徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    地域史研究(後期担当分)

科目番号00043担当教員名木原 溥幸単位4単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次3年
授業概要
(授業目的・方針 等)
授業題目「近世讃岐の政治と社会」
日本史の概説は,時の支配者の動向を中心として書かれている。そこでは日本史上全国的に著名な事件や人物などのことが述べられており,各時代々々における日本各地の歴史的な事柄について触れることはほとんどない。日本史の全体的な立場からすれば当然なのであるが,そこでは各地域においてその地域に根ざした歴史の営みが行われていたことを,見落とすことになってしまっている。いわば日本の歴史は,各地域における歴史が総合化されたものといいうるのであり,各地域の歴史の研究が重要であるのはいうまでもなかろう。
 このような地域における独自の歴史のことを地域史といっている。端的にいえば我々が生まれ,育ち,生活している地域の歴史で
ある。 日本史の全体の動きを学ぶことはもちろん大切であるが,同時に身近な地域史についても目を向け,地域の現在まの歴史の流れを正しく理解しなければならない。そして独自の地域史を理解しその研究が盛んになればなるほど,日本史の全体像もそれだけ豊富なものになっていくのである。
 以上のような観点から本授業では,本学部のある讃岐国の江戸時代を取り上げ,その初期から幕末までの政治・農村・城下町・廻船業・産業などについて,讃岐の近世地域史の特徴について検討し,地域史研究の重要性やその意義について考えてみる。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】生駒藩と御家騒動  
【2】丸亀藩・高松藩の成立と政治  
【3】近世の村とため池  
【4】塩飽の廻船  
【5】高松城下町  
【6】松藩政・丸亀藩政の推移  
【7】讃岐の寛延騒動  
【8】塩飽勤番所の創設  
【9】「讃岐三白」  
【10】讃岐の廻船業  
【11】高松藩の天保改革  
【12】丸亀藩の安政改革  
【13】金毘羅参詣と四国遍路  
【14】幕末の民衆騒動  
【15】幕末の軍事と農民  
評価方法
筆記試験を実施するが,小テスト,レポート,出席等を加味して評価する。
教科書
『藩政にみる讃岐の近世』(木原溥幸著,美巧社,2500円)
参考図書
『江戸時代人づくり風土記・香川』(農文協,4500円)『香川県の歴史』(木原溥幸・丹羽佑一・田中健二・和田仁著,山川出版社,1900円。税別)『讃岐と金毘羅道』(木原溥幸・和田仁編,吉川弘文館,2300円・税別) 『近世の讃岐』(木原溥幸編著.美巧社2300円・税別)『地域にみる讃岐の近世』(木原溥幸、美巧社、2000円・税別)』
備考
平成15年度以前の入学生は必修