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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】運動生理学

科目番号	00072	担当教員名	平野　康之	単位	1単位

科目群	専門	必修・選択	必修	開講期	後期	対象年次	2年

授業概要
【授業概要】運動生理学とは、身体活動の基礎をなすものであり、筋系、神経系、呼吸・循環系、代謝系などの身体活動に関係する諸器官の運動に対する変化について学ぶ学問である。理学療法は、運動生理学の応用的学問であり、運動時における生体の生理機能の変化や運動処方の実際など、理学療法の実践との相互関係について理解を深めることを目的とする。【到達目標】 ①運動時の筋系、神経系、呼吸・循環系、代謝系などの生理学的な機能および働きについて理解する。 ②理学療法における運動処方の理論的背景について理解する。 ③生活習慣病と運動の関係や老化による身体機能の変化などについて理解する。
到達目標

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	オリエンテーション、筋収縮とエネルギー供給系　　筋の種類や構造、エネルギー源となるATPの産生や供給システムについて理解する。
【2】	筋繊維の種類とその特徴、神経系の役割　筋肉を構成する筋繊維の種類やその組成、トレーニングによる変化について理解する。また、中枢神経や末梢神経などの神経の構造と役割、運動単位や運動調節のしくみについて理解する。
【3】	筋の収縮様式と筋力　　等張性収縮や等尺性収縮などの筋の収縮様式やその特徴、トレーニングによる筋力の変化（筋肥大など）について理解する。
【4】	運動と循環（心電図を含む）　心臓の機能や構造などの基礎的な役割を復習し、運動に伴う心臓の働きやトレーニングによる循環機能の変化について理解する。また、心電図の基礎的知識について理解する。
【5】	運動と呼吸、運動と体温調節　体温調節のしくみと運動に伴う体温調節について理解する。また、呼吸器の構造や役割などの基礎的な復習や換気（ガス交換や呼吸商など）について理解する。
【6】	心肺運動負荷試験と生体の反応　　心肺運動負荷試験のデモを通して、その試験方法の手順を学ぶとともに、試験結果からえられる酸素摂取量や呼気ガス応答、無酸素作業閾値などから運動に伴う生体の反応を理解する。
【7】	運動処方　運動処方の目的や方法などを学び、心肺運動負荷試験の結果をもとに、実際の運動強度や時間、頻度などの運動処方手順について理解する。
【8】	運動とホルモン　　身体活動に関与するホルモンの種類やその作用、メカニズムなどについて理解する。
【9】	身体組成と肥満　　脂肪と除脂肪、体脂肪量の評価など肥満の判定や運動との関連について理解する。
【10】	運動と生活習慣　　糖尿病やメタボリック・シンドロームなどの生活習慣病の実態とその特徴などについて学び、運動による生活習慣病予防の方法やその効果について理解する。
【11】	筋疲労の要因、運動と栄養　　神経情報の伝導・伝達や筋繊維自体の変化などの筋疲労の要因について理解する。また、身体活動のエネルギー源、組織の形成や代謝に関わる栄養素やその摂取方法などについて理解する。
【12】	老化に伴う身体機能の変化　　老化に伴う筋肉や呼吸循環機能、バランス機能などの変化について学び、高齢者に対する運動処方やそのトレーニング効果などについて理解する。
【13】	グループ発表①
【14】	グループ発表②
【15】	グループ発表③、総括、その他

評価方法
平常点（欠席数により減点：10点）+予習・復習を兼ねたクイズ（20点）+レポート（10点）+グループ発表（10点）+定期試験（50点）：計100点
教科書
入門運動生理学第3版　編著：勝田　茂　著：和田　正信、松永　智，杏林書院（2010/4）
参考図書
講議に合わせて資料を配布運動とエネルギーの科学　中野　昭一・武宮　隆編，杏林書院（1998.5）運動適応の科学　武宮　隆・石河　利寛編，杏林書院（1998.5）オピーの心臓生理学　編著：L・Hオピー　監訳：岩瀬三紀/横田充弘（2008.4）

備考
グループ発表では、各班毎にテーマに沿った運動に伴う生体反応の変化を実体験し、その結果をまとめてプレゼンテーションしてもらう予定です。