徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    製剤学

科目番号00006担当教員名三尾 直樹単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年
授業概要
【授業概要】医薬品などの物質の液体、固体、半固体状態における特性を学び、医薬品の有効性や安全性、使用性への理解を深める。
【到達目標】これらの知識を実際の製剤上の諸問題に応用し、解決を図れるようにする。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】溶解物質の膜透過速度(フィックの法則と水油分配係数を用いて透過速度を予測する)講義と演習 
【2】界面の性質(ぬれの性質について学び、薬物の溶解とぬれがどのように関係するかを知る)  
【3】界面活性剤の種類(界面活性剤共通の構造と、実例(名称、分類)について学ぶ)  
【4】界面活性剤の性質(界面活性剤共通の性質と、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤に特有の性質を学ぶ)  
【5】分散粒子の挙動(一般的沈降に関するストークス式、疎水コロイドの沈降に関するDLVO理論について概説的に学ぶ)  
【6】乳剤(型とその判別法、製法、安定性低下と向上の要因について学ぶ)  
【7】流動と変形(レオロジーの代表的モデルと、測定法について詳しく学ぶ)  
【8】高分子(その構造上の特徴、溶液の性質、実例と製剤への応用について学ぶ)  
【9】粉体(粒子径測定法、粒度分布、流動性、充填製、混合性、吸湿性について学ぶ)  
【10】分子集合体(溶解度・溶解速度の差が大で製剤の有用性を大きく左右する結晶多形、無水物・水和物、結晶質・非晶質について学ぶ)  
【11】代表的な製剤(剤形の種類と役割、分類、第16改正日本薬局方にある剤形について学ぶ)  
【12】固形製剤(散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤などの種類と性質について概観する)  
【13】錠剤(種類、製法、添加剤(特にコーティング剤に使われる高分子)について詳しく学ぶ)  
【14】半固形製剤(軟膏剤、坐剤の種類と性質、基剤の種類と性質について学ぶ)  
【15】液状製剤(液剤、エキス剤、シロップ剤、ローション剤などの種類と性質について学ぶ)  
評価方法
試験、平常点
教科書
北河修治編「ベーシック薬学教科書シリーズ20・薬剤学」(化学同人)、第16改正日本薬局方解説書(廣川書店)
参考図書
日本薬学会編「スタンダード薬学シリーズ7・製剤化のサイエンス」(東京化学同人)、柴崎・赤池・橋田監修「製剤学・物理薬剤学」(廣川書店)、
備考
この科目の理解には、その基礎となる物理化学1,2,3の内容が十分身についていることが必要である。