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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 10935 | 担当教員名 | 宋 炳五 | 単位 | 2単位 |
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科目群 | 一般 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 1年 |
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授業概要 |
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今日、日本の古典文学のジャンルとしては「歌物語」と称される『伊勢物語』を読みながら、古典文学作品を読むために必要な基礎知識を身につけていく。作品の的確な読み(解釈)のために、多種多様の文献から資料を収集し、それらを自分の文章で纏める作業を重ねることによって、文章を纏める力や発表する力を身につけていく。 |
到達目標 |
①知識:歌物語や平安時代の文学についての基礎知識を養うことを目標にする。 ②意欲:有名な和歌や物語の内容を理解したうえで、留学生など外国人に説明できるようにする。 ③技能:国際化時代を生きている若者として、自国の文学(文化)の尊さを再確認する。 ④思考:異文化理解を深める機会を与えることで、異文化間コミュニケーション能力を高めることを目的とする。 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | オリエンテーション | 講義 | 担当を決めて講読(60分) |
【2】 | 1~5段 「うゐかふりして」の解釈 | 講義+講読 | 『伊勢物語』初段、熟読(60分) |
【3】 | 6~9段 文学の世界での「二条の后」について 「東下り章段」の成立を考える | 講義+講読 | 『伊勢物語』3~6段、熟読(60分) |
【4】 | 10~15段 12段の解釈上の問題点 | 講義+講読 | 『伊勢物語』12段、熟読(60分) |
【5】 | 16~22段 女の家出、離婚について 21段の解釈上の問題点 | 講義+講読 | 『伊勢物語』21段、熟読(60分) |
【6】 | 23~30段 古典の中の三年 『古今和歌集』「仮名序」 | 講義+講読 | 『古今和歌集』仮名序、熟読(60分) |
【7】 | 31~40段 主人公の周辺人物「紀有常」の人物像を考える | 講義+講読 | 『伊勢物語』16、38、41、82段、熟読(60分) |
【8】 | 41~50段 「色好み」について | 講義+講読 | 『伊勢物語』41段、熟読(60分) |
【9】 | 51~60段 『伊勢物語』と『後撰和歌集』(成立を垣間見る) | 講義+講読 | 「勅撰和歌集」について調べる(60分) |
【10】 | 61~70段 「解釈的書写方法」について | 講義+講読 | レポート 「印象に残った章段と和歌を取り上げ、自分の感想を述べる」(60分) |
【11】 | 71~80段 葬式と喪に服す期間 「初冠本の成立」について | 講義+講読 | 『後撰和歌集』の在原業平歌を調べる(60分) |
【12】 | 81~90段 七夕伝説 「狩使本の成立」について | 講義+講読 | 『古今和歌集』春歌を音読(60分) |
【13】 | 91~100段 日本人と桜 『古今和歌集』の春歌 『在中将集』と『伊勢物語』について | 講義+講読 | 『伊勢物語』82段、熟読(60分) |
【14】 | 101~110段 現代人と年中行事 『伊勢物語』の研究史を確認する | 講義+講読 | 日本の新しき年中行事について調べる(60分) |
【15】 | 111~125段 人間の死 「在原業平」と『伊勢物語』作者 | 講義+講読 | 百人一首の出典を確認する(60分) |
評価方法 |
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●期末テスト(20%)、平常点(20%)、レポート(20%)、授業中の小テスト・発表(40%)で、総合的に評価する。 ●期末テスト及びレポートに対するフィードバックは、基本的には採点して授業時に返却するが、必要に応じて「Google Classroom」を利用する場合もある。 |
教科書 |
小林茂美『伊勢物語 影印校注古典叢書』新典社 |
参考図書 |
授業時に指示する |
備考 |
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●オフィスアワー:火曜日・水曜日10:00~12:00(語学センターにて質問等を受け付けます) ●科目ナンバー:01HU105L ●実務経験なし |