徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    理学療法研究セミナー (Physical Therapy Reseach Seminar)

科目番号11822担当教員名長田　悠路単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次3年
授業概要
教員の研究テーマは，バイオメカニクス（生体力学）の視点から行う片麻痺患者の動作分析（起立，歩行開始，歩行，転倒，ADL動作，治療・自主トレーニングの効果判定など）である。バイオメカニクスと聞くと，「何やら難しそうだ」という印象を受けるかもしれないが，人の動作をバイオメカニクスの視点から直感的に理解することで，動作分析が行いやすくなる。本セミナーでは三次元動作解析装置を用いた演習を通じて運動学・運動力学を基礎から学び，理学療法士として必要なバイオメカニクスの視点を育てる。その上で，人の動作に関する素朴な疑問を見つけ，研究デザインの立案，臨床応用まで発展させる方法について学習する。
到達目標
1）基礎的な運動学・運動力学（身体重心，床反力，関節モーメント）を直感的に理解できる（理解）。
2）実際に動作分析や治療体験を行う中で，身体の運動や理学療法について興味を深めることができる（関心・意欲）。
3）三次元動作解析装置を用いた計測，解析ができる（技能・表現）。
4）プレ計測の結果を吟味して卒業研究の計画を立てることができる（思考・判断）。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】オリエンテーション（本セミナーの目的，授業スケジュールの説明）講義，討議予習：本シラバスを読み，授業の流れを理解する（30分）。
復習：授業計画の再確認と与えられた資料を熟読する（60分）。
【2】運動学，運動力学の基礎�　塀顛瓦醗誼羶粥�
・重心や圧中心を知ることで何の役に立つのか		講義予習：重心の算出方法を調べておく（30分程度）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【3】運動学，運動力学の基礎�◆幣家仁蓮�
・床反力を知ることで何の役に立つのか
・動作解析装置を用いたリアルタイム計測による実習		講義，演習予習：床反力の意味を調べておく（30分程度）。
復習：演習内容をレポート（A4で１枚程度）にまとめる（60分）。
【4】運動学，運動力学の基礎��（関節モーメント）
・関節モーメントを知ることで何の役に立つのか		講義予習：関節モーメントについて調べておく（30分程度）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【5】運動学，運動力学の応用
・姿勢や動作から重心位置変化，関節モーメントの推察を行う．		講義，演習，討議予習：視覚的な重心の算出方法について調べておく（30分程度）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【6】起立動作のバイオメカニクス
・健常人の起立動作
・片麻痺患者の起立動作（なぜ，患者は失敗するのか）		講義予習：「基礎バイオメカニクス」の起立の部分を読んでおく（60分程度）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【7】歩行動作のバイオメカニクス
・健常人の歩行動作
・片麻痺患者の歩行動作（なぜ，患者は転倒するのか）		講義予習：「基礎バイオメカニクス」の歩行の部分を読んでおく（60分程度）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【8】片麻痺患者の動作分析（まとめ）講義予習：片麻痺患者の補講の特徴を調べておく（30分程度）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【9】理学療法士の評価と治療体験��
・起立動作の治療体験（体幹・股関節のファシリテーション）		実技予習：理学療法士の評価と治療について調べておく（30分程度）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【10】理学療法士の評価と治療体験��
・歩行動作の治療体験（足関節のファシリテーション）		実技予習：理学療法士の評価と治療について調べておく（30分程度）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【11】臨床研究までの道筋
・臨床疑問から研究デザインを立てるまでの手順を説明する．		講義予習：日常の疑問を一つ考えてくる（30分）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【12】文献抄読�　文Φ飜榲�）
・持ち寄った文献の中からいくつかをピックアップして討議する．その研究目的から，なぜ著者はこの研究を発案したのか考える．		討議予習：バイオメカニクスに関する論文を１つ選び，読んでくる（60分）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【13】研究目的の書き方
・研究目的の設定の仕方，「はじめに」に記載する内容について		講義予習：先行研究を３つ探し「はじめに」の内容を読んでくる（30分）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【14】文献抄読�◆文Φ翳�法）
・持ち寄った文献の中からいくつかをピックアップして討議する．その研究方法から，なぜ著者はこの研究目的に対して，このような手段を取ったのか考える．		討議予習：先行研究を３つ探し「方法」の内容を読んでくる（30分）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【15】研究方法の書き方１
・対象者の設定，研究デザイン		講義，討議予習：先行研究を３つ探し「方法」の内容を読んでくる（30分）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【16】文献抄読��（統計学）
・ピックアップした文献の統計学的内容についての説明		講義，討議予習：先行研究を３つ探し「統計」の内容をまとめてくる（30分）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【17】文献抄読�ぁ陛�計学）
・ピックアップした文献の統計学的内容についての説明		講義，討議予習：先行研究を３つ探し「統計」の内容をまとめてくる（30分）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【18】文献抄読�ァ陛�計学）
・ピックアップした文献の統計学的内容についての説明		講義，討議予習：先行研究を３つ探し「統計」の内容をまとめてくる（30分）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【19】文献抄読�Α陛�計学）
・ピックアップした文献の統計学的内容についての説明		講義，討議予習：先行研究を３つ探し「統計」の内容をまとめてくる（30分）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【20】研究方法の書き方２
・統計学的検定の選択方法		講義予習：先行研究を３つ探し「統計」の内容をまとめてくる（30分）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【21】文献抄読�А雰覯漫�
・結果の書き方		講義，討議予習：先行研究を３つ探し「結果」の内容を読んでくる（30分）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【22】文献抄読�─聞融　�
・考察の書き方		講義，討議予習：先行研究を３つ探し「結果」の内容を読んでくる（30分）。
復習：与えられた資料を熟読する（60分）。
【23】卒業研究のテーマ，目的��
・互いの研究テーマ，目的について議論する		討議予習：卒業研究のテーマと目的をまとめてくる（120分）．
復習：指導されたことについて加筆修正する（60分）。
【24】卒業研究のテーマ，目的��
・互いの研究テーマ，目的について議論する		討議予習：卒業研究のテーマと目的をまとめてくる（120分）．
復習：指導されたことについて加筆修正する（60分）。
【25】卒業研究の研究計画��
・互いの研究計画について議論する		討議予習：卒業研究の計画をまとめてくる（120分）。
復習：指導されたことについて加筆修正する（60分）。
【26】卒業研究の研究計画��
・互いの研究計画について議論する		討議予習：卒業研究の計画をまとめてくる（120分）。
復習：指導されたことについて加筆修正する（60分）。
【27】三次元動作解析装置による計測方法講義，実技予習：三次元動作解析装置の使用方法を復習しておく（30分）
復習：計測手順についてもう一度確認しておく（60分）
【28】プレ計測
・それぞれの研究テーマに応じた課題を１度計測してみる		実技予習：プレ計測の手順をまとめる（30分）。
復習：プレ計測結果をまとめる（120分）。
【29】プレ計測の結果の発表とそれに対する質疑応答��討議予習：プレ計測の内容を発表用にまとめる（30分）。
復習：指導された内容をまとめる（60分）。
【30】プレ計測の結果の発表とそれに対する質疑応答��討議予習：プレ計測の内容を発表用にまとめる（30分）。
復習：指導された内容をまとめる（60分）。
評価方法
演習に取り組む姿勢（ディスカッション時の発言，積極性など）（30％）、提出物等の課題（30％）、定期試験（40％）を基にして総合評価を行う。
定期試験・随時の試験に対する解答，レポートに対する解説・講評等を学生ポータルサイトの「授業のお知らせ（グーグルクラスルームも可）」または廊下の掲示等でフィードバックする。
教科書
特になし．資料を配布する
参考図書
「基礎バイオメカニクス」（山本澄子，医歯薬出版）
「すぐできる！リハビリテーション統計」（山本澄子・他 編，南江堂）
備考
【オフィスアワー】月曜　13：00〜17：00（23号館8階　研究室）
【科目ナンバー】DDPT015S
【実務経験】平成18年〜27年　誠愛リハビリテーション病院理学療法士　平成27年〜30年　中伊豆リハビリテーションセンター理学療法士