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| 徳島文理大学短期大学部 |
| 科目番号 | 11834 | 担当教員名 | 溝口 隆一 | 単位 | 2単位 |
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| 科目群 | 一般 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 後期 | 対象年次 | 1 |
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| 授業概要 |
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| 倫理学は、世の中のルールについて考える学問です。特に「善」と「悪」や、「正」と「不正」の区別について考えます。よく道徳と同一視されてしまうのですが、倫理学は、何が善いかを決める学問ではありません。たとえば、「老人に席を譲りましょう」というのは一つの道徳法則ですが、倫理学は、なぜその道徳法則が世の中に認められているのだろうか、とか、この道徳法則は常に有効なのだろうか、とかを考えます。つまり、道徳に突っ込みを入れるのが倫理学です。トピックによっては、かなり不道徳な話、グロテスクな話にもなります。例えば、なんで人間は牛を食べてもよいのに人間を食べてはいけないのか、とか。講義は、一度世の中のルールから離れて、この世の中に生きることを考え直す思考実験の時間になります。 |
| 到達目標 |
| 従来の道徳法則の仕組みと限界を知り、新しく道徳を作りながら生きる成熟した市民となる。 項目別には、以下の通り。 知識(理解):倫理・道徳の仕組みと多様な具体例を知る。 態度(関心・意欲):異文化の価値観に興味を持ち、自文化の価値観の特徴を自覚しようとする。 技能(表現):異文化の倫理・道徳を説明できるとともに、自文化の倫理・道徳を説明できる。 思考・判断:他者との共存を念頭において思考しつつ、成熟した市民として判断する。 |
| 授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
|---|---|---|---|
| 【1】 | 講義テーマ: 倫理とは | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. 参考文献『ニーチェ＋』の232ページからはじまる「はじめまして」を読む。2. 館長推薦図書の任意の箇所を選び(複数可)、累計60分読む。(図書館の参考図書コーナーと館長推薦図書のコーナーにあります)。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く(詳細は初回授業のときに説明する)。3. その他授業中に指示する課題を行う(主に読書課題かEラーニング)。(90分) |
| 【2】 | 講義テーマ: 義務論、宗教的 | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 【3】 | 講義テーマ: 義務論、内面化 | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 【4】 | 講義テーマ: 義務論、カント | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 【5】 | 講義テーマ: 義務論批判 | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 【6】 | 講義テーマ: 結果主義、功利主義 | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 【7】 | 講義テーマ: 結果主義、プラグマティズム | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 【8】 | ふりかえり学修: 義務論と結果主義 | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 【9】 | 講義テーマ: 徳論、古代ギリシア | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 【10】 | 講義テーマ: 徳論、アリストテレス | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 【11】 | 講義テーマ: 道徳批判 | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 【12】 | 講義テーマ: 相対主義 | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 【13】 | 講義テーマ: ニヒリズム | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 【14】 | ふりかえり学修: 徳論、道徳の危機 | 講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。 | 準備学習: 1. テキスト『ニーチェｅ』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分) 事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分) |
| 評価方法 |
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| まとめ作業の成果(80％)、準備学習・事後学修の成果(20％)で判断します。 |
| 教科書 |
| 『ニーチェｅ』(ふくろう出版) |
| 参考図書 |
| 参考図書: 『ニーチェ＋』(ふくろう出版)。『ニーチェｌ』(ふくろう出版)。『ニーチェｂ』(ふくろう出版)。 教員推薦図書: 『島田雅彦芥川賞落選作全集 (上)』(河出書房新社)。『島田雅彦芥川賞落選作全集 (下)』(河出書房新社)。 |
| 備考 |
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| 1. 人間福祉学科・理学療法学科向けのクラスですが、専門性は高くありません。ただし「生命倫理」への接続を念頭に内容は構成されています。 2. 学生の学修状況を踏まえて、予定の講義の内容が前後したり、割愛・付加されることがあります。 3. 担当者は人間福祉学科所属であり、研究室は25号館10階にあります。オフィスアワーは水4の予定です。実務経験はありません。非常に珍しい100％哲学専門の研究者です。 |