徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    物理化学2

科目番号00040担当教員名山口 健太郎単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年
授業概要
【授業概要】分光学の基礎並びに種々の機器分析手法について学習する。
【到達目標】物質の性質は、構成要素である原子や分子の配置に関連づけて考えると理解し易い。これは、原子の配列と状態、およびお互いの結合形式に深く関係しているからである。また、原子配列は結合の特性に大きく影響されやすく、特に明確な方向性を持つ共有結合は分子の構造に関係している。原子の配列の観測、決定に基づく分子構造解析の手段として種々の物理分析的手法が生み出されてきたが、これらの基礎となる分光学についての理解が重要である。一方、分子の構造に大きく関わる事象として対称性がある。これは自然科学にとどまらずほとんどすべての領域に見出すことができる普遍的性質の一つで講義目的あり、分子構造の理解にとっても特に重要である。本講義では、前半に分光学の基礎的事項およびこれに基づく分析法を修得する。さらに、後半では分子構造に関連の深い対称性について、結晶構造を含めて理解を深める。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】化学と物質の構造:物質の本質を理解するための分析手法について[C1(1)2-2,5 C2(2)5-1]  
【2】電磁波:種々の分光分析に直接関連する電磁波に関する理解を深める[C1(1)3-1 C4(4)1-1]  
【3】電子分光分析:各種吸収スペクトル等について[C1(1)3-2,5,6 C4(4)4-1 C4(4)5-1]  
【4】核磁気共鳴分光法(1):原理および得られる情報などの基礎的事項について[C1(1)3-3 C3(1)2-1 C4(4)2-1,2]  
【5】核磁気共鳴分光法(2):パルスFT-NMR分光法について[C4(4)2-3,4,5,6]  
【6】核磁気共鳴分光法(3):実際のNMR測定について[C4(4)2-7,8 C4(4)3-1,2]  
【7】質量分析法(1):イオン生成についての理解を深める[C3(1)3-1 C4(4)6-1,2]  
【8】質量分析法(2):装置の原理,動作について[C4(4)6-3,4,5]  
【9】質量分析法(3):精密質量測定による組成決定や微量定量法について[C4(4)6-6,7]  
【10】対称要素と対称操作(1):対称要素や対称操作の種類を調べる  
【11】対称要素と対称操作(2):分子の対称性と不斉[C4(4)7-1,2,3,4]  
【12】化学結合と結晶化学:結晶化と化学結合、および分子の性質との関連[C3(1)5-1]  
【13】結晶構造の対称性:結晶の対称性と分子構造について  
【14】X線解析と結晶構造:分子構造や結晶構造の解析に向けて[C1(1)3-7,8]  
【15】X線解析の応用と分子構造解析[C4(4)8-1]  
評価方法
筆記試験および受講態度
教科書
「分子構造解析」山口健太郎 著 裳華房
参考図書
「薬学分析化学の基礎と応用 −薬学教育モデル・コアカリキュラム準拠−」廣川書店
「有機質量分析」山口健太郎 著 共立出版
備考
原則として分析化学2を同時に履修すること