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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 30058 | 担当教員名 | 森田 敏子 | 単位 | 2単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 必修 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 1 |
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授業概要 |
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倫理学を基盤として、看護における生命倫理の概念を概観するとともに、倫理規範、倫理理論、倫理原則、看護実践、看護管理、研究上の倫理課題および倫理的問題の解決法等を探究する。加えて、看護の倫理的課題の解決を通して倫理的判断能力を養う。さらに、人間の尊厳を守る患者の権利擁護者である看護専門職者としてより高度な倫理的感受性と思考力を獲得し、最善の努力をする看護専門職として自律する能力を探究する。 |
到達目標 |
1.知識(理解):倫理理論や倫理原則によって個々の判断や実践は正当化され弁護されることを踏まえ、看護実践への活用を考察することができる。 2.思考・判断:人間の尊厳、患者の権利を踏まえ看護における倫理規範について自分の言葉で考察し、看護実践への活用を論じることができる。 3.思考・判断、技能(表現):倫理的意思決定のプロセスを通して看護師が直面する倫理的ジレンマを具体的に分析でき、 解決策に向けてチーム医療の一員として行動を提案できる。 4.態度(関心・意欲):看護専門職者として倫理的感受性を磨き倫理的判断の解決を導き出し、自律した倫理的判断能力と患者の権利擁護者となる能力を獲得できる。 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 看護者の責任と倫理、道徳的思考と倫理、倫理的態度、看護専門職と倫理に関する発表による検討と討議および探究 | 講義と討議 | 授業計画の内容について事前学習してくる。 |
【2】 | 倫理理論と倫理原則、生命倫理の歴史、基本的人権の誕生、ニュルンベルグ綱領、ジュネーブ宣言、ヘルシンキ宣言、リスボン宣言からみた倫理教育と倫理的看護実践に関する発表と検討による討議および探究 | 講義と討議 | 授業計画の内容について事前学習してくる。 |
【3】 | 看護カリキュラムにおける倫理教育の変遷、保健師看護師助産師法にみる倫理、ICNの倫理綱領、看護者の倫理綱領からみた倫理教育と倫理的看護実践に関する発表と検討による討議および探究 | 講義と討議 | 授業計画の内容について事前学習してくる。 |
【4】 | 個人情報保護法とインフォームドコンセントにみる倫理的意義に関連する倫理的問題の発表による検討と討議および探究 | 講義と討議 | 授業計画の内容について事前学習してくる。 |
【5】 | 倫理的問題と倫理的に正しいこと、倫理姿勢、臨床倫理、最善の探究、生命倫理原則、看護倫理 原則の発表による検討と討議および探究 | 講義と討議 | 授業計画の内容について事前学習してくる。 |
【6】 | 倫理的問題と倫理的に正しいこと、倫理姿勢、臨床倫理、最善の探究、生命倫理原則、看護倫理 原則の発表による検討と討議および探究 | 講義と討議 | 授業計画の内容について事前学習してくる。 |
【7】 | 倫理的意思決定プロセス;看護研究における倫理指針、研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン、利益相反に基づく研究者倫理に関する発表による検討と討議および探究 | 講義と討議 | 授業計画の内容について事前学習してくる。 |
【8】 | 倫理的意思決定プロセス;看護実践における倫理的課題分析(jonsenの症例シート)、 トンプソンの10ステップモデル等を活用した分析と普遍性チェックの発表による検討と討議および探究 | 講義と討議 | 授業計画の内容について事前学習してくる。 |
【9】 | 看護実践における倫理的ジレンマの実際(1)実際に経験した倫理的問題の事例検討と考察、ルーブリック評価に基づく発表による検討と討議および探究 | プレゼンテーションと討議 | 授業計画の内容についてプレゼンテーション資料を作成してくる。 |
【10】 | 看護実践における倫理的ジレンマの実際(2)実際に経験した倫理的問題の事例検討と討議、ルーブリック評価に基づく発表による検討と討議および探究 | プレゼンテーションと討議 | 授業計画の内容についてプレゼンテーション資料を作成してくる。 |
【11】 | 看護実践における倫理的ジレンマの実際(3)抑制の事例検討と倫理的解決策に関する発表による検討と討議および探究 | プレゼンテーションと討議 | 授業計画の内容についてプレゼンテーション資料を作成してくる。 |
【12】 | 看護実践における倫理的ジレンマの実際(4)「爪のケア」の刑事裁判判決を受けての倫理的課題の発表による検討と討議および探究 | プレゼンテーションと討議 | 授業計画の内容についてプレゼンテーション資料を作成してくる。 |
【13】 | 看護実践における倫理的ジレンマの実際(5)がん患者の化学療法をめぐる倫理的問題に関する発表による検討と討議および探究 | プレゼンテーションと討議 | 授業計画の内容についてプレゼンテーション資料を作成してくる。 |
【14】 | 看護実践における倫理的ジレンマの実際(6)入院直後に死亡した事例の考察による検討と討議および探究 | プレゼンテーションと討議 | 授業計画の内容についてプレゼンテーション資料を作成してくる。 |
【15】 | 看護実践における倫理的ジレンマの実際(6)入院直後に死亡した事例の考察による検討と討議および探究 | プレゼンテーションと討議 | 授業計画の内容についてプレゼンテーション資料を作成してくる。 |
評価方法 |
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到達目標1.4.に対してレポート40% 、2.3.に対して、発表・討議60%で評価する。 |
教科書 |
1.ドローレス・ドゥーリー、ジョンマッカーシー著 坂川雅子訳:看護倫理1〜3、 みすず書房 2006. 2.グラディス・L.ハステッド、ジェームスH.ハステッド著 藤村龍子・樽井正義訳:臨床実践のための看護倫理 倫理的意思決定へのアプローチ、 医学書院 2009. |
参考図書 |
看護研究における倫理指針 研究活動における不正行為への対応に関するガイドラインH27) 人を対象とする医学研究に関する倫理指針(H26) 厚生労働省科学研究における利益相反の管理に関する指針(新旧対照表(H27) ジェームズ・L・バーナット著 中村裕子訳:臨床家のための生命倫理学 協同医書出版社、2007. その他必要時、適宜紹介する。 |
備考 |
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日常の看護実践における倫理的問題と、それが何故起きるのかについて考えてくる。 看護教育場面における倫理的問題と、それが何故起きるのかについて考えてくる。 患者の個別・具体的な倫理的問題への対応についてチーム医療における看護者の役割・機能について考えてくる。 |