徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    理学療法研究セミナー Physical Therapy Reseach Seminar

科目番号11776担当教員名芥川 知彰単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次3年
授業概要
<教員の研究テーマ>身体運動学、動作分析を中心とした基礎理学療法分野の研究
理学療法研究に必要な科学的思考、論文読解、データ計測・解析、統計解析、プレゼンテーション技能等について学ぶ。
到達目標
①知識(理解):理学療法研究の意義を理解する。
②態度(関心・意欲):研究活動に興味を持ち、卒業研究に向けて意欲を高める。
③技能(表現):データ計測・解析、統計解析の基本を学ぶ。
④思考・判断:自身の研究テーマを設定し、研究計画が立案できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】「オリエンテーション」
所属学生の自己紹介を行う。
教員からセミナーの進め方について説明を行う。
講義とグループ討議復習:ゼミ生同士で会話をし、1年間のセミナーのイメージを共有(30分)
【2】「理学療法(士)と研究」
研究とは何か、研究する意義、研究の種類などについて総論的に解説する。
配布資料を用いた講義復習:配布資料の熟読、マーキング、ノート作成(60分)
【3】「学術論文の検索方法」
情報収集の手段として和文・英文の文献検索の方法について指導する。
講義と演習復習:関心分野の学術論文の検索(60分)
【4】「学術論文の読解」
1.担当学生が提示する学術論文(原著論文)を読む。
2.担当学生は、論文を簡潔にまとめた資料を用いて私見を交えた発表を行う。
3.学生同士で論文内容について討議を行い、教員はオブザーバーを務める。
演習とグループ討議予習:担当学生は発表資料の作成(30分)
復習:提示された論文と同じ分野の論文を読み、見識を深める(30分)
【5】「学術論文の読解」
1.担当学生が提示する学術論文(原著論文)を読む。
2.担当学生は、論文を簡潔にまとめた資料を用いて私見を交えた発表を行う。
3.学生同士で論文内容について討議を行い、教員はオブザーバーを務める。
演習とグループ討議予習:担当学生は発表資料の作成(30分)
復習:提示された論文と同じ分野の論文を読み、見識を深める(30分)
【6】「学術論文の読解」
1.担当学生が提示する学術論文(原著論文)を読む。
2.担当学生は、論文を簡潔にまとめた資料を用いて私見を交えた発表を行う。
3.学生同士で論文内容について討議を行い、教員はオブザーバーを務める。
演習とグループ討議予習:担当学生は発表資料の作成(30分)
復習:提示された論文と同じ分野の論文を読み、見識を深める(30分)
【7】「機器を用いたデータ計測①」
加速度センサを用いて歩行中の体幹加速度を計測する。
講義と演習復習:体幹加速度の計測方法についてノート作成(60分)
【8】「機器を用いたデータ計測②」
三次元動作分析装置(VICON)を用いて歩行中の身体各部の位置と床反力を計測する。
講義と演習復習:三次元動作解析装置の使用方法についてノート作成(60分)
【9】「機器を用いたデータ計測③」
筋機能評価装置(BIODEX)を用いて各種条件下における筋トルクを計測する。
講義と演習復習:筋機能評価装置の使用方法についてノート作成(60分)
【10】「機器を用いたデータ計測④」
表面筋電計を用いて動作中の筋活動を計測する。
講義と演習復習:表面筋電計の使用方法についてノート作成(60分)
【11】「表計算ソフト(Excel)によるデータ処理」
歩行中の体幹加速度のデジタル信号処理を行う。
講義と演習予習:波形分析の種類について調べる(30分)
復習:配布したデータを用いた演算(30分)
【12】「表計算ソフト(Excel)によるデータ処理」
三次元動作分析装置(VICON)で計測した座標データから身体各部の関節角度を算出する。
講義と演習予習:三角関数の勉強(30分)
復習:配布したデータを用いた演算(30分)
【13】「専用解析ソフトによるデータ解析」
表面筋電図の量的因子、時間的因子、周波数因子について解析を行う。
講義と演習予習:筋電図解析手法について調べる(60分)
【14】「専用解析ソフトによるデータ解析」
三次元動作分析装置(VICON)に付属するソフトウェアを用いて歩行データの解析を行う。
講義と演習予習:運動学で学習した歩行パラメータについて復習(60分)
【15】「理学療法研究に必要な統計の基礎」
統計に必要な基礎知識(データとは、標本と母集団、データの尺度、記述統計量など)、統計的検定の基礎(統計的仮説、判定と誤り、パラメトリック検定とノンパラメトリック検定など)について解説する。
講義復習:学習内容についてノート作成(60分)
【16】「理学療法研究で用いる検定の選択方法」
対象とするデータごとに適切な検定(差の検定、相関・回帰分析、分割表の検定、分散分析、測定の信頼性など)を選択するまでの過程について説明する。
講義復習:学習内容についてノート作成(60分)
【17】「統計ソフト(SPSS)の使い方」
統計ソフト(SPSS)を用いて差の検定、相関・回帰分析を行う。
講義と演習予習:用いる統計手法について復習(60分)
【18】「統計ソフト(SPSS)の使い方」
統計ソフト(SPSS)を用いて分割表の検定、分散分析を行う。
講義と演習予習:用いる統計手法について復習(60分)
【19】「統計ソフト(SPSS)の使い方」
統計ソフト(SPSS)を用いて測定の信頼性(検者間・検者内)の検定を行う。
使用するデータの測定も実際に行う。
講義と演習予習:用いる統計手法について復習(30分)
復習:計測したデータを用いた演算(30分)
【20】「統計ソフト(R)の使い方」
統計ソフト(R)を用いて検出力を調整してのサンプルサイズの決定法を学習する。
講義と演習復習:学習内容についてノート作成(60分)
【21】「統計ソフト(R)の使い方」
統計ソフト(R)を用いてSPSSで行えない検定(多重比較法のノンパラメトリックな手法)を行う。
講義と演習予習:用いる統計手法について復習(30分)
復習:配布したデータを用いた演算(30分)
【22】「プレゼンテーションの方法」
研究発表を中心にプレゼンテーション技法について講義する。
発表資料の作成方法をポスター発表、口述発表に分けて解説する。
講義復習:学習内容についてノート作成(60分)
【23】「研究テーマの設定」
各自が研究テーマを設定し、先行研究から得た知見をまとめて発表する。
発表内容についてグループ討議を行う。
演習とグループ討議予習:各自の研究テーマに関する情報収集(30分)
復習:討議内容を参考に研究テーマの再考(30分)
【24】「研究テーマの設定」
前回からの変更点について発表する。
発表内容についてグループ討議を行う。
演習とグループ討議予習:各自の研究テーマに関する情報収集(30分)
復習:討議内容を参考に研究テーマの再考(30分)
【25】「研究テーマの決定」
前回からの変更点について発表する。
発表内容についてグループ討議を行い、各自の研究テーマを決定する。
演習とグループ討議予習:各自の研究テーマに関する情報収集(60分)
【26】「研究計画の立案」
設定した研究テーマに則って研究計画を立案し、発表する。
発表内容についてグループ討議を行う。
演習とグループ討議予習:研究計画の立案(30分)
復習:討議内容を参考に研究計画の再考(30分)
【27】「研究計画の立案」
前回からの変更点について発表する。
発表内容についてグループ討議を行う。
演習とグループ討議予習:研究計画の立案(30分)
復習:討議内容を参考に研究計画の再考(30分)
【28】「研究計画の立案」
前回からの変更点について発表する。
発表内容についてグループ討議を行う。
演習とグループ討議予習:研究計画の立案(30分)
復習:討議内容を参考に研究計画の再考(30分)
【29】「研究計画の決定」
前回からの変更点について発表する。
発表内容についてグループ討議を行い、各自の研究計画を確定する。
演習とグループ討議予習:研究計画の立案(60分)
【30】「まとめ」
セミナー受講後のアンケートを行う。
グループ討議復習:ゼミ生同士で会話をし、1年間のセミナーを振り返る(30分)
評価方法
演習に取り組む姿勢(20%)、討議内容(20%)、研究計画(20%)定期試験(40%)から評価する。
評価結果はセミナー終了時の個別面談でフィードバックする。
教科書
指定しない(適宜資料を配布する)
参考図書
「理学療法研究の進めかた」森山英樹 編(文光堂)
「SPSSで学ぶ医療系データ解析」対馬栄輝 著(東京図書)
備考
【科目ナンバー】DDPT015S
研究活動は、臨床で感じた疑問を解決するための糸口になる。
本セミナーは、その基礎的能力を育むことに重点を置き、学生の知的好奇心を刺激する内容で展開していく。
セミナー活動の一環として、他大学の研究室との学術交流や連携先との共同事業への参加機会を別に設ける。

オフィスアワー
月曜 3講時 13:00~14:30(23号館7階 研究室)

担当教員の実務経験
平成17年~平成28年 高知大学医学部附属病院理学療法士