徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    情報理論

科目番号10107担当教員名妹尾 尚一郎単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次2年
授業概要
 情報理論は、デジタルTV放送、携帯電話、光ディスク、インターネット等における暗号化やデジタル署名、誤りの無いデータ伝送などに大きく貢献している。すなわち、情報理論は情報量を定量化(数値化)して演算・処理することにより、データの伝送、蓄積などにおいて、効率的なデータ圧縮や誤り検出・訂正を可能にした。また、実用上破ることのできないデータの暗号化や電子文書の改ざん防止などを実現した。
本授業では情報理論とはどのようなもので、どのように使われているかを学ぶ。自発的な学習を動機づけるため、調査研究のグループワークを実施する。
到達目標
 情報処理や通信の基礎となる情報理論の概念と分野毎の技術を理解し活用できるようになる。
・確率の概念を通して情報量(エントロピー)の考え方を理解する。
・基本的なデータ圧縮の手法を理解し、簡単な符号化ができるようになる。
・通信における誤りの検出や訂正の基礎理論を理解し、簡単な符号化ができるようになる。
・暗号化および電子署名の手法を学び、情報セキュリティを確保するためどう活用されているか説明できるようになる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】情報理論とは講義と演習情報理論とは何かを復習
【2】情報のデジタル化講義と演習各種の文字コードの復習
【3】情報と確率講義と演習グループワーク1:確率的な事象の調査研究
【4】確率計算の手法講義と演習確率の計算の復習
【5】情報量の計算講義と演習情報量の復習
【6】情報量の定量化(エントロピー)講義と演習エントロピーの復習
【7】通信路容量(シャノンの定理)講義と演習シャノンの定理の復習
【8】情報量、通信路容量の計算講義と演習、評価通信路容量の計算
【9】データの圧縮(シャノン・ファノの符号化、ハフマン符号化)講義と演習グループワーク2:圧縮プログラムの調査研究
【10】誤り検出(パリティ検査法)講義と演習ハミング距離、パリティ検査の復習
【11】誤り検出・訂正(ハミング符号)講義と演習ハミング符号の復習
【12】誤り検出・訂正(巡回符号)講義と演習巡回符号の復習
【13】公開鍵暗号とデジタル署名(PKI)講義と演習公開鍵暗号、デジタル署名の復習
【14】情報セキュリティと暗号技術講義と演習グループワーク3:情報セキュリティ事例の調査研究
【15】情報理論の活用(通信、情報処理、電子文書などへの活用)講義と演習全体の復習
評価方法
中間評価および期末試験:70%、演習および平常点:30%の配分で総合して評価します。
教科書
「わかりやすいディジタル情報理論」、塩野充著、オーム社 ISBN 4-274-13138-6、本体2,300円+税
参考図書
「情報理論入門」、赤間世紀著、工学社 ISBN 978-4-7775-1505-9、本体1,900円+税
備考