徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    看護理論

科目番号10409担当教員名金井 一薫(小南 きよみ)単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次1
授業概要
 看護は実践としては長い歴史をもつが、学問としての看護学は20世紀以降に開発が進められている若い学問分野である。本科目では、看護学の基盤となる看護理論を、特に実践との関連で理解を深めていく。看護実践と理論・研究との関係、実践を導く看護理論が、どのように提唱されたかを検討し、看護理論の有用性を探求する。
到達目標
1. 態度(関心・意欲):看護実践及び看護学の確立・発展の基盤となる看護理論の必要性や意義に関心を抱き、学ぶ姿勢を確立できる。
2. 知識(理解):看護理論の発展過程と歴史的背景を理解することができる。 
3. 思考・判断:看護現象を理解するために、事例を用いて分析し、理論と実践の関係を説明できる。
4. 技能(表現):看護実践の基盤となる主要な看護理論の概要、特徴を明らかにできる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】イントロダクション:本科目の目的、授業概要及び進め方について アメリカ看護理論の歴史とその概要と現在について  講義・ディスカッション 担当:金井・國方テキストの確認
事前学習・事後学習:各1時間
【2】マーガレット・ニューマン看護論ー拡張する意識としての健康ーを読む(1)                      プレゼンテーション・討議   担当:國方テキストを精読し看護論の要約と自己の考えをまとめる
【3】マーガレット・ニューマン看護論ー拡張する意識としての健康ーを読む(2)                      プレゼンテーション・討議   担当:國方マーガレット・ニューマン看護論の根底にある哲学を意識しながら精読
【4】マーガレット・ニューマン看護論ー拡張する意識としての健康ーを読む(3)                      プレゼンテーション・討議   担当:國方マーガレット・ニューマン看護論に基盤をおく実践例の検討 
【5】認知行動療法の根底にある哲学の探索                              講 義     担当:國方 復習し自己の考えを整理 
【6】マーガレット・ニューマン看護論ー拡張する意識としての健康ーと認知行動療法の構造比較(共通点を中心に)と統合   講義・ディスカッション  担当:國方
習と復習により自己の考えを整理
【7】看護実践への認知行動療法の統合
認知行動療法の概要とその技法
                             講義・演習   担当:國方日常生活でも技法を使い、その効果を確認する
【8】看護実践への認知行動療法の統合
認知行動療法の技法
                             講義・演習   担当:國方日常生活でも技法を使い、その効果を確認する 
【9】ナイチンゲール看護理論―『看護覚え書』を現代の視点で読む(歴史)                               講 義     担当:金井生命科学の知見が書かれている書籍を紹介できるように書籍を選定し、準備する
(授業の最後に発表できるように時間をかけて準備すること)
『新版 ナイチンゲール看護論・入門』に目を通し、ナイチンゲールの思考の特徴を把握する
【10】ナイチンゲール看護理論―『看護覚え書』を現代の視点で読む(目的論)                               講 義     担当:金井ナイチンゲール思想から「看護の目的」を考えてくる
【11】日本発信の看護理論を学ぶ(1)            
看護学原論としてのKOMIケア理論創出の歩みと理論の全体像 
                             講 義     担当:金井日本発信の看護理論にどのようなものがあるかを把握する
【12】 日本発信の看護理論を学ぶ(2)            
看護学原論としてのKOMIケア理論 看護の対象論              
                             講 義     担当:金井       看護学の構造を描いてみる
【13】日本発信の看護理論を学ぶ(3)            
看護学原論としてのKOMIケア理論 看護の方法論(5つのものさしの活用法)
                             講 義     担当:金井    看護学の構成要素について復習する
【14】現代生命科学の知見を看護学へ(1) プレゼンテーション・討議   担当:金井生命科学の知見が書かれている書籍を紹介できるように準備する
【15】現代生命科学の知見を看護学へ(2) プレゼンテーション・討議   担当:金井同僚の発表内容を反芻して自分の知識とする
評価方法
授業関与・討議・プレゼンテーション:50%、課題レポート:50%
教科書
筒井真優美編:看護理論家の業績と理論評価 南江堂 2015
金井一薫著:新・ナイチンゲール看護論入門 現代社 2019
金井一薫著:実践を創る 新看護学原論 現代社 2004
マーガレット A.ニューマン著、訳手島恵:看護論−拡張する意識としての健康− 医学書院 2014
参考図書
ナイチンゲール著、湯槇ます他訳:看護覚え書 現代社 2023
國方弘子著:自分を好きになるためのワークブック〜シートを使って進める自尊心回復グループ認知行動療法〜 ふくろう出版 2021
備考
・提示された指定図書や文献を事前に精読すること。
・質問は随時、メールで受け付ける。
・担当教員は、金井一薫と國方弘子であり、オムニパス形式とする。
・実務経験:金井 一薫;臨床経験7年、看護教員歴40年以上。國方弘子;臨床経験22年、看護教員歴22年      
オフィスアワー:特に設けず、必要に応じていつでも面談またはZoomミーティングで行う。