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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 10750 | 担当教員名 | 本田 道隆 | 単位 | 2単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 必修 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 2年 |
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授業概要 |
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現在の医用機器は、装置制御はコンピュータによることが多いが、生体信号のセンサー技術や人間が見たり触ったりするヒューマンインターフェース技術は電子回路が多く使われる。そのため、医療技術の専門知識を高めて診療に有効に活用するには、電子工学の基礎的な知識を持つことが不可欠である。この授業では、電子・電気・磁気の基本物性、半導体の意味や基本的な使い方、具体的な電子回路素子の特徴や作用、それを組み合わせて意味のある動作をさせる仕組みなどを主として講義、演習により学ぶ。 |
到達目標 |
① 知識: 電子や電磁気の基礎的な物理現象、半導体や電子素子の構造と動作の特徴、基礎的な組み合わせ回路を説明できる。 ② 態度: 診断や診療を有効に行ううえで電子工学が不可欠なことを具体的に理解して学習に意欲的に取り組むことができる。 ③ 技能: 基礎的な動作をさせるための電子回路の部品を組み合わせることができ、定量的に性能を説明できる。 ④ 思考判断: 医用機器が安全かつ効率よく医療に使われるための安全性や保守性を電子工学の立場から説明できる。 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | ガイダンス、電気、電子、磁気の基本的な物理性質 | 講義 | 配布資料に含まれている用語や性質の理解を確実に行うこと。 |
【2】 | 電気工学に関連する知識の整理と復習1(基本回路計算) | 講義・演習 | 配布資料に含まれている計算が確実にできるようになること。 |
【3】 | 電気工学に関連する知識の整理と復習2(CR回路、共振回路) | 講義・演習 | 配布資料に含まれている計算が確実にできるようになること。 |
【4】 | 電気部品(抵抗、コイル、コンデンサ)の特性と医用電子工学への応用 | 講義 | 配布資料に含まれている用語や性質の理解を確実に行うこと。 |
【5】 | 半導体の仕組みと特徴、ダイオードの特徴と動作 | 講義・演習 | 配布資料に含まれている用語や性質の理解を確実に行うこと。 |
【6】 | 様々な種類のダイオードの応用およびトランジスタの基礎 | 講義 | 配布資料に含まれている用語や性質の理解を確実に行うこと。 |
【7】 | ダイオードとトランジスタを用いた回路と演習 | 講義・演習 | 演習の復習。 特に回路の読み方を復習し波形の導出が確実にできるようになること。 |
【8】 | 中間的な試験と解説 | 講義・演習 | 試験問題の結果を自己分析すること。 |
【9】 | オペレーションアンプの動作の特徴と活用 | 講義 | 配布資料に含まれている用語や性質の理解を確実に行うこと。 |
【10】 | オペレーションアンプを用いた医用機器の事例 | 講義 | 配布資料に含まれている用語や性質の理解を確実に行うこと。 |
【11】 | オペレーションアンプを用いた回路の演習 | 講義・演習 | 演習の復習。 配布資料に含まれている計算が確実にできるようになること。 |
【12】 | 増幅回路と発振回路の基礎 | 講義 | 特に資料に含まれている用語の意味と計算法の理解を確実に行う。 |
【13】 | 演算回路とフィルタ回路の基礎 | 講義 | 特に資料に含まれている用語の意味と計算法の理解を確実に行う。 |
【14】 | オペレーションアンプを用いた回路の演習 | 講義・演習 | 演習の復習 配布資料に含まれている計算が確実にできるようになること。 |
【15】 | 総合演習と国家試験の事例 | 講義 | 演習の復習 間違った問題の分析を行い、解けない問題を残さないこと。 |
評価方法 |
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学習の履歴に関する記録(自学自習の記録および中間的な試験の成果による)(20%) 期末試験(80%) で評価する。 なお、学科内で必要に応じて行う基礎学力セミナーの取組みが不十分な場合は学習の記録の評価に関する査定を下げる。 |
教科書 |
「医用工学ー医療技術者のための電気・電子工学ー第2版 若松秀俊・本間達著 共立出版」 (2018年度電気工学で使用した教科書をそのまま使用する) |
参考図書 |
改訂第2版 医用工学 (診療放射線技師 スリム・ベーシック) 福士政弘編 メディカルビュー社 |
備考 |
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①オフィスアワーは月曜の5講時および火曜日の5講時とします。質問があれば教員室に来て下さい。 ②1980年~2003年 株式会社東芝(画像診断機器開発部門)での研究開発・設計・臨床試験等の実務経験 |