徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬学実習3A

科目番号00033担当教員名小西 史朗単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次3
授業概要
【授業概要】これまで機能形態学および薬理学で学んだ知識に基づき、病態生理学の基礎的な事実の理解を深める。疾病の発症機構や治療法を理解するため、生体の仕組みを実技実習により観察する。とくに、神経系疾患に焦点をあて、シナプス伝達の生理と病態についてモデル実験系を用いて実習する。さらに、疾患の根底をなす組織学的変化とはいかなるものかを理解するため、顕微鏡を通して正常および病理組織切片を比較観察する。
【到達目標】本実習を通して、中枢および末梢シナプスに関連した疾患の病態および治療法に関する知識を確実なものとする。また、薬物治療学の理解の基礎となる主要な疾患の組織学的変化を、病理組織標本の顕微鏡観察によって習得する。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】はじめに 病態生理学実習で何を学ぶか F(5)1-4, F(5)2-1,2, C8(2)2-1 病態生理学実習での実習項目、手順について理解し、説明できる。 実験実技 
【2】実験のための標本の作製方法の習得 F(5)8-2,3,4, C13(1)4-1, C13(1)4-2 動物の組織標本を顕微鏡で観察し、構造を説明できる。(知識・技能)実験動物における倫理について配慮する。(態度)  
【3】シナプス伝達の生理学と異常 − 神経筋接合部(1) 二価金属イオンの役割 F(5)8-3,4, F(7))1-1,2, C8(3)1-1, C8(3)1-2, C8(3)1-4, C13(2)1-6 コンピューターを構成する基本的装置の機能と接続方法を説明できる。ワープロソフト、表計算ソフト、グラフィックソフトを用いることができる。(技能)神経系の興奮と伝導の調節機構を説明できる。シナプス伝達の調節機構を説明できる。筋収縮の調節機構を説明できる。  
【4】シナプス伝達の生理学と異常 − 神経筋接合部(2) アセチルコリン受容体 C13(2)3-3, C13(4)2-7 筋収縮の調節機構を説明できる。中枢神経に作用する代表的な薬物の効果を測定できる。(技能)知覚神経、運動神経に作用する代表的な薬物の効果を測定できる。(技能)代表的な薬物のタンパク結合能を測定できる。(技能)  
【5】シナプス伝達の生理学と異常 − 神経筋接合部(3) アセチルコリンエステラーゼ C13(2)3-3, C13(4)2-7 知覚神経、運動神経に作用する代表的な薬物の効果を測定できる。(技能)  
【6】中枢神経系の生理学と病態 − 脳シナプス活動の可視化(1) C8(3)1-1, C8(3)1-2, C8(3)1-4, C13(2)1-6 神経系の興奮と伝導の調節機構を説明できる。シナプス伝達の調節機構を説明できる。中枢神経に作用する代表的な薬物の効果を測定できる。(技能)  
【7】中枢神経系の生理学と病態 − 脳シナプス活動の可視化(2) C8(3)1-1, C8(3)1-2, C8(3)1-4, C13(2)1-6 神経系の興奮と伝導の調節機構を説明できる。シナプス伝達の調節機構を説明できる。中枢神経に作用する代表的な薬物の効果を測定できる。(技能)  
【8】中枢神経系の生理学と病態 − 脳の興奮 グルタミン酸受容体(3) C8(3)1-1, C8(3)1-2, C8(3)1-4, C13(2)1-6 神経系の興奮と伝導の調節機構を説明できる。シナプス伝達の調節機構を説明できる。中枢神経に作用する代表的な薬物の効果を測定できる。(技能)  
【9】中枢神経系の生理学と病態 − 脳の抑制 GABA受容体(4) C8(3)1-1, C8(3)1-2, C8(3)1-4, C13(2)1-6 神経系の興奮と伝導の調節機構を説明できる。シナプス伝達の調節機構を説明できる。中枢神経に作用する代表的な薬物の効果を測定できる。(技能)  
【10】組織病理学(1) アルツハイマー病、パーキンソン病、正常副腎、正常脊髄および後索病変を伴った脊髄 C8(2)1-3, C14(3)6-5, C14(3)6-4 アルツハイマー病の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。パーキンソン病の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。   
【11】組織病理学(2) C8(2)1-3, C13(2)4-3, C14(3)3-3 代表的な虚血性心疾患治療薬を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。以下の疾患について概説できる。上気道炎(かぜ症候群)、インフルエンザ、慢性閉塞性肺疾患、肺炎、肺結核、肺癌、乳癌  
【12】組織病理学(3) C8(2)1-3, C14(2)4-2, C14(2)4-3 消化性潰瘍の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。腸炎の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。  
【13】組織病理学(4) C8(2)1-3, C14(2)4-4, C11(3)3-1 肝炎・肝硬変の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。現代における感染症(日和見感染、院内感染、国際感染症など)の特徴について説明できる。  
【14】データ整理 F(7))1-1,2,5 コンピューターを構成する基本的装置の機能と接続方法を説明できる。ワープロソフト、表計算ソフト、グラフィックソフトを用いることができる。(技能)インターネットのブラウザ検索ソフトを用いて、ホームページを閲覧できる。(技能)  
【15】実習報告会(プレゼンテーション) F(8)1-1,2,3,4,5 課題に対する自分の意見を決められた時間内、字数で発表できる。(技能)グループディスカッションで得られた意見を、統合して発表できる。(技能)質問に対して的確な応答ができる。(技能)他者のプレゼンテーションに対して、優れた点および改良点を指摘できる。(技能)効果的なプレゼンテーションを行う工夫をする。(態度)  
評価方法
実習報告書(レポート)・演習・取り組み方など
教科書
自家版実習書
参考図書
「薬理学実習の実際とデータの見方」日本私立大学協会薬理学関連教科検討委員会 編(南山堂)ISBN4-525-72291-6
備考
機能形態学および薬理学で学んだ知識を復習して整理しておくこと。
疾病の病態生理と治療を理解するためのモデル実験をおこなう。主要疾患の病理組織標本を顕微鏡観察して、疾病の病態に関する理解を深める。
実習報告会をおこない実習の結果を発表することにより、グループメンバーによる共同作業により実験データを整理して、プレゼンテーション技術も身につける。
担当:小西史朗、宋 時栄、冨永貴志、栗生俊彦、益岡尚由、中島健太郎、加藤千恵子

担当教員:病態生理学講座(小西史朗、冨永貴志、栗生俊彦、益岡尚由)、神経科学研究所(宋時栄、中島健太郎、加藤千恵子)