徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    医用物性工学(Medical Engineering for Physical Properties)

科目番号10534担当教員名佐久間 豊単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3年
授業概要
医療機器に用いられる電気、機械、磁気、放射線、熱、光など各種物理的エネルギーに対する生体の特性を学習する。これらの知識は医療機器を使用する治療の安全性を評価するために必要となる。
到達目標
1.臨床工学技士に必要な生体物性工学の知識を有している。知識(理解)
2.生体の各種機能と特徴及び物性が理解できる。知識(理解)
3.各医療機器の動作原理や治療効果と生体物性との関連性について強い関心を示す。態度(関心・意欲)
4.生体物性の観点から各医療機器の治療効果と生体への影響について説明することができる。技能(表現)
5.生体物性の観点から治療の安全性を評価することができる。思考・判断
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】ガイダンス、生体物性工学の概要基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p1−5を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【2】生体の受動的電気特性
(細胞と組織の周波数特性、比誘電率と導電率の分散特性)
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p7−25を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【3】生体の能動的電気特性
(細胞の静止電位と活動電位、神経細胞おける興奮の伝搬、活動電位の非線形性)
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p25−33を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【4】生体と磁気現象
(磁性物質、生体磁気、電磁界の生体への影響)
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p34−35を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【5】生体の機械的特性
(力学的パラメーター、生体組織の力学的特性、生体の音響特性)
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p37−46を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【6】生体の流体力学的特性
(血管と血流、血圧、血液の粘性)  
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p46−56を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【7】生体の熱的特性
(周囲の温度変化と生体の反応、体温調節のメカニズム、生体への熱作用)
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p57−70を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【8】前半のまとめ
(第1回から第7回の講義について演習問題によって理解度の確認を行う)
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p1ー70を熟読すること。(120分)
第1回から第7回までに配布した資料を熟読すること。
【9】生体と放射線
(放射線の種類と性質、放射線に関する諸量、生体組織への放射線の作用と障害)
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p71−85を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【10】放射線の医療応用
(放射線による診断と治療)
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p86−92を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【11】生体の光学的特性
(光の性質、生体の特異的な吸収・散乱特性)
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p93−107を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【12】レーザの生体作用
(レーザの光熱的の作用、レーザの生体に対する安全性)  
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p108−118を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【13】生体における輸送現象
(各体液間の物質移動、受動輸送と能動輸送)                         
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p119−126を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【14】肺・血液間でのガス輸送
(肺におけるガス交換、ボーア効果とホールデン効果)
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p126−131を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【15】腎臓における物質輸送
(腎臓の機能、糸球体濾過、尿細管における再吸収)
基本的には講義であるが、一部演習を取り入れた授業も行う。 教科書p131−138を熟読すること。(60分)
復習ノートの作成(120分)
【16】期末試験試験これまでの復習ノートをまとめる(120分)
試験問題の復習(60分)
評価方法
定期試験(80%)、小テスト(20%)による評価を基本とする。
試験、レポート、小テスト等はグーグルクラスルーム、掲示板、学生ポータルサイト、教室、教員室の何れかにおいて返却し、解説を実施する。
教科書
臨床工学講座 生体物性・医用材料工学 編集 中島章夫、氏平政伸 医歯薬出版
参考図書
臨床工学技士標準テキスト 第4版 小野ほか編集 金原出版 2022年
生体物性/医用機械工学 第2版 池田研二・嶋津秀昭著 秀潤社 2020年
臨床工学技士のための生体物性 村林俊著 コロナ社 2012年
備考
積極的かつ集中的に授業に参加すること。質問するように心掛けること。
・オフィスアワー:月曜日 5講時 17号館4階3428室
・科目ナンバー:FBSE310L
・実務経験:1994年〜2023年 鉄道総合技術研究所にて研究職として勤務。内2011年から2018年まで東京農工大学大学院にて機械工学の教育・研究業務を兼職。