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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 10590 | 担当教員名 | 中川 隆文 | 単位 | 2単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 後期 | 対象年次 | 3年 |
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授業概要 |
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社会基盤システム、コンピュータシステム、自動車のリコール問題、航空機・家電製品、医療の安全性等、信頼性に関する問題は多い。本講義は、信頼性工学の基礎となる考え方、実務面への応用を中心に、実際に発生した事例を随時取り上げ、実務上の問題解決に役立つ内容とする。 |
到達目標 |
・簡単な信頼性・品質管理であるQC7道具が使えるようになる。【知識(理解)】 ・統計計算の基本である平均、偏差、標準偏差、分散などが計算できる。【知識(理解)】 ・それらを応用した相関係数、回帰の計算と信頼性区間の推定など統計的データ処理が行える。【知識(理解)】 ・実験計画法を用いて要因効果の評価が実施できる。【知識(理解)】 ・社会で発表されている各種の病理・治療情報を統計データに示すことができる。【態度(関心・意欲)】 ・各種のサンプルデータ統計処理してデータ全体の特性をわかり易い形式として表現できる。【技能(表現)】 ・データを階層またはカテゴリーに分類してデータ相互の相関を評価できる。【思考・判断】 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 信頼性の定義と尺度および品質の定義を説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】信頼性と品質の定義をそれぞれ文章として記述する。(90分) |
【2】 | 第1回講義の理解度確認用演習。故障率と信頼度の関係の説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】故障率と信頼度の提示をそれぞれ文章して記述する。(90分) |
【3】 | 第2回講義の理解度確認用演習の解説。故障率の計算法の説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】故障率の計算をして求める。(90分) |
【4】 | 第3回講義の理解度確認用演習の解説。故障を表す故障曲線(バスタブーカーブ)の説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】故障曲線(バスタブカーブ)の3つの期の名称を描く。(90分) |
【5】 | 第4回講義の理解度確認用演習の解説。動作時間、修理時間など故障に関する特性値の計算法の説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】MTBF,MTTRの計算式を整理し、計算をして求める。(90分) |
【6】 | 第5回講義の理解度確認用演習の解説。故障分布の代用的な統計的手法としてのワイブル分布の説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】ワイブル分布の各パラメータの意味を整理する。(90分) |
【7】 | 第6回講義の理解度確認用演習の解説。ワイブル分布(ワイブル確率紙)を利用して寿命予測などができることの説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】ワイブル確率紙のメモリと単位のい関係を整理する。(90分) |
【8】 | 第7回講義の理解度確認用演習の解説。寿命試験を途中で打ち切った場合のワイブル分布(ワイブル確率紙)の利用法の説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】ワイブル確率神を使用して故障推定時間と故障期を求める。(90分) |
【9】 | 第8回講義の理解度確認用演習の解説。システムの高信頼性の概要説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】高信頼度を実現するための5要素をまとめる。(90分) |
【10】 | 第9回講義の理解度確認用演習の解説。システムの高信頼性を実現する手法(並列系)の説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】並列系の故障率を計算する。(90分) |
【11】 | 第10回講義の理解度確認用演習の解説。システムの高信頼性を実現する手法(ディレーティング)の説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】裕度設計の種類と特徴をまとめる。(90分) |
【12】 | 第11回講義の理解度確認用演習の解説。システムの故障の回避や故障発生後の影響軽減手法(ヒューマンエラー防止、フェールセーブ設計)の説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】ヒューマンエラー防止策を4項目以上列挙する。(90分) |
【13】 | 第12回講義の理解度確認用演習の解説。技術者倫理の考えの基本となる、倫理、法、モラル、常識の説明。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】倫理、法、モラル、常識の違いをまとめる。(90分) |
【14】 | 第13回講義の理解度確認用演習の解説。技術者倫理として直面した事例(チャレンジャー事故)を紹介し、各自の見解を述べる。理解度の確認用の演習を行う。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】講義内容の整理整頓したノート作成と全演習の解法をまとめる。(90分) |
【15】 | 第14回講義の理解度確認用演習の解説。最終のまとめとして講義全体の理解度確認を筆記試験問題で実施する。 | ・講義 ・演習 | 配布資料の復習 【復習】全体の中で理解不足の項目を整理する。(90分) |
評価方法 |
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・講義毎に実施する確認問題の得点:30% ・復習課題および試験の総計の得点:70% |
教科書 |
自作資料 |
参考図書 |
①「信頼性技術入門」、小山 健 著、 (財)日本規格協会、ISBN4-542-50326-7、2233円(税別) ②「技術者の倫理 入門」、著 杉本泰治、丸善株式会社、ISBN978-4-621-08029-0、1700円(税別) ③「品質・信頼性技術」、著 松本平八 他、共立出版、ISBN978-4-320-12304-5、2800円(税別) |
備考 |
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講義には電卓(平方計算)が必要 オフィスアワー:月曜日・4講時・研究室 実務経験:1984~2014 三菱電機株式会社にて研究職として勤務 |