徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    運動学�機�Kinesiology�機�

科目番号11993担当教員名長田　悠路単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次1
授業概要
人の身体運動を機能−構造の視点から分析するために必要となる基本的な知識や概念を学ぶ。
到達目標
1）運動器の構造と機能について理解して説明することができる（知識・理解）。
2）各体節の運動の特徴について興味関心を持ち，積極的に調べて学習することができる（関心，意欲）。
3）各体節の基本的な運動について理解して説明することができる（表現）。
4）教科書に記載されている各体節の運動と自分自身の運動を比較して確かめ，その仕組みについて直感的に理解することができる（思考・判断）
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】【運動とは】
授業計画，評価方法について説明を行うとともに，理学療法士になるにあたり必要となる運動学（Kinematics)，運動力学（Kinetics)について説明する。また，演習を通じて当授業で扱う基本的用語を解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：本シラバスを読み，授業計画の内容を理解する。（30分）　
復習：授業で示した基本用語の復習（60分）
【2】【バイオメカニクスの基礎�　�
重心，床反力と姿勢の関係について演習を交えながら体験し，直感的な理解を促す解説を行う。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：高校で物理を履修したものは力学の復習を行っておく。（30分）　
復習：教科書，配布資料を用い重心の算出方法，床反力の意味などをまとめる。（60分）
【3】【バイオメカニクスの基礎�◆�
生物学的構造における力とその効果（バイオメカニクス）を理解するため，物体の運動（変位，速度，加速度），力と運動の関係（運動の法則，てこ，モーメント）について解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：３種類のてこについてテキストを読んでおく。（30分）　
復習：3種類のてこについて具体例を挙げて図でまとめる。（60分）
【4】【運動器の構造と機能】
運動器系を構成する骨格系（骨，軟骨，骨結節と関節，靭帯），筋系の一般的な構造と機能について解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：筋・骨格系の構造を整理しておく。（30分）　復習：一般的な骨格系・筋系の構造と機能を図示してまとめる。（60分）
【5】【肩複合体の構造と機能】
上肢・肩甲帯の運動学的特徴，機能解剖，骨運動学，関節運動学，運動に作用する筋，運動障害について解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：上肢帯と肩関節を構成する関節と靭帯の解剖についてテキストを読んでくる（30分）　復習：肩甲帯の動きとローテーターカフについて図でまとめる（60分）
【6】【肘・前腕複合体の構造と機能】
肘関節と前腕の運動学的特徴，機能解剖，骨運動学，関節運動学，運動に作用する筋，運動障害について解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：肘関節と前腕を構成する関節と靭帯の解剖についてテキストを読んでくる（30分）　
復習：ヒューター線・三角および運搬角について図でまとめる。（60分）
【7】【手関節・手の構造と機能】
手関節と手の運動学的特徴，機能解剖，骨運動学，関節運動学，運動に作用する筋，運動障害について解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：手関節と手を構成する関節と靭帯の解剖についてテキストを読んでくる（30分）　
復習：手根骨の位置関係，手根管を通るものを図でまとめる。（60分）
【8】【脊柱の構造と機能】
脊柱の運動学的特徴，機能解剖，骨運動学，関節運動学，運動に作用する筋，運動障害について解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：脊柱を構成する関節と靭帯の解剖についてテキストを読んでくる（30分）　
復習：脊柱の動きの特徴と靭帯の位置関係について図でまとめる。（60分）
【9】【股関節・骨盤帯の構造と機能�　�
股関節・骨盤帯の運動学的特徴，機能解剖，骨運動学，関節運動学について解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：股関節・骨盤帯を構成する関節と靭帯の解剖についてテキストを読んでくる（30分）　
復習：大腿骨頭の前捻角，頚体角，スカルパ三角について図でまとめる。また，股関節の運動を制限する靭帯の特徴を表でまとめる。（60分）
【10】【股関節・骨盤帯の構造と機能�◆�
股関節・骨盤帯の運動に作用する筋，運動障害について解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：を構成する関節と靭帯の解剖についてテキストを読んでくる（30分）　
復習：股関節に作用する筋を表でまとめるとともに，トレンデレンブルグ徴候などの股関節の異常について図でまとめる。（60分）
【11】【膝関節の構造と機能�　�
膝関節の運動学的特徴，機能解剖，骨運動学，関節運動学について解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：膝関節を構成する関節と靭帯の解剖についてテキストを読んでくる（30分）　
復習：膝関節を構成する靭帯，半月板の特徴，スクリューホームムーブメントについて図でまとめる。（60分）
【12】【膝関節の構造と機能�◆�
膝関節の運動に作用する筋，運動障害について解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：膝関節を構成する関節と靭帯の解剖についてテキストを読んでくる（30分）　
復習：膝関節に作用する筋を表でまとめるとともに，内反膝，外反膝などの膝の異常について図でまとめる。（60分）
【13】【足関節・足部の構造と機能】
足関節・足部の運動学的特徴，機能解剖，骨運動学，関節運動学，運動に作用する筋，運動障害について解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：足関節・足部を構成する関節と靭帯の解剖についてテキストを読んでくる（30分）　
復習：足関節に作用する筋を表でまとめるとともに，足部の各種関節，アーチを構成する骨を図でまとめる。（60分）
【14】【顔面の運動・咀嚼・換気の運動】
顔面・咀嚼・呼吸の運動学的特徴，機能解剖，骨運動学，関節運動学，運動に作用する筋，運動障害について解説する。		教科書・スライド資料を用いた一斉講義および，実際に体を動かしながらの演習，それらに対するグループディスカッションを行う。予習：顔面筋の解剖学的知識を復習しておく。（30分）　
復習：顔面の動きを自分で行いながら，それぞれの筋の作用を覚える。また，呼吸運動における肋骨の動きをイメージしながら，呼吸補助筋についてノートにまとめる。（60分）
【15】【まとめ】
運動学のまとめに関する課題をグループで行い，学習事項の定着を促す。		教材を使用したグループ学習を行う。予習：教科書，配布資料による授業内容の整理を行う。（30分）　
復習：演習で用いた資料のうち理解が不十分であった箇所についてノートにまとめる。（60分）
評価方法
中間試験（20点）と定期試験（80点）の合計点で評価する。
教科書
「基礎運動学 第６版補訂」中村隆一・他 著（医歯薬出版）
参考図書
「エッセンシャルキネシオロジー」P.J.Mansfield著／弓岡光徳 訳（南江堂）
「カパンジー機能解剖学�記境� 原著第6版」A.I.Kapandji 著／塩田悦仁 訳（医歯薬出版）
「運動学で心が折れる前に読む本」松房利憲 著（医学書院）
備考
運動学の理解には解剖・生理学の知識が必要不可欠であり，それらの理解にも努めること。

【オフィスアワー】月曜3講時　13：00〜14：30（23号館8階　研究室）
【実務経験】平成18年〜27年　誠愛リハビリテーション病院理学療法士勤務，平成27年〜30年　中伊豆リハビリテーションセンター理学療法士勤務