徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    プロジェクトラボB(Project Laboratory-experiments B)

科目番号10920担当教員名箕田 康一単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次3年
授業概要
卒業研究を実施する上で必要な、生命科学の基礎知識を修得するため、最初の1時間をセミナー形式で行う。さらに分子生物学・遺伝子工学・タンパク質化学の実験手法・技術を実習形式で修得する。また、卒業研究に関連したタイトルでパワーポイントを作成し、発表する技術を習得する。
到達目標
【知識(理解)】
細胞生物学の諸項目について理解し、説明することができる。
中級バイオ技術者認定試験合格にすることができる。
【態度(関心・意欲)】
生命科学に関して疑問に思ったことは、自ら調べることができる。
他の学生や教員と議論し、自分の考えを述べることができる。
【技能(表現)】
薬品のデータシートから薬品の危険性や取り扱い方法・保管方法を読み取ることができる。
化学薬品を安全に使用し、核酸やタンパク質を正しく取り扱うことができる。
遺伝子実験・タンパク質実験を行う際に、実験マニュアルの通りに実験することができる。
【思考・判断】
生命現象に対する現在の知識・理解に関して、未解決の問題や課題、より発展させる方策を見つけ出すことができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】セミナー:生殖生物学研究について
実習:生体(めだか・アフリカツメガエルなど)の取り扱い・実験ベンチのセットアップ
セミナーと実験実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【2】セミナー:実験の報告と討論
実習:RNAの抽出と逆転写反応
セミナーと実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【3】セミナー:実験の報告と討論、輪読
実習:基本的なPCR
セミナー、輪読と実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【4】セミナー:実験の報告と討論、輪読
実習:TAクローニング
セミナー、輪読と実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【5】セミナー:実験の報告と討論、輪読
実習:コロニー選別
セミナー、輪読と実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【6】セミナー:実験の報告と討論、輪読
実習:発現ベクターへの遺伝子組み込み
セミナー、輪読と実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【7】セミナー:実験の報告と討論、輪読
実習:タンパク質の発現誘導
セミナー、輪読と実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【8】セミナー:実験の報告と討論、輪読
実習:SDS-PAGEの準備(ゲル作製、泳動バッファーの調整)
セミナー、輪読と実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【9】セミナー:実験の報告と討論、輪読
実習:SDS-PAGE (1)タンパク質のCBB染色
セミナー、輪読と実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【10】セミナー:実験の報告と討論、輪読
実習:SDS-PAGE (2)タンパク質の銀染色
セミナー、輪読と実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【11】セミナー:実験の報告と討論、輪読
実習:組換えタンパク質の精製
セミナー、輪読と実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【12】セミナー:実験の報告と討論、輪読
実習:ウエスタンブロッティング
セミナー、輪読と実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【13】セミナー:実験の報告と討論、輪読
実習:抗体染色によるタンパク質の検出
セミナー、輪読と実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【14】セミナー:実験の報告と討論、輪読
実習:間接蛍光抗体法による染色
セミナー、輪読と実験輪講用資料を読む(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
【15】セミナー:総まとめの発表
実習:RNAのマイクロインジェクション
セミナーと実験これまでの実験の発表の準備(予習)2時間
実験内容の記録(実験ノートの作成)とまとめ(復習)30分
評価方法
セミナーでの発表(50%)、実験ノート(50%)で評価する。毎回のセミナーで発表(論文の輪読含む)、実験のくり返しなので、毎回、口頭で直接指導することでフィードバックとする。
教科書
教科書は特に指定しない。輪読する論文は、実験の進捗状況に合わせて適宜配付する。
参考図書
ギルバート発生生物学 原著第10版 Scott F. Gilbert著、阿形清和・高橋淑子監訳(メディカル・サイエンス・インターナショナル)ISBN978-4-89592-805-2
Essential 細胞生物学 原書第4版 Bruce Alberts ら著(南江堂)ISBN978−4−524−26199−4
備考
毎回、最初に1週間の報告を行ってもらう。その後、実験室に移って実験を行い、実験の反応時間を利用して論文の輪講を行う。当日に読み終えなかった部分は宿題として各自で読んでおくことを求める。授業計画 1 項目につき 2 コマ行う(2コマ連続の科目)。
【オフィスアワー】 月曜日5講時(16:25〜17:55)
【科目ナンバー】 EBNX310S
【実務経験】 なし