徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    障害予防学 Injury Prevention

科目番号12031担当教員名夛田羅 勝義単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次1
授業概要
 安全な医療を実践するため、医療・福祉の現場において感染や医療事故防止のためのリスク管理は重要な課題である。一般的な医療・福祉機関における感染対策やスポーツ事故防止・心肺蘇生法について学ぶと共に、理学療法の現場におけるリスク管理・スポーツ障害におけるリハビリテーション・予防法について理解を深める。
到達目標
(知識)救急法・リスクマネジメント・テーピング・マッサージの基本的知識を学び、各スポーツ障害を理解する
(態度)障害予防の重要性を認識した上で、学習に取り組む
(技能)リスク管理や各種対応を理解し、実施できる準備をする
(思考・判断)状況に応じたアプローチが適切に選択できる
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】救急法:イントロダクション(障害スポーツ活動と救急法) スポーツ・障害スポーツの現場での事故や傷害の発生率などを概説し、運動・スポー ツ活動に関わる全ての者が、救急の知識と基本的な対応力を身につけることの必要性について学習する。 (運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:一般的救急法を予習(1時間)
復習:救急処置の基本的理論と手技、救命の連鎖の重要性について復習する(1時間)
【2】Basic life support 基礎(発見から胸骨圧迫・心肺蘇生法:呼気吹き込みとAED、他者の協力体制):心肺蘇生の手順と基本動作について学ぶ。さらに救急処置の際に他者への協力の呼びかけと救命行動の際の協働について学ぶ。さらにAEDの使用手順と基本操作を学ぶ。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:胸骨圧迫・心肺蘇生法を予習(1時間)
復習:心肺蘇生の手順を整理し、AEDの使用方法を復習する(1時間)
【3】Basic life support 基礎(心肺蘇生法:体位の変換と移動、複数傷病者の対応):傷病者の状況に応じて必要な体位変換や移動方法とリスクマネジメントを学ぶ。標準予防策である感染予防の基本について学ぶ。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:血圧の測定法を予習(1時間)
復習:一次救命時の傷病者の体位変換や移動の際の注意点を復習する。標準予防策を復習する。(1時間)
【4】リスクマネジメント 血圧・心電図:血圧の測定法、運動の中止基準等、異常値など理解する。心電図の波形等の基礎、誘導法を学ぶ。不整脈および虚血性変化について学び、リスクマネジメントを理解する。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:血圧の測定法を予習(1時間)
復習:血圧に関する基礎知識を復習する。心電図の基礎を学び、誘導法を復習する。不整脈および虚血性変化を復習する。(1時間)
【5】リスクマネジメント 呼吸音:正常呼吸音および異常呼吸音を理解する。病的な異常呼吸音を理解し、リスクマネジメントに役立てることができる。内科的な急性・慢性障害の概要と予防法について理解する。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:正常呼吸音を予習(1時間)
復習:正常呼吸音および異常呼吸音を復習する。(1時間)
【6】テーピング:テーピングの種類や基本的な巻き方などの理論を学ぶ。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:基本的な巻き方を予習(1時間)
復習:テーピングの種類や基本的な巻き方などの理論を復習する。
【7】上肢のスポーツ外傷・障害−肩・肘:
肩・肘関節の解剖を再確認して、実際によくみられるスポーツ外 傷・障害について解説する。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)
講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:肩・肘の解剖を予習(1時間)
復習:肩・肘関節の解剖、傷害の原因、対処方法について理解を深める。 (1時間)
【8】上肢のスポーツ外傷・障害−手関節・手の外傷・障害:手関節・手のスポーツ外傷・障害(突き指,手首や手指の骨折な ど)についての理解と、対策について解説する。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:手関節の解剖を予習(1時間)
復習:手関節・手の傷害の特徴と正しい対処方 法を調べて理解する。(1時間)
【9】頭部・脊椎のスポーツ外傷・障害−頭部外傷・頚部の外傷・障害 :頚椎のスポーツ外傷・障害を解説し、病態の重症度の評価方 法と対処方法を正しく理解する。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:頸椎の解剖を予習(1時間)
復習:頭部外傷に関する授業内容を復習する。神経症状を伴う頚椎のスポーツ傷害の再確認をする。(1時間)
【10】頭部・脊椎のスポーツ外傷・障害−腰部の外傷・障害:腰部のスポーツ外傷・障害について腰の痛みの考え方,腰椎分 離症や椎間板ヘルニアなど、腰部のスポーツ障害の病態と対策に ついて授業を進める。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:腰椎の解剖を予習(1時間)
復習:腰部の代表的スポーツ傷害と腰痛予防のリハビリテーションについて理解を深める。(1時間)
【11】下肢のスポーツ外傷・障害ー股関節・大腿:スポーツ現場でたびたび遭遇する股関節・大腿部のスポーツ外傷・障害(股関節の代表的な傷害、大腿部筋損傷など)につい て、解剖を再確認してから傷害の病態について解説する。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:股関節の解剖を予習(1時間)
復習: 授業で行った股関節・大腿部の傷害の知 識を整理する。(1時間)
【12】下肢のスポーツ外傷・障害ー膝の外傷 :膝の代表的なスポーツ外傷である前十字靭帯損傷,半月板損傷などの病態と対策を解説。膝関節の解剖についても再確認する。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:ACLの解剖を予習(1時間)
復習:膝関節外傷の病態と対策について復習する。(1時間)
【13】下肢のスポーツ外傷・障害ー膝の障害・下腿の傷害:膝の代表的なスポーツ障害であるジャンパー膝、変形性関節症などを解説し、下腿で知っておくべき傷害となるシンスプリン ト、疲労骨折、コンパートメント症候群の病態とその対策につい て話を進める。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:膝関節の解剖を予習(1時間)
復習: 膝・下腿のスポーツ傷害に関する知識を深める。(1時間)
【14】下肢のスポーツ外傷・障害ー足関節・足 :足関節・足部のスポーツ外傷・障害について解説。特に、捻 挫の処置と対策、スポーツに多い疲労骨折をについて詳 細に行う。(運動障害と予防・救急処置:講義;夛田羅)講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:足関節の解剖を予習(1時間)
復習:足関節・足部の傷害内容について再確認する。(1時間)
【15】スポーツマッサージ:マッサージを行う主要な筋の名称および付着部の確認と,その方法や効果について学ぶ。講義(スライド資料・配布資料・教科書)、グループワーク予習:スポーツマッサージの方法を予習(1時間)
復習: スポーツマッサージおよびストレッチを復習する。(1時間)
評価方法
課題レポートなど(20%)+ 小テスト(20%)+ 定期試験(60%):計100点
定期試験結果などはグーグルクラスルームもしくは学生ポータルサイトから連絡し、個別にフィードバックを行う。
教科書
講義毎に資料配付
健康運動実践指導者テキスト
参考図書
理学療法 リスク管理・ビューポイント 丸山仁司編集 文光堂
リハビリテーションリスク管理ハンドブック メディカルビュー
在宅・訪問リハビリテーションリスク管理実践テキスト 診断と治療社
理学療法リスク管理マニュアル 三輪書店
RCA第2版 根本原因分析実践マニュアル  医学書院
フィジカルアセスメントガイドブック 第2版 医学書院
ナースのための危険予知トレーニングテキスト メディカ出版
備考
科目ナンバー;DDDT002L

夛田羅 勝義
オフィースアワー;水曜5時間目、その他在室時は可 3号館9階研究室
実務経験(夛田羅);昭和52年〜平成23年 東京女子医大病院、徳島病院等 医師
柳澤 幸夫
オフィスアワー 金曜日 1講時
実務経験(柳澤);平成9年〜平成26年 徳島県鳴門病院 理学療法士・健康運動指導士・健康運動実践指導者
※授業の補助を柳澤が実施する。