徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    衛生化学3

科目番号00044担当教員名松尾 亮太単位1.5単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次3年
授業概要
本講義は衛生薬学分野の中から、特に環境衛生学について重点的に講義を行う。近年、地球の温暖化、環境ホルモン、土壌・水質・大気汚染等の地球環境問題が社会的関心を集めている。これらの地球環境問題を理解する上で必要なヒトの生活活動と地球生態系の関わりを学ぶとともに、ヒトの生活活動の維持が環境に及ぼす影響とそれを正しく評価する方法について習得することを目的とする。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】生態系の構造と特徴(1) C12(2)1-1,2 地球環境の成り立ちについて概説できる。生態系の構成員を列挙し、その特徴と相互関係を説明できる。  
【2】生態系の構造と特徴(2) C12(2)1-3 人の健康と環境の関係を人が生態系の一員であることをふまえて討議する。  
【3】物質の環境内動態(1) C12(2)1-4 地球規模の環境問題の成因、人に与える影響について説明できる。  
【4】物質の環境内動態(2) C12(2)1-5,6 食物連鎖を介した化学物質の生物濃縮について具体例を挙げて説明できる。化学物質の環境内動態と人の健康への影響について例を挙げて説明できる。  
【5】水の衛生(1) C12(2)2-1,2 原水の種類を挙げ、特徴を説明できる。水の浄化法について説明できる。  
【6】水の衛生(2) C12(2)2-3 水の塩素処理の原理と問題点について説明できる。  
【7】水の衛生(3) C12(2)2-4 水道水の水質基準の主な項目を列挙し、測定できる。  
【8】水の衛生(3) C12(2)2-5 下水処理および排水処理の主な方法について説明できる。  
【9】水質汚濁の指標 C12(2)2-6,7,8 水質汚濁の主な指標を水域ごとに列挙し、その意味を説明できる。DO、BOD、CODを測定できる。富栄養化の原因とそれによってもたらされる問題点を挙げ、対策を説明できる。  
【10】水質汚濁の法的規制、廃棄物問題 C12(2)6-1,2,4,C12(2)5-1,2,3,4,5 典型七公害とその現状、および四大公害について説明できる。環境基本法の理念を説明できる。水質汚濁を防止するための法規制について説明できる。廃棄物の種類を列挙できる。棄物処理の問題点を列挙し、その対策を説明できる。医療廃棄物を安全に廃棄、処理する。マニフェスト制度について説明できる。PRTR法について概説できる。  
【11】室内空気環境、非電離放射線 C12(2)4-1,2,3,4,C12(1)6-1,2,3 室内環境を評価するための代表的な指標を列挙し、測定できる。室内環境と健康との関係について説明できる。室内環境の保全のために配慮すべき事項について説明できる。シックハウス症候群について概説できる。非電離放射線の種類を列挙できる。紫外線の種類を列挙し、その特徴と生体に及ぼす影響について説明できる。赤外線の種類を列挙し、その特徴と生体に及ぼす影響について説明できる。  
【12】大気環境 C12(2)6-3,C12(2)3-2,4 大気汚染を防止するための法規制について説明できる。主な大気汚染物質を列挙し、その推移と発生源について説明できる。大気汚染に影響する気象原因(逆転層など)を概説できる。  
【13】大気汚染物質の測定法 C12(2)3-3 主な大気汚染物質の濃度を測定し、健康影響について説明できる。  
【14】地球環境保全 C12(2)1-4 地球規模の環境問題の成因、人に与える影響について説明できる。  
【15】環境基本法、地球環境保全等まとめ、および演習 C12(2)1-4,C12(2)6-2 地球規模の環境問題の成因、人に与える影響について説明できる。環境基本法の理念を説明できる。  
評価方法
筆記試験および出席
教科書
『衛生薬学—健康と環境—』新井洋由・早川和一 著、廣川書店 ISBN:567-47190-3
参考図書
『スタンダード薬学シリーズ 健康と環境』日本薬学会著 東京化学同人 ISBN:978-4807914609
『衛生薬学—健康と環境— 第4版』井村伸正・渡辺烈 著、丸善 ISBN:4-621-07953-9
備考
この科目は、大岡嘉治、松尾亮太の2名で担当する。