徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    物理学B

科目番号00008担当教員名三尾 直樹単位2単位
科目群一般必修・選択選択開講期後期 対象年次1年2年
授業概要
【授業概要】薬剤師として世に立つ際に役に立つと考えられる、現代の進んだ物理学(特に波動)とその利用について学びます。正確な知識を持ち、それを実践できることが薬剤師への信用を高めるからです。
【到達目標】音と光(特に色の感覚)の個人差の存在を知った上で、万人に適用できる薬剤師業務が出来ることをめざします。また町の科学者として近年世人の関心の深い地震と津波についても基礎的な知識を身につけます。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】ドップラー効果(現象、原因、利用)講義、演習ドップラー効果による周波数変化計算
【2】音の波の高さ、強さ、音色、速さ講義、演習気体中の音速の計算による算出
【3】音の感覚の個人差と種差、超音波とその利用講義、演習音感の種差の原因を考える
【4】地震波の特徴、予知と防災、利用講義、演習徳島県における地震の防災について調べる
【5】津波の原因、特徴、被害の実態(外国、日本)、予知と防災(近代の稲むらの火から現代のテレビの警報表示まで)講義、演習「稲村の火」を読み、またその出典に当たる
【6】光の波(媒質と光速、波長と色、振動するもの)講義、演習光の色と波長の対応表を作る
【7】レーザー光の性質とその利用(日常生活、医療)講義、演習日常生活で、レーザー光を用いるものを抽出する
【8】レーザー光の発生方法講義、演習負温度とは何かを調べる
【9】色覚の原理、個人差、性差と遺伝、突然変異、種差、歴史講義、演習伴性遺伝について、高校で習ったことを復習する
【10】色覚検査の手法と限界(石原表、アノマロスコープ、パネルD-15テスト、遺伝子検査)講義、演習各種色覚検査法の特徴を表にまとめる
【11】後天的色覚変化(加齢、病気、薬物によるもの)とその治療講義、演習後天的色覚変化を表にまとめる
【12】色覚が異なると色がどのように見えるか講義、演習手持ちPCで可能なら、シミュレーションを行う
【13】色の数値化(色温度、RGB値、CMYC値、マンセル表色系、CIE表色系)とその目的講義、演習任意の色をマンセル表色系で表現してみる
【14】色覚バリアーフリーを生かした薬剤師の患者さんへの対応講義、演習講義内容以外にも薬剤師として可能なことを挙げる
【15】色覚「異常」の治療の是非と可否討論講義中の討論内容を文章にまとめる
評価方法
平常点、レポート
教科書
特に使いません
参考図書
岡部正隆、伊藤啓著「色覚の多様性と色覚バリアフリーなプレゼンテーション」細胞工学2002年7,8,9月号(秀潤社)
http://www.nig.ac.jp/color/barrierfree/barrierfree.html、カラープリントして配布する
備考
特別の予備知識は必要としませんが、未知のものへの興味と関心を持って講義に臨んでほしいと願います。