徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    呼吸管理技術実習(Respiratory Technology Practicum)

科目番号10520担当教員名林 啓介単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3年
授業概要
 生体機能代行技術学の理論を踏まえ人工呼吸器と周辺機器の基本原理、構造、操作方法を中心に実習を行う。また、酸素療法および人工呼吸療法機器の保守(始業点検・使用中点検・終業点検・定期点検等)について安全管理技術の習得を目指す。
到達目標
1.自然呼吸と人工呼吸の違いが説明できる。(知識・理解)
2.人工呼吸器の原理、構造が理解できる。(知識・理解)
3.呼吸療法の円滑な遂行に必要な関連知識を習得する。(技能・表現)
4.酸素療法機器、吸入機器の使用目的を理解できる。(知識・理解)
5.酸素療法機器、吸入機器の操作、保守点検ができる。(技能)
6.人工呼吸器の基本的な操作方法が理解できる。(技能)
7.人工呼吸中の加湿について理解する。(知識・理解)
8.人工呼吸器の保守点検、安全管理技術を習得する。(思考・判断)
9.人工呼吸中のモニタリングの必要性について説明ができる。(知識・理解)
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】オリエンテーション・実習の心得講義・演習形式
実習計画、注意事項の説明
実習指導書の確認
実習レポートの書き方について説明
【2】呼吸管理技術実習レポート課題 ①「人工呼吸について」実習・演習形式
「一斉講義形式」
予習:実習指導書熟読(60分)
復習:課題レポート作成(120分)
【3】呼吸管理技術実習レポート課題 ②「呼吸回路・構造について」実習・演習形式
「一斉講義形式」
予習:実習指導書熟読(60分)
復習:課題レポート作成(120分)
【4】テーマ①人工呼吸器の構造と原理  回路構成、NPPVマスクフィッティング体験実習実習・「実習、フィールドワーク」予習:実習指導書熟読(60分)
復習:実習テーマについてレポートにまとめ報告すること(120分)
【5】テーマ②加温加湿,人工鼻,NHF体験,ネブライザ,デモ&操作実習・「実習、フィールドワーク」予習:実習指導書熟読(60分)
復習:実習テーマについてレポートにまとめ報告すること(120分)
【6】テーマ③基礎的な各種換気モードと波形実習・「実習、フィールドワーク」予習:実習指導書熟読(60分)
復習:実習テーマについてレポートにまとめ報告すること(120分)
【7】テーマ④人工呼吸器の保守・点検  使用後点検実習(サーボ、840,980)、 巡回点検実習実習・「実習、フィールドワーク」予習:実習指導書熟読(60分)
復習:実習テーマについてレポートにまとめ報告すること(120分)
【8】テーマ⑤人工呼吸器のアラーム対応 デモ&操作実習・「実習、フィールドワーク」予習:実習指導書熟読(60分)
復習:実習テーマについてレポートにまとめ報告すること(120分)
【9】テーマ⑥各種換気モードと波形、力学的特性(気道抵抗、コンプライアンス)実習・「実習、フィールドワーク」予習:実習指導書熟読(60分)
復習:実習テーマについてレポートにまとめ報告すること(120分)
【10】テーマ⑦ 周辺機器・器具の調査 バックバルブマスクの組立実習含む実習・「実習、フィールドワーク」予習:実習指導書熟読(60分)
復習:実習テーマについてレポートにまとめ報告すること(120分)
【11】テーマ⑧ 人工呼吸器のトラブル対応 デモ&操作 実習・「実習、フィールドワーク」予習:実習指導書熟読(60分)
復習:実習テーマについてレポートにまとめ報告すること(120分)
【12】テーマ⑨ 設定条件の影響、(肺機能検査)、気管内吸引、症例検討実習・「実習、フィールドワーク」予習:実習指導書熟読(60分)
復習:実習テーマについてレポートにまとめ報告すること(120分)
【13】テーマ⑩ 豚肺を使用した実習(PEEP、人工呼吸、解剖)実習・「実習、フィールドワーク」予習:実習指導書熟読(60分)
復習:実習テーマについてレポートにまとめ報告すること(120分)
【14】呼吸機能代行装置学・呼吸療法まとめ ①(人工呼吸器の操作シミュレーション)講義・演習形式「プレゼンテーション」予習:実習指導書熟読(60分)
復習:呼吸療法まとめ (120分)
【15】呼吸機能代行装置学・呼吸療法まとめ ②(人工呼吸中の集中治療について)講義・演習形式「プレゼンテーション」予習:実習指導書熟読(60分)
復習:呼吸療法まとめ (120分)
評価方法
筆記試験(30%)、実技レポート(70%)で総合評価する。合格基準60%。
実習報告レポートの未提出は不認定となる。
実習態度(積極性、身だしなみ、礼儀など)はレポート点数に含む(減点方式)。
初回レポートは添削後にフィードバックし、適宜修正を求める。修正内容に応じて再評価を行う(期限を守ること)。
未提出者は期末試験の受験資格無しとする。
教科書
日本臨床工学技士教育施設協議会監修「臨床工学講座 生体機能代行装置学 呼吸療法装置」第2版 編集:廣瀬 稔ほか ISBN978-4-263-73420-9 C3347(3,800+税)
参考図書
・臨床工学技士 標準テキスト 第4版 978-4-307-77177-1  7,000円+税 金原出版
・ME機器保守管理マニュアル 改訂第5版」南江堂 ISBN978-4-524-24361-7 5,800円+税 南江堂
備考
1.受講に際し、生体機能代行技術学・呼吸管理技術演習の復習を行い、参考書とともに理解しておくこと。
2.実習中は各グループで協力し全員が積極的に実習に取り組むこと。
3.授業で理解できないことは、質問し、そのままにしないこと。

本科目は、林、柏原、鶴本の3名がすべての回を担当する。
授業計画の1項目につき、2コマ連続して授業を行う。
①オフィスアワー:水曜日5講時
        (ただし、講義、会議等もありますので、事前に予定を確認いただければ確実に対応できます。)
②科目ナンバー:FBLS306P
③実務経験: 林 平成 4年~平成22年 名古屋大学医学部附属病院 (臨床工学技士)
         平成22年~令和 3年 岡山済生会総合病院(臨床工学技士)
      柏原 平成13年~平成27年 光生病院(臨床工学技士)
         平成28年~令和 4年 なんばクリニック(臨床工学技士)
      鶴本 平成18年~令和元年 徳島県立中央病院(臨床工学技士)