況、レポート、予習・復習を兼ねたクイズなど：20点）＋小テスト5回（20点）および定期試験（60点）
教科書
理学療法学概論第3版　理学療法学テキスト (1), 千住　秀明監修, 神陵文庫（2010/1）
参考図書
講議に合わせて資料を配布 PT、OTなら知っておきたいからだのこと, 丸山仁司編集, 遊戯社 (2008/05) 骨単，河合良訓監修，株式会社エヌ・ティー・エス（2009/3）肉単，河合良訓監修，株式会社エヌ・ティー・エス（2009/3）

備考

2年次以降の専門分野の講議が理解しやすいように、骨・筋肉の名称や神経支配、略語などの小テストを行います。理学療法体験では少人数のグループで実際に検査・測定の体験をしてもらいます。医療人としての資質・モラルを確認する場でもあり、各自自分の言動や行動等をよく考えて講議に出席して下さい。