徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    環境分子毒性学

科目番号00000担当教員名角 大悟単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1
授業概要
【授業概要】
本講義では環境中にユビキタスに存在する化学物質による毒性発現機構について, その生体内動態についての情報を提供するとともに化学物質の侵入に対して応答するシステムについて最新の研究を紹介する. 特に, 化学物質に対して惹起される酸化ストレスに対する生体内防御因子, さらに化学物質の代謝・排泄を制御するNrf2/Keap1システムを中心に紹介する。
【養成したい人材像と履修目標】
環境中に蔓延する化学物質に対する毒性についてその作用機序から学ぶと共に、それに対する生体内の防御因子に関する最先端の情報を教授することで予防環境衛生薬学に精通する人材の育成を目指す。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】環境化学物質の吸収・分布講義(一部集中講義を含む) 
【2】環境化学物質の代謝・排泄  
【3】環境化学物質による毒性発現機序  
【4】環境化学物質の毒性に関わる閾値  
【5】環境化学物質による酸化ストレス  
【6】有害環境無機化合物による毒性  
【7】有害環境有機化合物による毒性  
【8】有害環境金属化合物による毒性  
【9】環境化学物質による酸化ストレスに対する生体防御因子  
【10】転写因子NF-E2 related factor 2(Nrf2)の概要  
【11】Nrf2の負の制御因子であるKelch-like ECH-associated protein 1(Keap1)の概要  
【12】毒物排泄に係るNrf2/Keap1システムの役割  
【13】重金属とNrf2/Keap1システムの関係  
【14】脱毒素を目指したNrf2/Keap1システムを活性化する天然物  
【15】環境分子毒性学の展望と総括  
評価方法
課題レポートおよび平常点(60%)討論および授業態度(40%)
教科書
薬物代謝学―医療薬学・医薬品開発の基礎として 第3版 加藤隆一、山添康、横井 毅編 東京化学同人 ISBN 9784807907113 この他、必要に応じてプリントなどを配布
参考図書
備考
【関連授業科目および連携】
「医薬品動態学」:薬剤の体内動態を学ぶ事で最適投与方法の設計をテーマとしている「医薬品動態学」で得られる薬剤に対する体内動態の知識との共有により、異物(毒物、薬物)の体内動態および作用点に関する総合的な知識を学ぶ事ができる。