徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    化学療法学

科目番号00049担当教員名宮澤 宏単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3年
授業概要
化学療法は、病原微生物に化学物質を直接作用させ、病原体の増殖の阻止あるいは死滅させることによって感染症を治療することをいうが、現在ではがん細胞に化学物質を作用させ治療することも指す。この目的に用いる化学物質が化学療法剤である。感染症や悪性腫瘍に対する薬物であり、現代医療の重要な治療薬である。「微生物学」の知識をもとにして、化学療法剤の作用機序を中心に、それらの適用範囲、副作用について講義する。また、病原微生物の薬剤耐性機構や、最新の抗悪性腫瘍薬についても講義する。したがって、抗病原微生物薬や抗悪性腫瘍薬の作用機序を説明でき、薬剤耐性の機構について具体的に例を挙げて説明できることを到達目標とする。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】化学療法学概論 [C7(2)3-1, C14(5)2-1, C14(5)2-2]  
【2】抗菌薬(1)細菌細胞壁合成阻害薬 [C14(5)2-3]  
【3】抗菌薬(2)タンパク質合成阻害薬 [C14(5)2-4, C14(5)2-5, C14(5)2-6]  
【4】抗菌薬(3)細菌細胞膜障害薬  
【5】抗菌薬(4)代謝拮抗薬 [C14(5)2-7, C14(5)2-8]  
【6】抗菌薬(5)その他と注意 [C14(5)2-10, C14(5)2-11, C14(5)2-12]  
【7】抗結核薬 [C14(5)2-9]  
【8】抗真菌薬・抗原虫薬・抗ウイルス薬 [C14(4)3-3, C14(5)3-1, C14(5)4-1, C14(5)5-1, C14(5)5-2]  
【9】抗菌薬の耐性と副作用 [C14(5)6-1, C14(5)6-2, C10(3)2-1]  
【10】抗悪性腫瘍薬(1)概論 [C14(5)7-1、C14(5)7-2, C14(5)7-3]  
【11】抗悪性腫瘍薬(2)アルキル化薬、代謝拮抗薬、抗生物質 [C14(5)8-1, C14(5)8-2, C14(5)8-3, C14(5)8-4]  
【12】抗悪性腫瘍薬(3)植物由来薬、ホルモン薬、白金錯体、分指標的治療薬、その他 [C14(5)8-5, C14(5)8-6, C14(5)8-7, C14(5)8-8]  
【13】抗悪性腫瘍薬(4)耐性と副作用 [C14(5)9-1, C14(5)9-2, C14(5)9-3]  
【14】滅菌と消毒 [C8(4)6-1]  
【15】化学療法薬の最新情報  
評価方法
筆記試験(定期試験)、レポート、小テスト、出席などにより総合して評価する。
教科書
薬科微生物学(第5版)、加藤文男ほか編集、丸善
参考図書
21世紀の考える薬学微生物学、池澤宏郎編集、廣川書店、ISBN:4567520343
微生物薬品化学(第4版)、上野芳夫、大村智監修、南江堂、ISBN:4524401792
新しい微生物学、大野尚仁ら編集、廣川書店、ISBN:4567520556
備考
化学療法学を学ぶにあたって、2年前期・後期の微生物学1、微生物学2をよく復習しておくこと。