徳島文理大学シラバスシステム

	徳島文理大学	Webシラバスシステム	TOP	戻る
	徳島文理大学短期大学部

【科目名】運動学Ⅱ　Kinesiology Ⅱ

科目番号	11935	担当教員名	芥川　知彰	単位	1単位

科目群	専門	必修・選択	必修	開講期	前期	対象年次	2年

授業概要
運動学Ⅰで学習した各関節運動の集合体としての動作について学び、動作観察・分析のコツを習得する。
到達目標
①知識（理解）：人の正常な動作についてあらゆる観点から解釈することができる。 ②態度（関心・意欲）：人の動作（運動）に興味を持って行動できる。 ③技能（表現）：観察により正常な動作と異常な動作を見分けることができる。 ④思考・判断：観察した動作から運動学的な臨床推論を展開できる。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	「オリエンテーション」授業計画、評価方法について説明を行う。「姿勢①」姿勢（構えと体位）、身体重心の位置と推測方法について解説する。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	予習：教科書pp347-377「姿勢」（30分）復習：ノート作成「立位姿勢」（30分）
【2】	「姿勢②」立位姿勢と重心動揺、姿勢制御のメカニズムについて解説する。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	復習：ノート作成「姿勢制御」（30分）レポート：「立位姿勢と姿勢制御」をテーマに作成し、次々回講義時に提出
【3】	「筋活動」筋収縮の仕組みを電気的、機械的、化学的側面から解説する。筋電図、筋トルクによる筋機能評価として、計測装置の原理、計測する意義について解説する。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	予習：運動学Ⅰ「運動器の構造と機能」の筋収縮に関する部分の復習（30分）復習：ノート作成「筋活動」（60分）
【4】	「歩行①」歩行の神経機構、歩行のパラメータ、歩行周期の相など、歩行の全体像について解説する。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	予習：教科書pp379-415「歩行」（30分）復習：ノート作成「歩行のパラメータと歩行周期」（30分）
【5】	「歩行②」歩行時の骨盤と各関節の運動について詳細に解説する。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	復習：ノート作成「歩行時の関節運動」（60分）
【6】	「歩行③」歩行時の下肢全体の機能を各相に分けて解説するとともに、歩行の運動学的分析について概説する。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	復習：ノート作成「歩行周期でみた歩行の運動学的分析」（30分）レポート：「正常歩行」をテーマに作成し、次々回講義時に提出
【7】	「運動と動作の分析①」運動学的分析として、外力の影響、筋の収縮様態などから身体運動を検討していく手法、運動学的な臨床推論の手続きについて解説する。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	予習：教科書pp297-325「運動と動作の分析」（30分）復習：ノート作成「動作分析」（30分）
【8】	「運動と動作の分析②」動作障害に関与する機能障害、身体重心の変化からみる動作分析について解説する。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	復習：ノート作成「動作障害」（60分）
【9】	「関節モーメントによる歩行分析①」関節モーメントの原理、計測方法、臨床的解釈について解説する。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	予習：運動学Ⅰ「生体力学の基礎」のモーメントに関する部分の復習（30分）復習：ノート作成「関節モーメント」（30分）
【10】	「関節モーメントによる歩行分析②」歩行時の下肢関節モーメントの正常パターンについて解説する。実際のポリゴンを見ながら歩行時の関節モーメントの変化を視覚的に学ぶ。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	復習：ノート作成「関節モーメントによる歩行分析」（60分）
【11】	「歩行の観察①」歩行周期の各相における観察のポイントと異常歩行について解説する。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	予習：「歩行」で学習した歩行周期の各相の名称、各相で働く筋の復習（30分）復習：ノート作成「歩行周期の各相における異常歩行」（30分）
【12】	「歩行の観察②」身体各部位に着目した異常歩行について観察のポイントを解説する。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	復習：ノート作成「身体各部位に着目した異常歩行」（30分）レポート：「異常歩行」をテーマに作成し、次々回講義時に提出
【13】	「基本動作の観察①」起立・着座動作をバイオメカニクス的視点から解説する。起立・着座動作の異常パターンを例示して学習を深める。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	復習：ノート作成「起立・着座動作」（60分）
【14】	「基本動作の観察②」寝返り・起き上がり動作をバイオメカニクス的視点から解説する。寝返り・起き上がり動作の異常パターンを例示して学習を深める。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	復習：ノート作成「寝返り・起き上がり動作」（60分）
【15】	「運動学習」運動学習の概念、運動学習の過程、運動学習の諸理論について解説する。	資料、スライドを用いた講義（適宜演習を行う）	予習：教科書pp467-500「運動学習」（30分）復習：ノート作成「運動学習」（30分）

評価方法
レポート（10点×3回）と定期試験（70点）の合計点で評価する。学則で認められていない欠席についてはレポートと定期試験の合計点から減点する（欠席1回につき1点減点、遅刻は2回で欠席扱い）。
教科書
「基礎運動学第６版補訂」中村隆一・他著（医歯薬出版）
参考図書
「ペリー歩行分析原著第2版」Jacquelin Perry・他著／武田功・他監訳（医歯薬出版）「動作分析臨床活用講座」石井慎一郎編著（メジカルビュー）

備考

運動学的分析は、理学療法の臨床現場で必須のスキルである。学習内容を繰り返し復習するとともに、日常生活においても人の運動に興味・関心を持ち、観察眼を磨く努力をすること。

オフィスアワー
月曜　3講時　13:00～14:30（23号館7階　研究室）

担当教員の実務経験
平成17年～平成28年　高知大学医学部附属病院理学療法士