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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】放射線科学技術論

科目番号	30274	担当教員名	水谷　宏	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	必修	開講期	前期	対象年次	1年

授業概要
診療放射線技師の業務内容および医療・職業倫理等について説明し診療放射線技師としての心構えを理解させる放射線の影響，特徴，取り扱い法を理解し検査に必要な装置，検査技術，画像処理等について説明する放射線の安全管理および装置の保守管理について説明する
到達目標
①知識：実習をとおして放射線測定機器，放射性同位元素，放射線施設等の使用・管理方法について診療放射線技師として必要な知識と技術を習得する． ②態度：診療放射線技師としての業務内容とチーム医療における診療放射線技師の役割を理解し、実践できる。 ③技能：放射線検査業務に必要な装置，検査技術の基礎知識を理解し、臨床実習で病院を訪問したときに戸惑うことが無いような技能を身につける。 ④思考：診療放射線技師としてどのような行為をすれば良いかを考えることができる。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	診療放射線技師としての心構えとその業務内容について医療従事者としてのモラル，責任感，人間性，教養等の必要性及びチーム医療の重要性等について講義し医療人としての自覚を持たせる	講義（スライド）今後の授業方針を説明し講義終了後に次回の講義の要点を説明する。	授業の復習と次回の授業の予習
【2】	放射線の基礎知識	講義（スライド）講義終了後に次回の講義の要点を説明する。	授業の復習と次回の授業の予習教科書　p.1～4「放射線の基礎」，教科書　p.92～100「放射線と物質の相互作用」を中心に講義し放射線の性質を理解する。
【3】	放射線障害防止と防護	講義（スライド）講義終了後に次回の講義の要点を説明する。	授業の復習と次回の授業の予習教科書　p.69～75「放射線障害（全身被ばく）」，教科書　p.101～107「放射線障害（細胞レベル）」，教科書　p.57～62「医療行為による被ばく」，教科書　p.63～68，p.125～129「放射線検査による被ばく」等について説明し放射線防護の重要性を理解する。
【4】	教員作成資料により放射線測定機器の概要について説明し放射線測定器の原理を理解させる。前回【３】の授業の補足説明	講義（スライド）講義終了後に次回の講義の要点を説明する。	授業の復習と次回の授業の予習教科書　p.69～75「放射線障害（全身被ばく）」，教科書　p.101～107「放射線障害（細胞レベル）」，教科書　p.57～62「医療行為による被ばく」，教科書　p.63～68，p.125～129「放射線検査による被ばく」等について説明し放射線防護の重要性を理解する。
【5】	放射線安全管理技術及び関係法令	講義（スライド）講義終了後に次回の講義の要点を説明する。	授業の復習と次回の授業の予習教科書　p.62～，p.90～，p.136～148：「放射線安全管理学」及びスライドにより関係法規を説明し放射線管理の重要性を理解させる
【6】	放射線検査機器の保守管理技術確認テスト（範囲【１】～【５】）	前回と同様であるが「授業計画1～5」の範囲で確認テストを実施し各自の理解度を確認させる	授業の復習と次回の授業の予習・復習教科書　p.69～75「放射線障害（全身被ばく）」，教科書　p.101～107「放射線障害（細胞レベル）」，教科書　p.57～62「医療行為による被ばく」，教科書　p.63～68，p.125～129「放射線検査による被ばく」等について説明し放射線防護の重要性を理解する。
【7】	放射線画像検査部門における設備・装置の概要教科書　p.5～35「Ｘ線検査機器」及びスライドで放射線検査機器について説明し放射線検査の概要を把握させる	講義（スライド）講義終了後に次回の講義の要点を説明する。	授業の復習と次回の授業の予習教科書　p.5～35「Ｘ線検査機器」及び配布資料で放射線検査機器についての説明と放射線検査の概要を把握する
【8】	放射線画像検査技術（Ⅰ）一般撮影学内実習室の放射線検査機器を見学し検査装置をより実感させ診療放射線技師の業務を理解させる	学内実習室の放射線検査機器の見学講義終了後に次回の講義の要点を説明する。	授業の復習と次回の授業の予習教科書p.36～56「MRI装置，超音波装置，骨塩定量装置」等を理解する。
【9】	放射線画像検査技術（Ⅱ）特殊撮影	講義（スライド）講義終了後に次回の講義の要点を説明する。	授業の復習と次回の授業の予習教科書　p.82～91「各種造影剤の種類と用法」教科書　p.120～137「IVR，ラジオ波焼灼療法，オートプシーイメージング」について説明し特殊放射線検査の概要を理解する。
【10】	画像処理及び医療情報システムの概要	講義（スライド）講義終了後に次回の講義の要点を説明する。	授業の復習と次回の授業の予習教科書　p.108～119「画像診断の医療情報システム，医療情報システムの安全管理，遠隔画像診断」等についても説明し医療情報保護の重要性も認識する。
【11】	放射線治療部門における設備・装置の概要確認テスト（範囲【６】～【１０】）	前回と同様であるが「授業計画6～10」の範囲で確認テストを実施し各自の理解度を確認させる。	授業の復習と次回の授業の予習教科書　p.76～81「放射線治療の基礎知識」
【12】	核医学検査部門における設備・装置の概要	講義（スライド）講義終了後に次回の講義の要点を説明する。	授業の復習と病院見学における注意事項の確認配布資料「病院見学における注意事項」の熟読配布資料「放射性医薬品，放射性廃棄物の管理」及び教科書p.138～150「核医学検査装置・施設，放射性医薬品」等の講義により核医学検査機器の概要，放射性医薬品の管理及び放射性廃棄物管理の重要性を理解する
【13】	臨床の現場を見学することにより目標に向かってのモチベーションを高めさせる	2班に分かれ香川大学医学部付属病院および徳島大学病院を見学し、後日期限までに報告書を提出する。	病院見学報告書を作成
【14】	核医学検査技術	講義（スライド）する。講義終了後に次回の講義の要点を説明	授業の復習と次回の授業の予習教科書　p.151～167「SPECT，PET検査」及び配布資料「密封小線源治療」について説明し核医学検査・治療方法の概要を理解さする。
【15】	前期授業の総括と病院見学についてのディスカッション	病院見学報告書を基に討論方式の授業する。	前期の総復習

評価方法
筆記試験、小テストおよび平常点。評価の配分割合は、筆記試験70％、小テスト25％、平常点5％とする。
教科書
放射線医学総論　楢林勇・杉村和朗監修　2012年1月10日　第1版第1刷発行　金芳堂 ISBN 978-4-7653-1507-4 「教員作成スライド」
参考図書
診療放射線技術上巻,下巻　小塚隆弘・稲邑清也監修　南江堂

備考
・オフィスアワー：水曜日５講時（水谷研究室）・病院見学については受け入れ側の病院の都合で日時が変更になる場合がある。