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【科目名】設計工学II(Mechanical Design II)

科目番号	10890	担当教員名	樋口　峰夫	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	後期	対象年次	2年

授業概要
機械技術者にとって図はコミュニケーションツールである．機械のしくみや働きを理解し表現する上で，3次元の形状を2次元の紙の上で表現する技術である「図学」の他，機械の動作や構成をモデル化・図示・解析する手法を身に着けることは有用である．これらの技術は，新規な機械を創造するに当たってアイデアをイメージしたりスケッチしたりするときにも活用できる．本科目ではこれらの技術を手書きの実習を通して習得し，合わせてJISの製図法を復習していくつかの機械要素の製図の実習を行う．2次元・3次元のCADが普及して実務の現場で手書きの作業が少なくなったはいえ，どんな機械を作るか？のアイデアが定まらないことにはCADによる作図はできない．実習を通して機械を創造する技術を磨いてほしい．
到達目標
①知識（理解）：投影法，機械運動学・機械力学に関わる作図法，JISの製図法の知識を持つ． ②態度（関心・意欲）：3次元の形状を2次元で表現する方法や機械の動きに関心を持つ． ③技能（表現）：3次元の形状を2次元で表現する方法，機械の動きを図示する方法，JISの製図法に従い，用器画法およびフリーハンドで簡単な作図ができるようになる． ④思考・判断：これらの技術を習得し，機械の運動の図示・解析，新規な機械のアイデアの図示ができるようになる．

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	オリエンテーション，用器画法	講義と実習．	（予習）教科書のp.34～35の内容確認．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【2】	製図の復習，第三角法，三面図の作図	講義と実習．	（予習）教科書のp.2～9，19の内容確認．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【3】	投影法，平面図形の投影	講義と実習．	（予習）教科書のp.17～23の内容確認．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【4】	正六面体の投影	講義と実習．	（予習）教科書のp.24の内容確認．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【5】	三角錐の切断	講義と実習．	（予習）教科書のp.28の内容確認．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【6】	円柱の切断	講義と実習．	（予習）教科書のp.31の内容確認．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【7】	軸とキーの製図	講義と実習．	（予習）教科書のp.78～79，参考書aのp.78～86の内容確認．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【8】	軸受の製図	講義と実習．	（予習）教科書のp.75～77，参考書aのp.93～104の内容確認．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【9】	ネジの製図	講義と実習．	（予習）教科書のp.63～67，参考書aのp.61～76の内容確認．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【10】	バネの製図	講義と実習．	（予習）教科書のp.73～74，参考書aのp.176～184の内容確認．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【11】	歯車の製図	講義と実習．	（予習）教科書のp.68～72，参考書aのp.109～123の内容確認．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【12】	系統図	講義と実習．	（予習）教科書のp.77の図6-53，参考書bのp.15の図を見ておく．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【13】	リンクの作図	講義と実習．	（予習）参考書bのp.58～88の図を見ておく．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【14】	カム曲線の作図	講義と実習．	（予習）参考書bのp.191～206の図を見ておく．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．
【15】	静力学と力の図示，自由体図	講義と実習．	（予習）参考書bのp.102～117の内容確認．（復習）実習が終わらなければ完成させる．前回の演習について次回に解説するので出来なかったところはやり直すこと．予習復習合わせて1時間半程度を目安に学習すること．

評価方法
授業態度・実習・演習問題で評価する．授業で提示したパワーポイントと前回演習の解答についてはグーグルクラスルームに置くので復習に活用して欲しい．提出した課題は添削して返却するので，間違ったところは見直すこと．
教科書
大西，「基礎製図第5版」，オーム社．（機械製図I・IIの教科書）
参考図書
a)塚田，黒崎，吉村，柳下，「機械設計法第3版」，森北出版．（設計工学Iの教科書） b)鈴木，森田，「基礎から学ぶ機構学」，オーム社．（機械運動学の教科書）大西清，機械設計製図便覧（第12版），オーム社．

備考

【科目ナンバー】ECDG211L
作図の実習をするので三角定規，コンパス持参のこと．また関数電卓持参のこと．
授業時間外学習の欄に時間の目安を記載しているが，この時間を費やすことが重要ではなく，毎回きちんとした作図の実習を行うことが肝心である．
オフィスオワー：木曜5講時(10号館3401室）
【実務経験】1985～2013 三菱電機先端技術総合研究所他にて産業用ロボット，メカトロニクス機器の開発に従事