徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    細菌病原因子学

科目番号00009担当教員名永浜 政博単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次1年
授業概要
【授業概要】
健康への関心の高まりや急速な高齢化社会を迎え病気の予防や治療がクローズアップされている。細菌が産生する種々の毒素は、多彩な生物活性を発揮し、病原因子として重要である。その作用機構や構造が明らかになるにつれ、細胞内情報や神経伝達の機構、細胞内代謝や細胞間の相互作用などに影響を与えることが明らかとなり、薬理学、生化学、分子細胞生物学などの様々な分野で、有用なツールとして使用されている。本講義では細菌毒素の作用を実験データーから解析し、毒素の作用をより詳細に説明する。
【到達目標】
健康ならびに高齢者医療分野への応用につながる細菌病原因子学を学ぶことが履修目標である。本講義により、臨床現場における実践的能力、感染症治療薬の研究能力、指導力のある人材を養成することである。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】細菌病原因子論:感染症における細菌毒素の役割講義と演習 
【2】細菌毒素各論(1):ガス壊疽の原因であるウエルシュ菌α毒素の構造と機能  
【3】細菌毒素各論(2):ウエルシュ菌α毒素の作用機構  
【4】細菌毒素各論(3):壊疽性腸炎の原因であるウエルシュ菌β毒素の構造と機能  
【5】細菌毒素各論(4):ウエルシュ菌β毒素の作用機構  
【6】細菌毒素各論(5):腸性中毒症の原因であるウエルシュ菌ε毒素の構造と機能  
【7】細菌毒素各論(6):ウエルシュ菌ε毒素の作用機構  
【8】細菌毒素各論(7):腸性中毒症の原因であるウエルシュ菌ι毒素の構造と機能  
【9】細菌毒素各論(8):ウエルシュ菌ι毒素の作用機構  
【10】細菌毒素各論(9):食中毒をおこすウエルシュ菌エンテロトキシンの構造と機能  
【11】細菌毒素各論(10):ウエルシュ菌エンテロトキシンの作用機構  
【12】細菌毒素各論(11):食中毒の原因であるボツリヌス菌神経毒素の構造と機能  
【13】細菌毒素各論(12):ボツリヌス菌神経毒素の構造と機能  
【14】ワクチン開発:細菌毒素ワクチンを使用した感染症の予防法  
【15】感染症治療:細菌毒素をターゲットとした治療法  
評価方法
レポートと試験
教科書
ブラック微生物学 第2版 林ら 丸善出版ISBN-978-4-621-07808-2; 細菌毒素ハンドブック 櫻井ら サイエンスフォーラム ISBN-13-978-4916164544; この他、必要に応じて適宜プリントを配布
参考図書
授業計画の数項目を外部講師に依頼することがある。
備考