徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    放射線治療技術学

科目番号10810担当教員名岩崎　孝信単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3年生
授業概要
放射線治療はがん治療の三本柱としての役割を担ってきたが、高齢化社会となり、その需要はますます増えているが、日々の照射は診療放射線技師の業務であり、その責務は大きい。画像診断の進歩も相俟って、定位放射線照射、強度変調放射線治療、画像誘導放射線治療などの高精度放射線治療が普及しつつあり、より専門的な知識が求められている。また、放射線治療は様々な専門職により成り立っており、チーム医療の重要性を認識し、専門職としての知識を身につけるとともに、医療職としての自覚を養う。
到達目標
知識（理解）
　１．悪性腫瘍の疫学、特徴を理解する。
　２、放射線治療の種類、特徴を理解し、説明できる。
　３．正常組織と腫瘍組織の放射線感受性、その修飾因子を理解し、急性および慢性の有害事象を説明できる。
　４．放射線治療装置を理解する。
　５．放射線治療の線量計測・線量分布を理解する。
６. 密封小線源治療、非密封核種内用療法の特徴、適応を説明できる。
　７. 放射線治療に関連するQA,QCの必要性を理解し、その概略を説明できる。
態度（関心・意欲）
　専門職としての探求心、医療人としての責任感・使命感を持つ。
　治療に直接携わる部署であり、患者さんとの良好な人間関係を構築ができるように配慮する。
技能（表現）
　種々の放射線治療の特徴を理解し、その適応を判断できる。
　放射線の線量を理解し、線量を測定する。
　生物学的線量を理解し、その計算ができる。
思考・判断
　放射線に携わる専門職、医療人として、高い倫理観に基づいた判断ができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】放射線治療技術�気離�リエンテーション
腫瘍の疫学、がん治療法の総論
放射線治療の適応と選択		講義事前・事後学習、教科書　2-19頁
(予習・復習・各90分）
【2】放射線治療に携わる職種
放射線生物学の基礎
細胞生存率曲線		講義事前・事後学習、教科書　20-28頁
(予習・復習・各90分）
【3】放射線の修飾効果、放射線生物学の4R講義事前・事後学習、教科書　29-39頁
(予習・復習・各90分）
【4】外部放射線治療装置について
照射関連補助具
患者固定具		講義事前・事後学習、教科書　40-81頁
(予習・復習・各90分）
【5】放射線治療計画
放射線治療の流れ、線量の定義
シュミレーション		講義事前・事後学習、教科書　82-101頁
(予習・復習・各90分）
【6】線量計測・線量分布基礎知識講義事前・事後学習、教科書　102-118頁
(予習・復習・各90分）
【7】線量分布講義事前・事後学習、教科書　120-130頁
(予習・復習・各90分）
【8】線量分布、当線量曲線
外部放射線治療法
照射法		講義事前・事後学習、教科書　131-151頁
(予習・復習・各90分）
【9】外部放射線治療法
照射技術		講義事前・事後学習、教科書　152-165頁
(予習・復習・各90分）
【10】高精度放射線治療
強度変調放射線治療・画像誘導放射線治療
その他照射技術、分割照射		講義事前・事後学習、教科書　166-190頁
(予習・復習・各90分）
【11】密封小線源治療法講義事前・事後学習、教科書　192-223頁
(予習・復習・各90分）
【12】非密封核種内用療法講義事前・事後学習、教科書　224-239頁
(予習・復習・各90分）
【13】粒子線治療
中性子捕捉療法		講義事前・事後学習、教科書　240-265頁
(予習・復習・各90分）
【14】QA・QC講義事前・事後学習、教科書　266-289頁
(予習・復習・各90分）
【15】放射線治療の治療法とまとめ講義事前・事後学習　教科書　290-300頁
(予習・復習・各90分）
評価方法
期末試験：筆記試験と授業（学習意欲など）態度を8：2で配分評価します。
再試験対象者　夏季休暇に指定した期間内のセミナーの出席を義務づけします。
　　　　　　　セミナーの出欠も採点の対象とします。
教科書
放射線治療基礎知識図解ノート　榮　武二、櫻井秀幸監修、磯辺智範編、金原出版　6500円+税
参考図書
放射線治療技術学　第３版　文光堂　4,500+税
備考
オフィスアワー：月曜日　16時30分〜17時30分　15号館 ４階 3423号室
実務経験 ：昭和62年4月〜平成30年3月　香川大学医学部附属病院　診療放射線技師