徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    化学療法学

科目番号00037担当教員名宮澤 宏単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3
授業概要
【授業概要】この授業では、病原微生物による感染症、がん細胞の異常増殖による悪性腫瘍に対する薬物(化学療法剤)について、その適応・作用機序・副作用・薬剤耐性機構を講義する。
【到達目標】生体内で異常に増殖あるいは複製することによって人体に疾患を生じる細菌、ウイルスなどと悪性新生物(がん)に対する薬物の作用機序を理解する。薬物治療へ応用できるようになるため、抗菌薬、抗ウイルス薬、抗悪性腫瘍薬などに関する基本的知識を修得することを目標とする
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】化学療法学概論:化学療法薬とは何かを理解する。化学療法薬の種類、分類を理解する。 [C7(2)3-1, C14(5)2-1,2]講義 
【2】抗菌薬(1):細菌細胞壁合成阻害薬:β-ラクタム系抗菌薬 [C14(5)2-3]  
【3】抗菌薬(2):細菌細胞壁合成阻害薬:その他 [C14(5)2-3,11]  
【4】抗菌薬(3):タンパク質合成阻害薬 [C14(5)2-4,5,6,11]  
【5】抗菌薬(4):細菌細胞膜障害薬、代謝拮抗薬 [C14(5)2-7,8,11,12]  
【6】抗菌薬(5):抗結核薬 [C14(5)2-9,11,12]  
【7】抗真菌薬、抗原虫・抗寄生虫薬:病原性のある真菌、原虫、寄生虫に対する薬物を学ぶ [C14(5)3-1, C14(5)4-1]  
【8】抗ウイルス薬、その他:ウイルスが原因となる疾患に対する薬物、感染症に関係する生物学的製剤を理解する [C14(5)5-1,2, C14(5)2-10]  
【9】抗菌薬の副作用と耐性:主要な抗菌薬の副作用およびその症状を理解する。また細菌の耐性獲得機構を理解する。 [C14(5)6-1,2, C10(3)2-1]  
【10】前半のまとめ:中間試験  
【11】抗悪性腫瘍薬(1):悪性腫瘍の病態、薬物治療の位置付け、有効な治療例を知る。 [C14(5)7-1,2,3, C14(5)8-1]  
【12】抗悪性腫瘍薬(2):抗悪性腫瘍活性のあるアルキル化薬、代謝拮抗薬、抗生物質 [C14(5)8-2,3,4]  
【13】抗悪性腫瘍薬(3):植物アルカロイド、ホルモン関連薬 [C14(5)8-5,6]  
【14】抗悪性腫瘍薬(4):白金錯体、分子標的薬、その他 [C14(5)8-1,7]  
【15】抗悪性腫瘍薬の副作用と耐性:抗悪性腫瘍薬の副作用を知り、副作用軽減のための対処法、抗悪性腫瘍薬の対する耐性獲得機構について理解する [C14(5)9-1,2,3]  
評価方法
定期試験(80%)、レポート・小テスト・授業態度(20%)により総合して評価する。
教科書
薬科微生物学(第5版)、加藤文男ほか編集、丸善、ISBN:4621078457
参考図書
21世紀の考える薬学微生物学、池澤宏郎編集、廣川書店、ISBN:4567520343
化学療法学、上野芳夫、大村智監修、南江堂、ISBN:4524402489
新しい微生物学、大野尚仁ら編集、廣川書店、ISBN:4567520556
備考
化学療法学を学ぶにあたって、2年前期・後期の微生物学1、微生物学2をよく復習しておくこと。