徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    電子回路工学(Electronic Circuits Engineering)

科目番号10935担当教員名古谷 彰教単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次2年
授業概要
電子回路はダイオード、トランジスタ、抵抗、コンデンサなどの各種素子で構成される。特に増幅回路は複雑な電子回路の基本回路である。本講義は基本的な増幅回路の構成、回路モデル、特性を理解し、簡単な回路の各種パラメータ値を演習により求める。
到達目標
・PN接合の動作の説明が図を用いてできる。【知識(理解)】
・hパラメーターを用いて増幅回路を等価回路に変換できる。【知識(理解)】
・トランジスタを使ったバイアス増幅回路の抵抗値、電流値、電圧値が計算できる。【知識(理解)】
・身近な電子機器の構造や動作に興味を示し、構造の原理が理解できる。【態度(関心・意欲)】
・基本的な増幅回路を受動素子を使った回路の設計として表現できる。【技能(表現】
・身近な電子機器の動作不良の大まかな分類や箇所の判断ができる。【思考・判断】
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】講義の運営と評価について説明する。原子構造モデルと半導体の関係を説明し、理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第1回目の講義の教科書3-9ページ熟読(90分間)
【復習】元素の周期表の作成
【2】第1回講義の演習の解説と価電子の性質、半導体の種類の説明と理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第2回目の講義の教科書4-10ページ熟読(90分間)
【復習】シリコンの原子構造の作成
【3】第2回講義の演習の解説。PN接合メカニズム、整流作用、ダイオードの種類の説明と理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第3回目の講義の教科書10-19ページ熟読(90分間)
【復習】PN接合の整流作用の図を描く
【4】第3回講義の演習の解説。トランジスタの電流増幅作用の静特性の説明と理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第4回目の講義の教科書20-21ページ熟読(90分間)
【復習】エミッタ接地型の順方向電圧構造図を描く
【5】第4回講義の演習の解説。トランジスタの増幅回路の動作原理と増幅回路の種類の説明。理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第5回目の講義の教科書22-25ページ熟読(90分間)
【復習】トランジスタの静特性(図)を描く
【6】第5回講義の演習の解説。小信号等価回路、hパラメータの意味、特性曲線、増幅率の説明。理解度を確認する演習を実施する。理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第6回目の講義の教科書51-56ページ熟読(90分間)
【復習】特性曲線の課題実施
【7】第6回講義の演習と特性曲線の課題の解説。等価回路の表し方、等価回路の特性増の説明。理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第7回目の講義の教科書56-61ページ熟読(90分間)
【復習】hパラメータの公式をまとめる
【8】第7回講義の演習の解説。トランジスタ回路の安定度、バイアス回路の概要と固定バイアス回路の説明。理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第8回目の講義の教科書62-64ページ熟読(90分間)
【復習】固定バイアス回路の回路パラメータをまとめる。
【9】第8回講義の演習の解説。自己バイアス回路の
説明。理解度を確認する演習を実施する。
・講義
・演習
【予習】第9回目の講義の教科書65-66ページ熟読(90分間)
【復習】自己バイアス回路の回路パラメータをまとめる。
【10】第9回講義の演習の解説。電流帰還バイアス回路の説明。理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第10回目の講義の教科書66-68ページ熟読(90分間)
【復習】電流帰還バイアス回路の回路パラメータをまとめる。
【11】第10回講義の演習の解説。小信号トランジスタ増幅回路の説明。理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第11回目の講義の教科書69-74ページ熟読(90分間)
【復習】交流等価回路を描く。
【12】第11回講義の演習の解説。小信号増幅回路の設計(抵抗、電流値、電圧値を計算する)の説明。理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第12回目の講義の教科書75-77ページ熟読(90分間)
【復習】エミッタ接地増幅回路の回路パラメータを計算で求める。
【13】第12回講義の演習の解説。小信号増幅回路の増幅度、インピーダンス、容量の計算の説明。理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第13回目の講義の教科書78-80ページ熟読(90分間)
【復習】増幅度、遮断周波数を計算で求める。
【14】第13回講義の演習の解説。負帰還増幅回路の説明。理解度を確認する演習を実施する。・講義
・演習
【予習】第13回目の講義の教科書91-94ページ熟読(90分間)
【復習】電圧利得と周波数依存特性を理解する。
【15】第14回講義の演習の解説。増幅回路のまとめ・講義
・演習
【復習】講義全体で理解不足の項目を整理する。(90分間)
【復習】講義内容の整理整頓したノート作成と全演習の解法をまとめる。
【16】期末試験・講義
・演習
 
評価方法
以下の項目に概ねの評価比率を与え、各項目の総和を基本とした評価点とする。
・講義毎に実施する確認問題およびレポートの得点:30%
・試験の得点 :70%
無断欠席の無いように。
試験・問題等の解答は、グーグルクラスルームまたは授業中にフィードバックします。
教科書
プリントを配付します。
参考図書
「電子回路概論」、高木茂孝、鈴木健次 監修、実教出版、ISBN978-4-407-33740-4、2600円(税別)
「最新電子回路入門」、藤井伸生、岩本洋 監修、実教出版、ISBN978-4-407-30455-8、2700円(税別)
トランジスタとICのための電子回路I Donald L. Schilling, Charles Belove著 岡部豊比古監修 山中惣之助・宇佐美興一訳 マグロウヒル好学社 
トランジスタとICのための電子回路II Donald L. Schilling, Charles Belove著 岡部豊比古監修 山中惣之助・宇佐美興一訳 マグロウヒル好学社 
トランジスタとICのための電子回路III Donald L. Schilling, Charles Belove著 岡部豊比古監修 山中惣之助・宇佐美興一訳 マグロウヒル好学社 
備考
【科目ナンバー】EDEE208L
【クラスコード】授業でアナウンスします。
科目ナンバー一覧表は、学生ポータルサイト→リンク→その他の欄に表示します。
グループでディスカッションする時間も取っています。積極的に参加してください。
【オフィスアワー】水曜日16:00−18:00 10号館7F居室
【実務経験】1986ー2017 NTT研究所 研究員