徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    創薬天然物化学

科目番号00022担当教員名豊田 正夫単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1年
授業概要
自然界に存在する天然薬物資源由来の有機化合物を医薬品として利用する為に、代表的な天然薬物の特色、臨床応用、および含有成分の単離、構造、生合成についての基本的な知識を修得する。
【授業概要】(授業目的・方針 等)医薬品の多くは、天然素材の植物・微生物・動物などから抽出された化学成分である場合と天然有機化合物を基にして創薬された合成医薬品である。これら医薬品のうち代表的な天然有機化合物由来の医薬品をテーマとして取り上げて、その起源天然素材、抽出単離、精密構造解析、スクリーニングについて概説し、さらに未利用天然資源の医薬品創薬開発研究を紹介する。また注目されている創薬天然素材について紹介し、古典的な創薬開発から理論的な創薬への変遷について概説する。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】薬物治療に使用されている天然物由来の代表的な抗がん剤10種以上を挙げて、それらが治療薬となるまでの研究経緯を説明することができる。集中講義, PowerPoint 
【2】イチイ科植物由来天然物タキサン系抗悪性腫瘍剤パクリタキセル(タキソール)の研究経緯を説明できる。  
【3】パクリタキセルの構造をもとに創製された医薬品の研究経緯を説明できる。  
【4】ツルニチニチ草から単離された抗癌剤ビンブラスチンとビンクリスチンの研究経緯を説明できる。  
【5】メギ科ポドフィルム(Podophyllum peltatum)の根から単離されたポドフィロトキシンの研究経緯を説明できる。  
【6】ポドフィロトキシン誘導体エトポシド(Etoposide)、テニポシド(Teniposide)およびエトポフォス(Etopophos) の研究経緯を説明できる。  
【7】South African bush willow (Combretum caffrum)から単離されたスチルベン化合物コンブレタスタチンの研究経緯を説明できる。  
【8】コンブレタスタチンA4ホスフェート(CA4P)誘導体の抗がん作用の研究経緯を説明できる。  
【9】Streptomyces peucetius var. caesiusの培養濾液中から発見されたアントラサイクリン系の抗腫瘍性抗生物質ドキソルビシン(アドリアマイシン)の研究経緯を説明できる。  
【10】中国原生のカンレンボク(Camptotheca acuminata)の樹皮と幹から単離された抗がん剤カンプトテシンの研究経緯を説明できる。  
【11】カンプトテシン誘導体の抗がん剤トポテカン(topotecan)とイリノテカン(irinotecan)の研究経緯を説明できる。  
【12】ミツバチがつくりだすプロポリスに含まれる化学成分の研究経緯を説明する。  
【13】プロポリスの生物活性成分の研究経緯を説明する。  
【14】コケ植物の生物活性成分の研究経緯を説明する。  
【15】ゼニゴケから単離されたMarchantin類の構造解析と生物活性の研究経緯を説明する。  
評価方法
レポート,平常点
教科書
プリント
参考図書
参考文献(講義中に紹介)
備考