徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    放射化学実習

科目番号30294担当教員名西村　圭弘単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年
授業概要
　放射化学は、放射性同位元素を医学に応用する基礎であり、その実験・実習は放射線を安全に取扱うために必要な知識と技術を学修するために重要です。
　本科目では、放射化学で学修した内容について、実習・実験を通して理解を深めることで、�（�射性同位元素を診断、治療で取扱うのに必要な知識や技術を習得します。また、�∧�射性同位元素を安全に取扱うための教育訓練・関係法規について学修します。実験・実習は学生同士が複数の小グループでの共同実験を行います。各グループ内で実験計画の立案および実験結果について議論を通じて、放射化学実習・実験への積極的な参加とレポート作成能力を身につけます。
到達目標
（ディプロマ・ポリシーとの関連：�　Ν◆�
�｜亮院瞥�解）
1.放射性同位元素を安全に取扱うための基礎知識として、放射線の人体に対する影響について説明できる。
2.放射性同位元素を安全に取扱うための基礎知識として、放射性同位元素の安全取り扱いについて説明できる。
3.ろ紙クロマトグラフィによる色素分類について説明できる。
4.共沈法によるリン酸の分離と同定について説明できる。
5.放射分析法について説明できる。
6.同位体希釈分析法について説明できる。
7.放射線計測装置（GM計数管）の取り扱いについて説明できる。
8.分光光度計の測定原理について説明できる。
9.計測器のエネルギー特性を利用した未知の放射性核種の判定法について説明できる。
��態度（関心・意欲）
　実験中、放射性同位元素を安全に取扱い、被ばくの防止、汚染の防止拡大に努めるように細心の注意を払うことができる。
　学生同士が小グループで行う共同実験を通じて、実験計画の立案や実験結果について、討議することができる。
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　非放射性同位元素を用いて、試薬の調整、測定を安全・正確に操作できる。（コールドラン）
　放射性同位元素を用い、放射性核種同定用試料の作成、放射能測定、廃棄作業を安全に的確に操作できる。
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　放射化学実験の結果について、自ら思考判断して考察を行い、正確な実験・実習のレポートを作成することができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】放射化学実習のガイダンス、放射線障害防止に関する教育訓練（1）放射線の人体への影響について学ぶ。講義配布試料の熟読と理解
教科書�。�83〜85　教科書�■�169〜174
【2】放射線障害防止に関する教育訓練（2）放射性同位元素の安全取り扱いについて学ぶ。講義配布試料の熟読と理解
教科書��271ｐ〜284　教科書�■�319〜334
【3】放射線障害防止に関する教育訓練（3）放射性同位元素による放射線障害の防止に関する法令について学ぶ。講義配布試料の熟読と理解
教科書�。�255〜261　教科書�■�444
【4】放射線障害防止に関する教育訓練（4）放射線障害予防規則について学ぶ。講義配布試料の熟読と理解
教科書�■�447〜448
【5】放射化学の実験についての基礎知識（反応液の作成）について学ぶ。講義配布試料の熟読と理解、講義内容の復習
【6】放射化学の実験レポート・資料作成について、データの解析方法について学ぶ。講義課題実験についてレポート・資料の作成を各自PCにて行う。
【7】放射化学の実験レポート・資料作成について、PCソフトウェアを用いた図表の作成、結果の表示法考察について学ぶ。講義課題実験のデータを用いて、各自PC上で図表を作成する。
【8】ろ紙クロマトグラフィによる色素の分離についてその原理を学び、試料を作成する。実習配布資料の熟読と理解、講義内容の復習
【9】ろ紙クロマトグラフィによる色素の分離について実験を行い、ろ紙クロマトグラフィの原理を学ぶ。講義実習データの処理・解析
【10】ろ紙クロマトグラフィによる色素の分離について、実験結果をグループ内で討議し、レポートにまとめ、クロマトグラフィの原理を理解し、説明できる。実習実習結果の整理、レポートの作成
【11】共沈法によるりん酸の分離と同定について、その原理を学び、試料の作成を行う。実習配布資料の熟読と理解、講義内容の復習
【12】共沈法によるりん酸の分離と同定について、実験を行い本邦の原理を学ぶ。実習実習データの処理・解析
【13】共沈法によるりん酸の分離と同定について、実験結果をグループ内で討議し、レポートにまとめ、共沈法によるりん酸の分離法について説明できる。実習実習結果の整理、レポートの作成
【14】同位体希釈分析法について、その原理を学び、試料の作成を行う。実習配布資料の熟読と理解、講義内容の復習
【15】同位体希釈分析法の実験を行う。実習実習データの処理・解析
【16】同位体希釈分析法について実験結果をグループ内で討議し、レポートにまとめ、同位体希釈分析法について説明できる。実習実習結果の整理、レポートの作成
【17】放射性試料試料を計測する放射線検出器（電離箱、比例計数管、GM計数管、半導体検出器、シンチレータ）の原理について学ぶ。実習配布資料の熟読と理解、講義内容の復習
【18】放射線検出器の医学への利用について学ぶ。講義配布資料の熟読と理解
【19】GM計数管のプラトー曲線を測定する。実習実習データの処理・解析
【20】GM計数管のプラトー曲線について、実験結果をグループ内で討議し、レポートにまとめ、GM計数管の測定法について説明できる。実習実習結果の整理、レポートの作成
【21】放射性試料の取扱い（標準偏差、検出限界）について学ぶ。実習配布資料の熟読と理解、課題の学修
【22】物質との相互作用（アルミニウム板による放射線の吸収）の測定原理について学ぶ。講義配布資料の熟読と理解、講義内容の復習
【23】アルミニウム板による放射線の吸収の測定の実験を行う。実習実習データの処理・解析
【24】アルミニウム板による放射線の吸収の測定について、グループ内で討議し、レポートにまとめ、アルミニウム板による放射線の吸収の測定について説明できる。実習実習結果の整理、レポートの作成
【25】放射分析法の原理を学ぶ。講義配布資料の熟読と理解、講義内容の復習
【26】放射分析法の実験を行う。実習実習データの処理・解析
【27】放射分析法の実験結果をグループ内で討議し、レポートにまとめ、放射分析法について説明できる。実習実習結果の整理、レポートの作成
【28】未知の放射性核種に対して、特性の異なる3種類の測定装置（GM計数管、NaIシンチレーションカウンタ、液体シンチレーションカウンタ）を用いて核種の同定を行う。実習配布資料の熟読と理解、実習データの処理・解析
【29】未知の放射性核種の測定について、各グループで目的、方法、結果、考察を作成し、プレゼンテーションスライドを作成する。実習実習結果の整理、レポートを作成し、各自のPCにてプレゼンテーションの形式にする。
【30】未知の放射性核種の測定について、各グループのプレゼンテーションを行い、総合討論する。実習グループ毎にプレゼンテーションを行う準備をする。
評価方法
すべてのテーマの実験・実習に参加し、レポート提出する事が単位認定の最低基準とします。
提出レポートの内容を100％とし、60％以上を合格とします。
レポートについては、新たに配布するルーブリックによって評価します。
レポートの内容に対し、講義の中で解説等のフィードバックを行います。
教科書
�　（�射化学　改訂3版：日本放射線技術学会監修　オーム社
�◆（�射線取扱の基礎7版　日本アイソトープ協会
参考図書
新　放射化学・放射性医薬品学　改訂第4版　南江堂
備考
オフィスアワー：月曜日および水曜日の午後3時〜午後5時　研究室
授業時間外学修の項について、当該期間に30時間以上の予習復習が必要です。

この科目は、西村と佐藤で全ての回を担当する