徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    核医学検査技術学Ⅱ(各論)(Diagnostic Nuclear Medicine Technology (Details))

科目番号10610担当教員名保田 定利単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3年
授業概要
 核医学検査は人体に微量の放射性核種を投与して、体内から放出されるガンマ線を体外で検出し、画像として描出する方法です。これを可能にしたのは、人体内で挙動する分子に放射性物質を標識化(離れないように連結してやる)する方法が開発されたことによります。この放射性医薬品から放出されるガンマ線を検出し、画像にします。
 この方法で得られる核医学画像はCTやMRIと比較すると分解能は見劣りするものですが、人体の機能と代謝を反映している画像です。人体臓器に特異的に集積する放射性医薬品がどの部位に集積するのかを具体的に学修します。さらに後半では核医学治療や核医学における安全管理および医療事故防止についても学修します。
到達目標
①知識(理解)
1. 臨床核医学で使用される核種について、臓器別に具体的に説明できる。
2. 臨床核医学で使用される放射性医薬品(約20種類)とその目的臓器への集積機序が説明できる。
3. 核医学画像の正常と異常の判別が画像を見て説明できる。
4. 核医学検査機器による放射性核種収集原理(SPECTとPET)の概要が説明できる。
5. 核医学治療について、放射性医薬品(具体的核種)とその集積部位について説明できる。
6. 核医学診療において、放射線安全管理と医療事故防止の概要について説明できる。
②態度(関心・意欲)
 放射性同位元素をトレーサとして生体内の生理機能や代謝機能を体外から検出し、画像化する仕組みに関心を示し、自ら意欲的に学修に取り組むことができる。
③技能(表現)
 放射性医薬品を体内に投与して画像化するまでのプロセスについて、具体的に説明し素人に理解させることができる。
④思考・判断
 核医学検査の基本的な集積原理および画像形成の原理を理解し、診療放射線技師国家試験の設問に対し、授業内容を総合的に思考判断して核医学検査技術学の設問に回答できる。及び設問の主旨を説明し解説できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】核医学検査技術学Ⅱ(各論)の概要講義配布資料の熟読と理解
【2】脳神経系の核医学検査講義教科書 262p~281pの熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【3】内分泌系の核医学検査講義教科書 282p~293pの熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【4】呼吸器系の核医学検査講義教科書 294p~304pの熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【5】循環器系の核医学検査講義教科書 305p~329pの熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【6】消化器系の核医学検査講義教科書 330p~342pの熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【7】泌尿器系の核医学検査講義教科書 343p~349pの熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【8】骨・カルシウム系の核医学検査講義教科書 350p~361pの熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【9】血液・造血器系の核医学検査講義教科書 362p~373pの熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【10】腫瘍・炎症系の核医学検査講義教科書 374p~383pの熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【11】ポジトロン核医学講義教科書 394p~414pの熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【12】核医学治療・甲状腺関連講義教科書 416p~422pの熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【13】核医学治療・骨、悪性リンパ腫など講義教科書 416p~422pの熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【14】SPECT画像が成立するまでの概略的理論講義配布資料の熟読と理解
(予習・復習・各90分)
【15】PET画像が成立するまでの概略的理論講義配布資料の熟読と理解
評価方法
期末試験:筆記試験と授業(学習意欲)態度を85:15で配分評価します。
追・再試験対象者:夏季休暇中に指定した期間内に複数回開催するセミナーへの出席を義務づけします。
         セミナーの出欠も採点の対象とします。授業で配布した資料で講義を行いますので、持参して下さい。
教科書
核医学検査技術学 第3版 オーム社 6,300+税
2年生前期核医学検査技術学Ⅰ(総論)と同一です。
参考図書
核医学技術総論 第3版(日本核医学技術学会編)山代印刷株式会社 6,800+税
備考
オフィスアワー:月曜日の5限 15号館3階3323の部屋
実務経験:昭和50年4月より8年間、北里大学病院(神奈川県相模原市)放射線部で診療放射線業務に従事した。
     昭和58年4月より29年間香川大学医学部付属病院(香川県三木町)放射線部で診療放射線業務に従事した。
     上記の2つの大学病院で主に核医学関連の診療・研究に従事し、学会発表などを行った実績がある。
科目ナンバー:FA-NM-2C2L