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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】運動学Ⅱ　Kinesiology Ⅱ

科目番号	11920	担当教員名	芥川　知彰	単位	1単位

科目群	専門	必修・選択	必修	開講期	後期	対象年次	1年

授業概要
運動学Ⅰで学習した各関節運動の集合体としての動作について学び、動作観察・分析のコツを習得する。
到達目標
①知識（理解）：人の正常な動作についてあらゆる観点から解釈することができる。 ②態度（関心・意欲）：人の動作（運動）に興味を持って行動できる。 ③技能（表現）：観察により正常な動作と異常な動作を見分けることができる。 ④思考・判断：観察した動作から運動学的な臨床推論を展開できる。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	「オリエンテーション」授業計画、評価方法について説明を行う。「運動学習」運動学習の概念、運動学習の過程、運動学習の諸理論について解説する。	資料、スライドを用いた講義+演習	予習：教科書pp467-500「運動学習」（15分）復習：ノート作成「運動学習」（30分）
【2】	「姿勢①」姿勢（構えと体位）、身体重心の位置と推測方法について解説する。	資料、スライドを用いた講義+演習	予習：教科書pp347-377「姿勢」（15分）復習：ノート作成「立位姿勢」（30分）
【3】	「姿勢②」立位姿勢と重心動揺、姿勢制御のメカニズムについて解説する。	資料、スライドを用いた講義+演習	復習：ノート作成「姿勢制御」（45分）レポート：「立位姿勢と姿勢制御」（クラスルーム上で提出期限までに提出）
【4】	「筋活動」筋収縮の仕組みを電気的、機械的、化学的側面から解説する。筋電図、筋トルクによる筋機能評価として、計測装置の原理、計測する意義について解説する。	資料、スライドを用いた講義+演習	予習：運動学Ⅰ「運動器の構造と機能」の筋収縮に関する部分の復習（15分）復習：ノート作成「筋活動」（30分）
【5】	「歩行①」歩行の神経機構、歩行のパラメータ、歩行周期の相など、歩行の全体像について解説する。	資料、スライドを用いた講義+演習	予習：教科書pp379-415「歩行」（15分）復習：ノート作成「歩行のパラメータと歩行周期」（30分）
【6】	「歩行②」歩行時の骨盤と各関節の運動について詳細に解説する。歩行時の下肢全体の機能を各相に分けて解説するとともに、歩行の運動学的分析について概説する。	資料、スライドを用いた講義+演習	復習：ノート作成「歩行時の関節運動と運動学的分析」（45分）
【7】	「運動と動作の分析①」運動学的分析として、外力の影響、筋の収縮様態などから身体運動を検討していく手法、運動学的な臨床推論の手続きについて解説する。	資料、スライドを用いた講義+演習	予習：教科書pp297-325「運動と動作の分析」（15分）復習：ノート作成「動作分析」（30分）
【8】	「運動と動作の分析②」動作障害に関与する機能障害、身体重心の変化からみる動作分析について解説する。	資料、スライドを用いた講義+演習	復習：ノート作成「動作障害」（45分）
【9】	「関節モーメントによる歩行分析①」関節モーメントの原理、計測方法、臨床的解釈について解説する。	資料、スライドを用いた講義+演習	予習：運動学Ⅰ「生体力学の基礎」のモーメントに関する部分の復習（15分）復習：ノート作成「関節モーメント」（30分）
【10】	「関節モーメントによる歩行分析②」歩行時の下肢関節モーメントの正常パターンについて解説する。実際のポリゴンを見ながら歩行時の関節モーメントの変化を視覚的に学ぶ。	資料、スライドを用いた講義+演習	復習：ノート作成「関節モーメントによる歩行分析」（45分）
【11】	「歩行の観察」歩行周期の各相における観察のポイントと異常歩行について解説する。身体各部位に着目した異常歩行について観察のポイントを解説する。	資料、スライドを用いた講義+演習	予習：「歩行」で学習した歩行周期の各相の名称、各相で働く筋の復習（15分）復習：ノート作成「歩行の観察」（30分）レポート：「歩行：正常歩行と異常歩行」（クラスルーム上で提出期限までに提出）
【12】	「筋と腱の弾性エネルギー」筋腱複合体の弾性要素と弾性エネルギーを用いた運動について解説する。（機能解剖とバイオメカニクス：演習；芥川）	資料、スライドを用いた講義+演習	復習：ノート作成「筋と腱の弾性エネルギー」（45分）
【13】	「走行・跳躍動作のバイオメカニクス」走行・跳躍動作をバイオメカニクス的視点から解説する。（機能解剖とバイオメカニクス：演習；芥川）	資料、スライドを用いた講義+演習	復習：ノート作成「走行・跳躍動作のバイオメカニクス」（45分）
【14】	「着地衝撃と緩衝」着地衝撃とその緩衝法について解説する。（機能解剖とバイオメカニクス：演習；芥川）	資料、スライドを用いた講義+演習	復習：ノート作成「走行・跳躍と着地衝撃と緩衝」（45分）
【15】	「基本的動作の力学的特徴」起立・着座動作、寝返り・起き上がり動作をバイオメカニクス的視点から解説する。各動作の異常パターンを例示して学習を深める。（機能解剖とバイオメカニクス：演習；芥川）	資料、スライドを用いた講義+演習	復習：ノート作成「基本動作の力学的特徴」（45分）

評価方法
レポート（30点）と定期試験（70点）の合計点で評価する。レポートに対する解説・講評はクラスルーム上でフィードバックする。定期試験の解答は研究室内で閲覧可能とする。
教科書
「基礎運動学第６版補訂」中村隆一・他著（医歯薬出版）
参考図書
「ペリー歩行分析原著第2版」Jacquelin Perry・他著／武田功・他監訳（医歯薬出版）「動作分析臨床活用講座」石井慎一郎編著（メジカルビュー）

備考

【科目ナンバー】DDHS007S
運動学的分析は、理学療法の臨床現場で必須のスキルである。学習内容を繰り返し復習するとともに、日常生活においても人の運動に興味・関心を持ち、観察眼を磨く努力をすること。

オフィスアワー
月曜　3講時　13:00～14:30（23号館7階　研究室）

担当教員の実務経験
平成17年～平成28年　高知大学医学部附属病院理学療法士